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sims物語17 「楽しんでる?」

ハンナが仕事から帰るとマナカが出迎えてくれた。


「ハンナおかえり」

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「マナ、ただいま。ケイはどうだった?」

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「うん、パーティ参加するって!・・・もう平気なのかな?大丈夫かな?」

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「まぁ、今は仕事に集中してるし、時間が解決するわよ。そのうち乗り越えられるわ。それまでは・・・
 マナ、気持ちは抑えられる?」

「うん、言わない。言えないよ」

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「とにかく今はそっとしといてあげましょ」
「うん・・・」












それから1週間後、タオが働く研究所の職員と、住人による、
タオ、サキの合同歓迎パーティが開かれることになった。

パーティ会場はタオが働く研究所の一部屋を借りて行われた。



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パーティに参加したのは20人程。
それぞれが楽しんでいた。


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「よぅ」
そこには市宮サトシが立っていた。
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「議員・・・じゃない、市宮さん、来てくれたんですね」

「いい酒奢るんだろ?」

(奢るなんて言った?)
「・・・まぁ1杯だけなら」

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「冗談だよ」

「でもいいお酒は用意してあるわよ」








2人は酒を持ってカウンターに座る。


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「時間作ってくれてありがとう」

「別に」
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「忙しくて絶対来てくれないかと・・・」

「忙しくても来た」

「どうして?」
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「さぁな。飲みたい気分だ」
そう言って、酒を飲み干した。








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「ここ、いい?」

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「うん、いいよ」


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「みんな、私やタオより楽しんでる」

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「久しぶりだから」

「何が?」

「みんなで集まって食べたり踊ったりするの。前はね、BBQしたり、海で釣り競争したりしてたんだ」
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「あぁ・・ケイちゃんのことがあったから?」

「まぁね。あの事があってみんな最近ピリピリしてたでしょ?」

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「でも、夏はまだこれからだし!今度、BBQ行こうよ」

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「うふふ、いいね!いこいこ。お肉たっくさん買ってさ!」

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「釣りしてお魚も!絶対楽しいよ!今度ハンナにも言っておくね!!」

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「楽しみ!あ、じゃ私、向こうにいるね」

「うん」


食事が終わった者やお酒を飲み、酔っ払った参加者が陽気な音楽に乗ってリズムカルに踊っている。
誰かとすれ違う度に
「楽しんでるか?」と聞かれる。
おいしい料理、おいしいお酒、この空間はタオにとって何もかも初めてのことだった。


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「カズ!本当にアリガトウ!楽しいです!嬉しいです!」

「おうおう、パーティはこれからだぜ!主役なんだからハッチャけろよ」
「はちゃけろ??」

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「酒飲みまくって自分を解放しろよ♪」

「お、お酒は・・・」
「何だよ主役だぞ!?」
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「ででで・・でもボクはお酒弱いですし・・・」

「ん?」
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「おやおや??あの人は小久保さんか?」

「小久保さん?」

そこにはスラっとした40代の男性が立っていた。

「やぁこんばんわ。」

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「小久保さん!来てたんですか!」

「えぇ、田中さんから聞いてね、おいしいお酒があるっていうから来てしまったよw」
「あぁお酒なら特別なのをご用意してありますから!こっちが、今回の
 主役タオですよ」
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「タオ・シージェです。」
「タオ君か。小久保です。教員をしてましてね、研究所には私の個人的趣味で
 たまに見学させてもらってるんだよ。」

「そうでしたか。これからよろしくお願いします」
「ところでもう一人の主役はどの方ですか?一応参加させてもらってるから、ごあいさつしておきたい」

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「あ、今呼びますよ。もう一人の主役登場だな!おーい、サキさん」
カズは大きな声でサキを呼んだ。
声を大きくしないと届かないほど会場は盛り上がっている。
その声に気付いたサキはニコっとしながら近づく。


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「なぁに?」

「楽しんでるかい?」
「えぇ、楽しんでるわw」

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「あ、紹介しときます、こちら小久保タケルさん。挨拶したいんだってさ」

「え?」
名前を聞いた瞬間、サキの顔が変わる。
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「・・・サキ・・・?」
小久保が振り向いた時、サキは完全に固まった。


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(・・・・)




