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sims物語25 「メッセージカード」

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「癌なんじゃよ・・・」

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「・・・マジかよ・・・。」

「あぁ、わしはもう長くない。」

コウジは予想してなかった衝撃の答えに、少々動揺した。
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「手術は?」
「もう手遅れじゃ。手術適応外で、余命は3カ月くらいかの・・・。
体がもう自由に動かすのは辛くてなぁ、年寄りじゃから余計じゃ」

「末期か・・・」
目の前に立っているじいさんが、3ヶ月後死ぬのかと思うと、
恐怖で足が震えてくる。
「時間が無いんじゃよ、兄ちゃん。頼む。最後の願い叶えてくれないか?」
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「やるけどよ・・・なんで俺なんだ?」

数秒考えた後、
「ヒマそうだったからじゃよ」
と、おどけて笑って見せた。
その表情の裏では、死への恐怖や、過去の後悔で
焦っているようにも見えた。

「家、案内しろよ」










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街の端にポツポツと疎らに並ぶ民家に車は到着した。
敷地は広く、この場所に住むほとんどが農家だ。
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「ここじゃ。この家に小さい男の子がいるから、その子に会ってほしいんじゃ」

「で、会って何話せって?」
するとゴソゴソと、車からプレゼントの箱を取り出し、コウジに渡した。
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「これを・・・渡すだけでいいんじゃ。」
「何だこりゃ?」

じいさんは、少し照れくさそうに
「クマのヌイグルミとメッセージカードじゃ」
と話す。
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「ヌイグルミ、ねぇ・・・」

「頼んだぞ」
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コウジは、ベルを鳴らす。
ピンポーン♪

「はーい」
可愛らしい声がする。
ガチャ
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出てきたのは、おそらくじいさんの会いたがっている孫のアニだろう。
「だれ?」

「・・・お前に用がある。お前宛てのプレゼント持ってきた」
「え?プレゼント?僕に??」
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(・・・アニ・・・)

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「これだ」

コウジはプレゼントを取り出した。
それを見ても不振かって手に取ろうとしないアニ。
「お前のじいさんから」
「え!?おじいちゃん?」
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それを聞いた瞬間、プレゼントを受け取った。
「おじさん、おじいちゃんの友達なの?」

「いや、依頼人さ」
「いらいにん?」

「ふーん・・・おじいちゃんはこの街にいるの?」

「まぁ、どこかにいるだろうな・・・」
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「おじさん名前は??」

「誰だっていいだろ」
その冷たい一言でシュンとなってしまった。
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「じゃあな」

「・・・うん」
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コウジは一仕事終わって、近くで見ていたじいさんの所へ向かった。

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「これでいいんだろ?」

「あぁ、どうじゃった?アニの反応は」

「まぁ、喜んでたと思うけどな」
「そうかそうか」
じいさんは、どこか嬉しそうにアニの様子を細かく聞いていた。




「うわぁぁお!!」

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「ぬいぐるみかぁ・・・」
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「コレ、しゃべるやつだ!」
アニはもらったぬいぐるみを色々といじっていると、パラ・・・と何かが落ちた。
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「?・・・カードだ!」

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『アニへ  おじいちゃんからのプレゼントだ。来週の日曜日、おじいちゃんと遊ぼう。
 ツインブルック中央公園にて、11:00に。待ってるよ。   おじいちゃんより
 PS.ママには内緒だよ』

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「11:00に・・・まってるよ・・・おじいちゃんより・・・」
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「何してるの?」
「!!」
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「お母さん!」

「ただいま~」
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「おかえり、母さん。」

「すぐ夕飯の支度するわね。その前にお部屋片付けなさい」
「えー?」
「ママとのお約束、忘れたの?」
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「はーい」

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「ん?何これ・・・」

エミリはテーブルに落ちたメッセージカードに気付く。
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(・・・・!お父さん!?)
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「どういうつもり・・・・・?」

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| sims物語本編 | コメント(2)

sims物語24 「影の世界」

a1 (5)

