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sims物語32 「マナカの暴走」

ここはツインブルック市内にあるマナカの勤め先のお店「key」

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マナカは、あのケイの移籍を聞いてから
気持ちが落ち込んでいた。

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本当なら応援していかなきゃいけないのに
心から応援できないでいる。
彼の前で満面の笑顔で
「夢を叶えるために頑張ってね!」
なんて言えない。
気持ちと反している。

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だからって、いきなり告白して「行かないで」
なんて言えない・・・。
言ったら、なんて身勝手な女なんだって思われるかも。
ましてやケイ君についていくなんて・・・

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(言えるわけない・・・)


チリンチリン♪
店のドアが開く鈴の音がすると同時に
「いらっしゃいませー」と店の店員は声を揃えてお客を迎える。

「こんにちわー・・・あ!マナカさん!」
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「!」
「こんにちわ♪」

「・・あ!リンちゃん、いらっしゃい、どうしたの?」

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彼女は市内に住む高校生、田井中リンちゃん
元気いっぱいで、月に数回来店してくれる常連さん

「マナカさん聞いて!今度学校の友達と山に行くんだ!」
「へぇ~いいね、気持よさそう」

「だからね、山に行くときのお洋服買いに来たよ」

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「ありがとう」





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「山に一緒に行く友達の中にね、ずっと好きだった人がいるの!だから気合い入れないと」

「へぇ~それは楽しみねぇ!告白とかしないの?」
「うん・・・もうそろそろしようかなって・・・」

「するの?うわぁかっこいいね」
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「かっこいいですかぁ?」
「うんかっこいいよ。だって告白って勇気がないとできないし」

「うん・・その人と目指す大学違うし、私にはとても受かれない名門大学なの」
「そっかぁ離れちゃうのね」
リンと好きな人との関係を自分と照らし合わせている自分がいた。

もうすぐ離れてしまう彼・・・
リンは離れてしまう前に告白するらしい。
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「ドキドキしっぱなしだよ・・・。でも言わなきゃ後悔するもん」
「そっかぁ・・・じゃ山でも歩きやすい服持って来てみるね。」

高校生の可愛い女の子が告白に挑む姿は
マナカにとって背中を押してくれる存在だ。
やはり告白するべきなのだろうか。

後悔・・・は、したくない。
全部言ってしまいたくて、言ったら私はスッキリするけど
ケイ君は優しいから気にしてしまうかな。
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「これ気に入った!これにするわ!」
「動きやすいし、それでいて女性らしいラインもちゃんと出るからオススメだよ。」
「うん!これで私勝負するわ」

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リンの表情はとても輝いていた。
自信に満ちた顔をしている。
マナカにはそう見えるのだ。
どうしてこの子は、こんなにも輝いていられるのかな。
不安とか彼のこの先の事とか
私が考えすぎなのかな・・・。

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「・・・・ねぇマナカさん?」
「!?」
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「どうしたんですか?さっきからボーっとしちゃって・・・」

「あ、ご・・・ごめん。何でもないの。告白頑張ってね」
「うん、頑張る。」
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「不安とかない?」
「そりゃあるけど、自分の運命は自分で切り開かないと!後悔してウジウジしたくないんだ」
「・・・そっか。強いね、私も頑張らないと!リンちゃんを見習って」

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「マナカさんも好きな人いるの!?」
「ふふ、内緒♪」

「あー!いるんだぁ!へぇ今度ゆっくり聞かせてねマナカさん」
「うん、今度ね」
「あたし塾行かなきゃ!」

ニッコリ笑うとお会計をし始める。

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ウジウジしたくない、か。
たしかに今の私はウジウジしたままだ。
何を悩むことがあるの?
告白して断られるのが怖い
今までの関係が崩れるのが怖い
きっと、そういう不安で一歩足が出ないだけなんだろう。

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「じゃあね!マナカさん」
「ありがとう、また来てね」

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リンは足早に自転車に乗ると爽快に
走って行った。
その後ろ姿を見送り、暗くなった夕暮れの空に小さくため息を吐いた。

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でもこの数時間で考えはプラスに傾いていた。
リンの存在はかなり大きく背中を押してくれたようだ。
このまま何もせず後悔はしたらいけないだろう。











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すっかり夜になり、秋らしい肌寒い風が吹いていた。

町はずれのバー「BAR Sans Soleil(サン・ソレイユ)」
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マナカは仕事帰り、珍しく一人で来店した。
勇気と決断が必要だったためか
お酒で気持ちを固めようと、訪れたのだった。
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そこにはハンナの大学の後輩、山田公平が働いている。