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| sims物語本編 | コメント(6)

sims物語16 「歓迎パーティはいかが?」

あの事件から2週間

あれから、ケイは少しずつ前向きになっていた。
序所に笑顔が復活し始めていて、今まで以上に仕事に夢中になっていた。
目指すはレギュラーで活躍。
ポジションは一応フォワードだから、
とにかく試合に出て、点を取れば・・・チャンスは巡ってくると信じ、日々努力していた。
今までと違うのは仕事に対しての熱だけではなく、
あれから、女性関係はパッタリとなくなっていた。
マナカは複雑でもあるが、元に戻りつつあるケイにホっとしていた・・・。



そんなある日の朝


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ピンポーン♪

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「今出ていますよーまってくださーい」

ガチャ・・・



タオがドアを開けると、そこにはタオの同僚の枝野クニカズがいた。

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「カズ!」
「おっはよータオ君!元気かー!?」

「カズ、今日はテンション高いですね」

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「俺はいつもこんなもんよ。ところで、このマンションのまとめ役というかエライ人はいる?」
「うーん・・・エラい人、ですか・・・ハンナさんかなぁ・・・どうして?」

「え?いやぁ、ちょっと取引をね」
「取引?」



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その頃ハンナは、朝食の準備をしていた。

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「おぉ、なんて家庭的な女性だ!あなたがハンナさん?」
「んー?あなたはどちら様~?」

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「私、タオの同僚の枝野クニカズと申します。カズ、と読んでください♪」
「はいはい、それでー?」

「ちょっと取引に参りまして・・・お話聞いていただけます?」
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「取引?」
「えぇ、実は遅くなりましたが、我が社でタオの歓迎パーティを開こうということになりましてね、その
幹事がなんと!私になっちゃいまして」
「歓迎パーティか・・忘れてた!ケイの事があったから・・・」

「ケイ?」
「いえ、こっちの話。で?それで私に何か?」
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「いえね、幹事というものを初めて任されたものですから・・・ちょっと自信がないんですよ。そこで!
ぜひ、ハンナさんに協力してもらいないかなぁと思いまして」

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「何で私?」
「ほら!ハンナさん達も歓迎会してないんでしょ?大勢で一気に大きなパーティを開いてあげた方が
タオにとってもいいんじゃないかと思いまして!」
「・・・」
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「それ単に自分が全部準備するのが面倒だからじゃなくて?」
「そんなぁ~!何言ってんですか!私だけじゃやはり不安ですし、あなた方がいた方が
タオも安心するじゃないですか」


「あなたの、その口調といい顔といい、信用できないわね・・・」

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「顔は・・・関係ないでしょう」
「わかったわよ・・・たしかに、歓迎会まだだったし、一緒にやりましょ。ただし、もう一人サキちゃんの歓迎も一緒にね。」

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「ありがとうございます♪」



こうして、ハンナ達とタオの会社とで合同のパーティが開かれることになった。


コンコン

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「よ!」
「あーカズ!今日は何だったの?」
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「ん?何って・・・お前の歓迎会だよ」
「え?歓迎会?」

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「まだだったろ?うちの会社とここの住人で大きなパーティ開くことになった」
「え~?アリガトウゴザイマス!嬉しいなぁ・・・パーティなんて初体験できます」

「初めてか?」
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「はい、誕生日を家族でちいさなお祝いをするくらいでしたから」
「へ~一人っ子だったしなぁ。ま、楽しみにしてろよ」

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「感謝!感謝!アリガトウ!」

タオは本当にうれしそうに何度も感謝の言葉を言った。


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「そんなに感謝すんなよ。当たり前だろ?」







翌朝

ツインブルック新聞 本社


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ハンナは黙々とパソコンで記事を作成中

「せんぱ~い!」
後ろから声をかけられた。
後輩の土井八郎くん(24)

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「先輩センパイ」
「ん~?うっさいわね・・・何よ?」


「ひどいなぁ~w編集長からの伝言ですよ~」
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「伝言?」
「はい、今度の特集で『政治界でもっともホットな人物の素顔を追え!』っていうコーナーを作成するんですけど~」
「はぁ!?」

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「先輩にも取材に行ってきてほしいんですよ」
「そんなの自分で行けばいいじゃない」