ここは、ツインブルック唯一の図書館。

タオとカズは仕事帰り、図書館で調べ物をし、帰宅するところだった。

a1 (11)
「はぁ~腹へったぁ~やっと終わったなぁ・・・」

「はい、今日もオツカレー様でしたね!」
a1 (12)
「飯食いに行くぞ、もう我慢できない!」

「はい!僕もお腹鳴ってますよ」
タオはお腹を指すってはぁ~、とため息をついた。

「ちょっと待ってよ!何よそれ?」
a1 (13)
「ん?」
「うん??」

2人は突然の大声に同時に振り向いた。
その声がする方向には見覚えのある2人の姿が・・・

a1 (16)
「会えないって・・・どういうことよ?ちゃんと説明して!」

「サキ・・・声が大きいよ・・・サキだって分かってるんだろ?」
a1 (17)
「あの歓迎パーティ以来、妻の様子が変なんだよ、なんかやたら質問してくるし・・・
 嫌な予感がする。バレたら俺が大変なんだ、わかってくれよ」

「そんなのって・・・だからってすぐ私を捨てるのね!?」
「捨てるって、ただしばらくは会えないってだけだよ!」

2人は小声で喧嘩をしているようだった。
ただサキの方は少々興奮しているように見えた。
a1 (15)
「近所の人にこんなとこ見られたりでもしたらマズイからさ・・・」

「あなた、私になんて言ったか忘れた!?もう私だけだって・・・奥さんにもしバレても
 キミがいるなら平気さって、アレどういう意味だったのよ!」

「あれはあの時のノリっていうか・・・」
タケルは困っているようだった。
a1 (19)
「まじか・・・あれ・・・マジでそういう関係だったのかよ・・」
カズは衝撃だった。
タオがそのような事言っていたが、まさか本当だったとは思っていなかったから。

「俺、3人とも知ってるからな・・・ちょっと複雑だわ・・・」
「サキさんは、どうして不倫なんかしているのでしょう?」
タオは少し心が傷ついているように悲しげな表情を見せた。

a1 (24)
「悪いけど、サキ・・・当分連絡はしてこないでくれ。勝手なこと言ってゴメン。
 でもこれは2人の為でもあるんだ、分かってくれ」
「タケル待ってよ!!」

「じゃ」
タケルは止めようとするサキを振り払って、車で去って行った。
その場で立ちつくすサキの後ろ姿は、とても切なく、虚しかった・・・。
a1 (28)
「・・・」
タオはその後もずっとサキの後ろ姿を見つめていた。
「タオ、お前もしかして・・」
「・・・」
カズはそのあとの言葉を飲み込んだ。
タオも特に反応もせず見つめていた。
a1 (27)
きっと聞かれても答えられないから。
自分でもよく分からないが、サキが今いる先の見えない不倫という世界から
助け出してあげたいと思っていた。
それは単純に「仲間」だからなのか、「恋」と呼ぶものなのか、
ハッキリ決められないでいる。

ただ今は、彼女がどうしてそういう影の道で生きているのだろう?
助けてあげなきゃ・・・そういう気持ちでいた。










a1 (1)
そして、マンションにも一人、静かに悩む乙女がいた



a1 (29)
アイちゃん事件以来、ケイは人が変わったかのようだった。

仕事に熱心なのはいいけれど、毎日夜遅くまでトレーニングして、
家に帰っても誰と接するわけでもなく、部屋に入ってしまう。

クタクタでストレスもあるはずなのに毎日外出している。
a1 (30)
そりゃ外出て遊んでいるのかもしれないけど・・・。
前より話す機会が減ったから心配になる。
悩みを抱え込んでしまっているんじゃないかって。
こんな時、ハンナがいてくれたらな・・・でもハンナもここ最近仕事に追われてるみたいだし。
a1 (31)
アイちゃんの事があったから、しばらくはそっとしておこうって思ってたけど・・・