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「こんばんわ」
「いらっしゃいませ」

「私、滝川ハンナさんと同じマンションに住んでます、相沢と言います。ハンナに紹介されて寄ってみたんです」
「そうですか!いや、わざわざ有難うございます!この前も黒田さんが来店してくれまして」

「え?ケイ君も?」
「はい、なのに肝心の先輩は一回も顔出さないなんて・・・学生のときは後輩思いだったのにw」
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「それは仕事が忙しいだけですよきっと」
「あはは、でしょうねw何かおつくりになりましょうか」

「勇気のサワーを」
「かしこまりました」

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「聞いてもいいですか?」
「はい」
「ケイ・・・黒田さんは、何か言ってました?」
ケイの事がちょっと気になったのでさぐりを入れてみた。
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「あぁ、何か悩んでいたみたいですよ?仕事の件で」
「そうですか・・・」

仕事・・・移籍するか悩んでいたんだ・・・。
悩みに悩んで彼は移籍を決めたんだ・・・。
「あの・・・聞いてもいいですか?もう一つだけ」
「何でしょう?」
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「正直にお願いします。例えば・・・自分の夢を叶えるために遠くへ行く決意をした好きな人がいたとして、告白しますか?」
「う~ん・・・難しい質問ですね。僕なら夢を叶える為なら好きな人を引きとめず応援しますかね」

「告白しないんですか!?」
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「もちろん自分だって告白もせず諦めるなんて嫌だし後悔するかもしれませんが・・・」

「でしょ?」
「でも・・・」
 
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「でも・・私自身が夢を叶える為にたくさん努力して今こうやって店を経営できてますし、その好きな人も同じように努力して、たくなん悩んで決意したことなら、自分は身を引きますね。自分の想いを告白した事によって
その人の夢を邪魔してしまうなら、いっそのこと諦めます」




ごもっともな意見だった。
やっぱりそうだよね・・・。分かっていた。
私が邪魔しちゃいけないんだ。
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「勇気のサワーです」
コト・・・・


「・・・・」

ほんの数分前の自分が恥ずかしい。
何、高校生に勇気づけられてるんだろう。
バカみたい・・・

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「あの、相沢さん。これはあくまで僕個人の意見ですから。大切なのは人の意見より、自分の考えですよ。」

「えぇ・・・私も・・・あなたと同意見です」
「そうですか、なら・・・いいんですが」



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その後、何杯もお酒を飲み干した。
数分前の自分を忘れ去ろうと
無理して酒を飲んでいった・・・
何もかも忘れてしまえたらいいのに・・・。










深夜2時


ゴト・・・バタン!

大きな音を立ててドアを閉め、リビングの椅子に腰をかける。
足は千鳥足で、顔も火照っている。
マナカは今までで一番酔っ払っていた。

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「・・・う・・・ウグ・・・」

酔いによって感情が抑えられない。
こんなにも忘れようと酒を飲んでも
考えることは彼のことばかり

なんて情けないんだ
なんてバカな女なんだ

こんなちっぽけな奴が彼の夢の邪魔なんてしていいわけないじゃない
告白したって振られるのが、分かってるくせに・・・!
自分がスッキリしたいがために・・・

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「・・・マナ?一体何の騒ぎ?ドアとかバッタンバッタンうるさいし」

「・・・」
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「!あんた・・・何?泣いてるの?!」
「グス・・・」

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「・・・ハンナ、私・・・ケイ君のこと諦めるよ」

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カタ・・・

「どうして?」
「・・・」

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「泣いてたって分からないでしょ。どうして諦めるの?」


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「ケイ君、半年後に移籍するって・・・」
「移籍って・・・本当なの!?」

「本人から聞いたの。最初・・・うぅ・・告白しようと思ったんだけど・・・
 やっぱり彼の夢の邪魔になっちゃいけないって思って」

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「邪魔だなんて・・」

「ケイ君はアイちゃんの事を吹っ切るために仕事に励んだ。有名選手になる夢のために移籍をたくさん悩んで決意した。新しい気持ちで出発していく彼に、突然告白なんて・・・したら・・・戸惑うし、気持が揺らぐ」

「・・・」

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「彼は優しいから気遣ってしまうし、邪魔してしまう気がして・・・」

「本当にそうかしら?」
「?」
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「ケイは邪魔だなんて思わない。優しいのはたしかだけど、何事も本気で考えて本気でぶつかる人間だもん。マナの気持ちも真剣に本気で考えてくれると思うし、その事が夢の邪魔になるなんて思わないはずよ?」