「そんな~10人もいるんですよ?無理ですって。」
「ピックアップしすぎなのよ。そこを3~4人に絞ればいいじゃない」
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「編集長の命令なんですよ。今、政治界には今までにない程の人気な人物がいるんですよ。
イケメンエリートに、美女姉妹政治家に、不倫疑惑のある元リーマンに小動物系・・・」
「くっだらない!そもそも政治家ってのはアイドルとは違うんだからね!」

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「そんなこと言ったって世の中、そんなことで政治に興味湧いたりするもんなんですよ。で、協力してくれます?」
「…いや!」
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「編集長に怒られますよ~先輩」
「・・・」



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「ったく・・・もう!!」

ガタ・・・

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「編集長・・・なんで私が彼の特集の取材をしなければならないんですか?」

「何でって、お前の後輩だろう?手伝ってやれよ」
「そもそも政治家ってのはアイドルではないんです。こんな特集・・・」

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「バカげてるか?」
「・・・はい」

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「それでも世の中ってのは、そういうのがキッカケで人気が出るもんなんだよ。こんなんでも食いつく奴がどれだけいると思う?政治家だろうが何だろうが、そういう連中には関係ないことなんだよ」

「でも・・・」
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「でもじゃない。さっさと市宮議員んとこに取材してこい」

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「市宮!?」

「何だ?文句あるか?」

「・・・・いえ」

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「・・・」







結局ハンナは編集長にうまく丸めこまれて来てしまった。
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そこは住宅街から少し離れた場所に隠れるかのように建っていた。
さほど大きくない市宮の自宅に、ハンナは少し驚いていた。


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ピンポーン♪

(いるのかしら・・・)


しばらくすると中から男性が出てきた。
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「・・・・」
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「こ、こんにちわツインブルック新聞の滝川ですが・・・」

「何しに来た?」
「その・・・今度うちの・・」

「入れ」

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「・・・あ、はい」

ハンナは言われた通り家の仲へと入る

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「今度うちの記事の特集で「政治界で最もホットな人物の素顔を追え」っていうのを
やりまして・・・その、市宮議員もその中に・・」

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「・・・」

「それで、あなたの本当の姿、例えば趣味だとかそういう軽い質問に答えてほしいんですよ」

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「・・・メシ食ってくか?」

「え?」
「これから軽く作ろうと思ってたんだ。そこに座って待ってろ」

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「はい・・・わかりました」



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(料理・・・一人暮らしだから料理が趣味ってこと?)

ハンナは待っている間、部屋を見渡してみたが、無駄なものは何もない部屋だった。

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(あるとすれば、あの絵・・・。一体何なのかしら・・・)

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そんなこんなで、市宮が作ったグラタンとサラダが出来上がった。

何を話すわけでもなく、静かにテーブルに並べられ、
少し気まずい空気のまま2人は食事を始めた。

取材の内容が内容なだけにハンナも気まずい。

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「あの・・・、料理おいしいです」

「・・・」
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「料理はよく作るんですか?」

「作るよ」
「それは趣味ってことで?」

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「趣味?違うな。生きるために」

「生きるため・・・」
「毎日外食してられないだろ。」

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「・・・まぁそうね・・・」

「・・・」
会話はどうしても弾まない。

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「じゃ休みなんかはどうしてます?」

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「本読んでる。っていうかまず休みっていう休みがないな」

「あーお忙しいですものね、議員様は・・・」

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「・・・。食ったら帰れ」

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(この情報の少なさ・・・このまま帰れないわね・・・)


夜7時を回った。

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このまま帰るわけにはいかない。
ハンナは以前バーで会ったことを思い出した。
彼は酒を飲んでいた。
酔ったのかわからないけど、色々と話してくれた。





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「ねぇ、今度、大きなパーティがあるんだけど、来ない?」

「行かない」
(即答かよ!)
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「そんなこと言わないでください。お酒も高級なの用意しますし、そのパーティは
マンションに越してきた子の歓迎会なんです。人数が多い方がいいですし」

「俺関係なんじゃないか?」
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「そ、その子、あなたのファンなんですよ。お願いします!!!日時はあなたにも多少配慮しますから」

「・・・・・・考えておく」
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「本当ですか!?ありがとうございます。きっと喜びますよ!」