一体いつまで?
外出って、デートだったり・・・・
a1 (33)
仕事場に女の子がいるから?
だから頑張ってるのかな?
アイちゃんを吹っ切れるために?
ん?吹っ切れたのかな?聞いてみようかな・・・・・・

a1 (34)
いや、聞けるわけない・・

勇気がないよ・・・
彼女できた?って聞いて、もし吹っ切れてなかったら落ち込ませるだけだし
彼女できたんだって言われたら、怖いし・・・


あああああああぁぁぁぁもう!
私、告白するんじゃなかったっけ?
やっぱ無理だぁ・・・

a1 (32)
あの時の決意は何だったんだろう。
私こんなんじゃ一生彼氏できない・・・
ケイくんなんてレベル高いよ。
色んな意味でレベルが高すぎじゃん・・・
a1 (36)
「・・・・・・寝よ・・」

マナカはモンモンとまた考え込んでいた。
弱気になっていた。
アイちゃん事件から数カ月。
完全にタイミングを逃しているようだった。



ガチャ・・

その頃、マンションに帰宅したサキが真っ先に部屋に入る。
a1 (39)
「ふぅ~・・・」
深いため息をつく。
先ほどの喧嘩で興奮した頭を冷やすかのように、ただじっとしていた。

a1 (42)
自分がとてもむなしい。
心が空っぽになってしまったようだった。
分かっていたはずなのに
いつかは、こういう日がくると分かっていた。

a1 (40)
どうしてあなたは、あの場所へ来たの?
最初から分かってたんでしょう?
どう思った?
どう感じた?
相手が小娘だって分かって、どう思ったの?
私は会いたくなかった。
ただ影の存在でもいい。
太陽なんていらない。
彼の心の支えになりたかった。
a1 (41)
でもあなたは気づいてしまったのね。
そして私から奪うのね。
私の全てを、
あなたが傲慢に奪い去っていくのね。

「・・・うっ・・・うぐ・・・」
瞳に溢れた大粒の涙が膝に零れ落ちた・・・。


prrrrr・・・

prrrrr・・・

a1 (44)
突然、携帯電話が鳴る。
相手は非通知設定

a1 (49)
ピ・・・
「もしもし・・・」

『・・・』
「もしもし?」
ガチャ・・プー・・・プー・・・

(無言電話・・・?)
prrrr・・・
prrrr・・・

するとまた非通知から電話が鳴った。
a1 (45)

a1 (47)

ピッ・・・
「もしもし!?どちら様ですか?」
a1 (50)
『・・・・』
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「・・・はい」
『・・・・・・・・・』

「・・・もしもし」
『・・・・・・・・・』ガチャッ

qqqqqq.jpg
(…無言電話…)

そういえばあの時も、無言電話があった・・・

a1 (48)

「・・・あなた、ミワさんね?」
『・・・』

「そうでしょう?」
『もう消えてください・・・』
ガチャ・・・プー・・プー・・・
a1 (47)
(・・・・・)
消えてください・・・

消えてください、か・・・。
あなたは、何もかも奪うのね
そこまでして、私の全てである彼を奪ってしまうの・・・
a1 (45)

私には彼しかいなかった。
この苦しい世界しかしらなかったから・・・
影の世界でしか人を愛したことがないから・・・

苦しくて


消えてしまいたくなる。
消えてしまえば楽になる。

何度思ったことか・・・。

知らぬ間に、私は助けのこないであろうこの苦しい世界から
助けを求めていたのかもしれない。

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| sims物語本編 | コメント(4)

sims物語23 「父親の希望」

所変わって、市宮宅―――



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(・・・)

外を覗くと、男女カップルが家の前にタクシーを停めて降りて来ていた。
40代のカップルのようだ。

男は色黒でどこか誰かに雰囲気が似ている。

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♪~♪~
ゆっくりと、少しぎこちなく・・・ショパンの名曲「幻想即興曲」が部屋の中に流れる。
休日、市宮は自室のグランドピアノで
決してうまくはないクラシックを少しずつ弾くのが趣味でもあった。



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ピンポーン


部屋のベルが鳴る。
市宮は、そのドアの向こうに誰がいるかを察しているようだた。
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ガチャ
ドアを開けると、先ほど外にいたカップルの男がそこにいた。