「そんなの・・・」
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ガタン!
「そんなの分からないよ!ものすごく悩んでたみたいだし・・・!告白しても振られるの目に見えてるし、何でこんなに私が悩んでるんだ!って、本当自分が恥ずかしい・・・」
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「うえ~・・・うぐ・・うぅ・・」

泣きだしてしまうマナカ
相当悩んでいたのだろう
ケイへの片思い歴が長かったから、ここにきて
どうしたらいいのか分からなくなっているのか
自信喪失しているのか
ストレスが溜まってしまているのか

とにかく、怖気づいてしまっている。
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「マ~ナ!泣かないの。とにかくココじゃ話しにくいし、私の部屋いこ?」

「ううう・・・ヒック・・・」


ハンナはマナカの肩を抱きながら自室へ入った。

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しばらくして、マナカは泣きやみ、酔いも冷めてきた。
少し落ち着いたみたいだ。

「・・・ごめん」
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「謝らんでよろしい!マナ、不安になるのは分かるよ?長かったし、移籍の話が急だもんね」
「・・・」

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「でも、自分の気持ち、ちゃんと伝えなきゃだめだよ。彼はちゃんと受け止めてくれる。本気で考えてくれる。もし・・・ダメでも、ケイの事だもん、悪い関係にだってならないし、OKだったとしても、色んな選択肢があるんだよ?」


「・・・」

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「迷惑、じゃないかな・・・」

「あいつが迷惑だなんて思うような人なら、逆に止めるわよ?私が」

「・・・」
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「このまま隠してたって、その気持ちは消えないんでしょう?だったら・・・ぶちまけてやんなさいよ。」

「・・・」

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「・・・」

「もっとゆっくり。人の意見や考えに惑わされないで、ちゃんと考えな?」
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たしかに、相手のこと決め付けて不安にかられて
どうしようもなかった・・・。

ここで諦めても、じゃあ諦められるのかって聞かれたら、違う。
むしろ未練が残る。
後悔ばかりの人生だ。

彼が自分の気持ちなんか知らずに幸せになるのを
影で応援しつつ指くわえて見ていくの?
嫌・・・もう、ウンザリ。
あの生活は、もう嫌、かも。



この片思いは長かった。
そろそろ決着をつけないと・・・いけないよね・・・。
逃げちゃダメなんだ。
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「どう?冷静に考えてみて。」
スクっとハンナが立ち上がって、釣られてマナカも立ち上がる。

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「うん・・・・私も本気で考えた。たしかにケイ君はそんな人じゃないし、私も諦められないくらい長い片思いだもん。あまりにも急な展開で、戸惑って気持ちが揺らいで・・・暴走してたみたい」

「それで?」
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「半年後、行ってしまうまでに・・・きっと決着つけるよ・・・」

「今度こそ本当に大丈夫ね?」
「ん。大丈夫。これが最後のチャンスだもん」
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「そっか。」

「ハンナ・・・今日ごめんね」

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「そっかそっか、良かったなぁ~」
そう言ってハンナはムギュ~っと強く抱きしめた。

「最後、告白頑張るんだぞ~」

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「うん・・・・・ありがと・・・」


外はにわかに明るくなっていた。
マナカの暴走はひとまず落ち着いた清々しい一日の始まり・・・
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| sims物語本編 | コメント(2)

sims物語31 「気になるは好きの意味?」

楽しかった日曜のBBQが終わり、
数週間経っていた。

ある週末のこと。
今日は14時で仕事を終わらせ、
タオ、カズの2人は帰宅しようとしていた。


ai (62)
「カズ」


ai (61)
「もう家行きますか?ちょっと僕図書館に行きたいですから、寄りますよ?」

「あーじゃ俺も行く。暇だし」

ai (58)
「何借りるの?」

「階層構造の科学とか極限環境生物学とかー、そーいう本を読んでみたくて」
「あ~そしたら隣町の図書館の方がいいな、そっち行こうぜ」


2人は急きょ、隣町へ向かうことにした。
隣町には、2階建ての図書館がある。
ここ、ツインブルックより少し大きい。
しかも置いてある内容は少しコアなものが多い穴場でもあるのだ。


ai (63)

図書館までは車で20~30分程で着く。

実は2人はちょっと難しい本をよく好んで読むので
週に1回は来ている。

ai (64)