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「仕事中だろ?」

「あ、はい。そうですね、もうこんな時間」

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「今日はごちそうさまでした・・・、また日時決まったら連絡します。では・・」



ハンナはパーティで酒を飲ませてから話を聞こう作戦を実行しようとしていた。
これで今日収穫なくても、編集長を恐れず帰れるのだ。


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| sims物語本編 | コメント(2)

sims物語15 「後悔してんじゃねーよ」

eru (10)
 『その妹はなんと・・・詐欺を繰り返してた。被害届も出てるから、
 名前を兄から辿っていったら一発だとさ』


eru (7)
『その妹の名前は・・・真村アイ』


ただひたすら走ってアイの家に来た。
何年ぶりにこんな長距離を走ったのだろう。
俺をそうさせたのは

コウジの衝撃の一言だった。

走って家まで来たけれど、結果はわかっていた。
コウジが嘘をつくわけはないから。
あいつは実は仲間想いで、いい奴だ。

ただ面白半分でからかってるわけじゃないことだって分かってた・・・。



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わかってたのに・・・俺はアイちゃんを信じた。

なぜだろう。


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「アイちゃん、俺だよ、帰ってきたよ」

(待ってたのは俺じゃなくて、”金”だろ?)

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「おーい!カギ、かかってるよ?アイちゃん!」


ドアをノックするが、ひと気は感じない。

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「アイちゃん!いるか!?」


(いるわけない。)

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「警察に捕まったんだ・・・」

(コウジがそう言ってただろ・・・)

自分でも情けない。
冷静になれない気がしたが、
心はなぜか落ち着いている。
ワケわからない行動をしてる自分にツッコむ余裕がある。

なぜだろう。



しばらくして、警察署に着いたケイは
ハンナとマナカを見つけた。


saizu (1)
tou (7)

二人は警察署の入り口に立っていた。
ケイを待ち構えるようにして。


tou (8)
ハンナがまず降りてきた。
その表情はとても険しくも悲しい、なんとも複雑な顔だ。



tou (13)
「ケイ、コウジから聞いたと思うけど・・・・」

「・・・アイちゃんは・・・?」

tou (15)
「・・・」

「認めてるんだな?」

「えぇ、あっさりと認めたわ。もうダメだって分かってたみたい・・・。」
「・・・そうか」
tou (9)
しばらく沈黙が続いたが、それに耐えかね、ハンナは知ってるアイの情報を話始める。

「あの子、別の街でも30万騙してて、この町では200万、そんで兄も強盗に手を染めて
 合計280万ですって・・・。」

「・・・そっか・・・」






tou (51)
「病気の母の手術費が払えなくて、当時知り合ったばかりの子に10万借りたんです。
最初はちゃんと返すつもりでした・・・。でも、どんなに働いても返せない。
母の具合は一向によくならないし・・・。それで、借りた子に説明したら
すぐに20万貸してくれたんです。」


tou (45)
「なんて簡単に貸してくれるんだろうって思いました。母は病気と闘いましたが
手術の甲斐なく亡くなりました・・・。でも、お金は経済的に返せる余裕がなくて
アパートにも家賃が払えず追い出されました・・・。だから貸してくれた子と同じ言い方で
別の男性にお金を借りました・・・。」

「お金に心を奪われたんだね?」
「はい・・・」
tou (50)
「お金をもらうとすぐに街を出ました。足がつかないように必死になって。
 お金がなくなると、その街の騙せそうな男の子にお金を貰って、すぐに消えたりして・・・。
 私、どうかしてたんです・・・あんな大金を手にした事なかったから、その魔力にコロリと
 やられたんですね、きっと」

tou (40)
「お兄さんも一緒に詐欺をしてたのかい?」

tou (48)

「兄は最初何も知りませんでした。私がいけないんです。ある人を騙すために協力してもらおうと
 思って事情を話したんです。・・・まさか兄が強盗をしてたなんて知らなかった。兄にもっと早く
 私がしてる事言ってれば兄は強盗なんてしなかったと思います。
 必死に止めてましたね。そしたら今、もしかしたら捕まってないですね?ふふ」