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「親父・・・」

「丁度、家の前を通ったんでな、寄ってみたんだが」
「ツレがいたようだけど・・・?」
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「あぁ、いいんだ。帰ってもらったよ。お前と久しぶりに話したいと思ってな」

「そうか」
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市宮サトル
サトシの父親であり、党の代表を務める政治家である。
彼の強い「押し」があったのもあり、サトシは若くして期待の星のように扱われている。
彼の力は、各党からも恐れられている程の人物である。

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「話したい事なんて、何だ改まって・・・」

「まぁたいした事じゃないよ。とりあえず酒くれるか?」
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カラン・・・
サトシはミニ・バーで酒を作り始める。
「今日は休みか、家で何してる?」

「・・・特に何も」
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「何も、か。そろそろお前、結婚相手探しておけよ」

「なんだよ?急に。まさかその事話に?」

「いや、そうじゃないが、将来の自分を支え続けてもらう女性だからな。候補はないのか?」
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(・・・)
サトシは少し考えて見たが、首を横に振る。
「候補なんていないな」
「若いうちに見極めておかんといかんぞ?
お前は将来大物になるんだからな」
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「・・・。今日一緒にいた女性は?」
サトシは話を変えたかった。

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「ん?あぁ、秘書さ」

「秘書?見たことないけどな」
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「もう一人新しく雇ったんだよ」

「フッ」
サトシはサトルの顔を見て鼻で小さく笑う。
「何だ?」
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「親父は嘘がヘタだな、政治家には向かないよ」

「・・・。ははっそうか?」
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「で、誰なんだ?」

「・・・・・・」
サトルはサトシの質問に答えられなかった。
黙って、渡された酒を飲む。

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「母さんは知ってるの?」

「サトシ、お前は知らなくてもいいことだ。」
「どういうことだよ?親父、まさか・・・」
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「何をバカなこと考えてる。そんなわけないだろ」
「秘書なんてもう必要ないだろ?俺が見た感じ、仕事の関係って感じじゃなかった」

ガタ・・・
突然サトルは席を立った。
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「サトシ、お前は知らなくていいんだ。お前が黙っていれば問題はない」

「親父・・・」
「大人には色々と事情があるんだよ、ところで、私はお前をもう少し上の立場にやりたと思っているんだ」

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「その為には、お前は何も言わず私の言うことを聞いていれば将来は必ず安定する。」

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「・・・」

「サトシ、お前は私の希望で、そして分身だ」

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「私と同じ道を辿り、金と地位を取得するんだ。お前はまだ若い、私より上に昇り詰めることだってできるんだ」

「・・・」

「私も母さんもそれが願いなんだ。だから、ここまで頑張ったのだよ?分かっているだろう?」
サトシは頷いたりせず、ただ黙って聞いていた。
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「その為に母さんも色んな事を我慢してきた。今回の事は忘れるんだ」
しばらくの沈黙が続いた。

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自分の将来の道がどんどん決定されていく。
家族の金と地位を守るために母さんは耐えているってことか?
母さん自信もそれが願いなのか?

だから黙って言うことを聞け?

サトシは、そろそろ限界だった。
もちろん、両親が本気でそう願っているなら・・・
そう望んでいるなら叶えてやりたいが・・・
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自分はこのままでいいのだろうか?
いつか親父に認められたいと、そう望んだ。
だから何も言わず従っている。
でも結局、認められているんじゃない。
親父が、導いてるレールの上をただ走らされているだけなんだ。
親父の元にいれば、親父と同等になれると思っていた。
期待されているんだと思っていた。

でも何だか違う。
自分の意思はそこにない。

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「いやいや・・・少し酔ってしまったようだ、いかんな、昼間からこんなんでは・・・」
「あぁ・・・」

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「さて、私はもう帰るとするか、休みに悪かったな」

「いいけど」
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「じゃあな」

「気をつけろよ」
「あぁ」
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パタン・・・
ドアは静かに閉じた。

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「フゥ~・・・・」
サトシは深いため息をこぼした。
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