「遅かれ早かれ、君は償いをしなくてはいけないよ。お母さんが悲しんでるからね」

tou (37)
「・・・そうですね・・・」





ハンナは警察から聞いた事をできるだけ細かくケイに話した。
ケイは話をただ静かに聞いている。

「・・・あの子、取り調べが終わってからも謝ってばかりだそうよ」
するとケイは何も言わず歩いて行った。

tou (19)
「ちょっと、ケイ!どこ行くの?」

「・・・・・頭冷やしてくる・・・」


tou (20)
「ケイくん!!」

マナカが後ろから呼ぶが返事はなかった。


tou (22)
「大丈夫・・・よね?」

「大丈夫よ。ケイは。」





アイちゃんを助けてあげたかった。

そんなことしなくても、幸せを感じてほしかった。
アイちゃんを心から信じれる存在でいたかった。
お金なんてなくても十分幸せなんだって
気づいてほしくて。




tou (26)
彼女と出会って、俺は一目ぼれした。
1カ月モジモジしたけど、思い切って告白したら
OKしてくれた。
何度も恋してはフラれ、どっちかっていうと・・・いや、
・・・比べなくても苦い思い出ばっかりだった。

tou (27)
でもアイちゃんは今までの女性とは違うように思えた。
会う度に、好きな気持ちが強まる。
あの笑顔を、守りたかった。
だから付き合えた時は、人生最高の瞬間だった。

tou (28)
「何がしたかったんだろうなぁ、俺。」


その日、答えのない自分への問いの答えを考えていた。
出た答えはすぐに波が奪い去っていくかのようだった。






tou (53)
気づけば、朝になっていた。
何時間ココにいただろう。

結局、答えは
「俺はバカでマヌケでどうしようもない不運男・・・」
これしか出てこなかったのだ。




するとコウジがいつの間にか横に来ていた。
tou (54)

tou (55)
「・・・俺、しばらく女は、いらない」

「だろうな」

tou (57)
「アイちゃんの前に付き合った子、覚えてるか?」

tou (56)
「あー・・・キミコ?」

tou (58)
「全然ちげぇ!ミナミだよ。俺、その子と別れたとき、カッコつけて
『相性最悪だ、もう終わりにしてきた』とか言ったけど、本当は浮気されてたんだよ」

「浮気の1回や2回、許してやれなかったのか」
tou (59)
「・・・・・・・・7股されてたんだよ」

「あ?」
tou (71)
「俺が7股目だった。大本命の男から一番遠い、どうでもいいポジションだったんだよ・・・」

tou (70)
「ブッ!!!!」
コウジは思わず噴き出した。
「笑えるだろ」

tou (59)
「仕事もサッカーチームに所属してても万年補欠。
 選抜に奇跡的に選ばれてもピッチには立てないし。何やってもうまくいかない・・・。
 俺、まじでダメ人間だ。なんでこんなことしてんだろうって思うよ」

「それでもよ・・・」

tou (66)
「いつか報われるって信じてるから、続けてんだろ?」

「・・・」
tou (63)
「それを今、やめるんじゃねーよ。後悔してんじゃねーよ。自分がそんとき信じた道を
 ひたすら走っていけばいいじゃねーか。」

「・・・」
tou (67)
「道を間違ったって、それが遠回りになるってだけだ。
 いつだって訂正が効くんだから、迷ってねーで前に進めバカ」

tou (71)

「・・・あぁ。そうだな」


コウジの言葉一つ一つに救われた気がした。
この数時間、考えて出た答えを数分で壊したのだ。

なんとか前向きにやっていこう。
運は向かなくたって
俺には頼れる仲間がいるじゃないか。
考え方を変えていけば何事も前向きに生きていける。

きっと彼女も、しっかり償いをするだろう。
今までやってきたことを振り返った時、
とても後悔するだろう。
自分を責めて、泣くだろう。

でも、きっと、笑顔になれる。
彼女もまた、強い心を持っているから。

tou (72)
「さて、俺は帰る」

「あぁ」

そしてすれ違いざま、ボソっとコウジがつぶやく。

tou (78)
「・・・つか、もっとお前を一途に想ってる女が近くにいるだろ。」

「あ?」
tou (73)
「ちょいちょいちょい・・・おい、待てって。誰のことだよ?」

「じゃあな」


tou (79)
「おい、シカトか?誰のことだよ?おーい!!」




その声はむなしくも波の音にかき消されるのであった・・。
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