「・・・あったか?」
「似たようなのはあったです」

2人は真剣に物色する。
カズも付き添いで来たが、面白そうな本がないか探す。
ai (65)
「お前さ・・・。聞いていいか?」

「はい?」
「サキさんの事どう思ってんの?」
カズはなんとなく自然に質問してみた。
実は歓迎パーティの時からちょっと気になっていたのだ。

ai (66)
「・・・どうっていうのは・・・」
「だからぁ、その、アレだよ」

「アレ?あ!ありました!」
お目当ての本が見つかり、手を伸ばす
ai (67)
「やっぱ、好きか?」

「はい!大好きですよー!」
ニコニコしながら話すタオに少しだけイラっとしたカズは
タオに向かって睨みつけた。
「ち・が・く・て!!本じゃねーよサキさんのこと!好きなんか?」
ai (68)
「あー・・・う~ん・・・分かりません♪」
「分からない?」

「はい、ただ、やっぱりぃ、助けてあげないと!と思います。そういう感じで気になります
 それだけですよ」

「ふーん・・・」
ai (69)
パサッ

本をペラペラとめくって内容を確認していく。
読みながらも頭の中で考えていた。
「好き」と「気になる」は同じなのか、違うのか。

気になるのはたしかだ。
でもこれは恋心なのだろうか。
永遠とグルグル考えてしまうから
できるだけ考えないようにしていた。









一方・・・ツインブルック中央公園に来ていたコウジ

あの日、あの日曜日・・・

あまりにも怒っていたおじいさんの娘に
つい病気の事を言ってしまったコウジ。だが、
娘エミリは
「関係ありません」とだけ残して帰ってしまった。

あれから、しばらくおじいさんの姿が見えないので心配していた。
廃棄所やエミリの家、海辺、色々探してやっと、おじいさんの姿を発見した。

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(いた・・・)

おじいさんは、寂しそうにベンチに座り、ただ公園で遊んでいる子供たちを
眺めていた。
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自分が癌で、残りわずかの人生と告げられて初めて本気で後悔をしている。
過去の自分の行い、全てを悔んでいるのだ。
自分勝手だと分かってても、
1度きり、ほんの少しだけ孫との思い出が欲しかった。

でも、それも叶わなかった。
それが失敗に終わった今、彼は死を待つだけの抜け殻となってしまっているのではないかと
心配になる。
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「じいさん、こんな所にいたのか」

「・・・あぁ、兄さん、世話になったな・・・もういいんじゃ。」
「もういいって何が?」
「放っておいてくれんか」

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「わしは満足じゃ。こうなると分かっていた。だから心配せんでいい」
「何言ってんだじいさん」

「これは報いじゃ。神も許してはくれんじゃろう。分かってたことだ」
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「あとは、わしの命が尽きるのを待つだけじゃ」
案の定、抜け殻となっていた。
こうなるのは報いだ。運命だ、仕方ない。
口から出てくる言葉はそればかり。
彼には気力や、生きるという目的もなくなってしまった。
喜びも、期待も、希望も、夢も、
彼にはもうなくなっていた。

「おいじいさん、これで終わろうってんじゃねぇよな?」
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「・・・終わったよ」

「終わってねぇよ!」
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「まだ出来るだろ?最後まで諦めるな!」

「見たじゃろ?エミリのあの顔を・・・・・・」


私を軽蔑するような眼。
あああああああ
「アニには二度と近づかないで!!!」


ああああああ
「・・・それと・・・これとは関係ありませんから」



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(・・・・・)

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「もう一回、娘と会ってちゃんと自分の気持ち言えよ」

「・・・」

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「見たじゃろ?わしが癌で死のうが、もうエミリには関係ないんじゃ。」
「違うって、ありゃ強がっただけだろ!」


「もういいんじゃ、放っておいてくれ」
「じいさん!!」

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「じゃあな、兄ちゃん。」

おじいさんは、ひょこひょこと
身体を重たそうに引きずりながら歩いて行った。
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コウジは悔しそうに、ゆったり歩いていくじいさんの背中を見つめていた。















本に夢中になって数時間。
外はすっかり夕方になり、ふぁ~、と大きなあくびをしたタオは
夢中に読んでいるカズに聞こえるようにパタン!と本を閉じた。

「よーし!これ借りよう!」



ai (71)
「お?まじ?俺も借りちゃおうっかな」
「何ですか?」

「ずばり!『なまけることの幸せ』!へへっ」
「あっは!今度感想聞きたいですね」

ai (72)
「さぁて、どうする?このまま帰ってもいいけど、ちょっと寄り道しようぜ」

「どこ行きますか?」
「ん~・・・あ、そうだ!この前改装オープンした銭湯行こう!」
ai (73)
「セントー?」
「銭湯。風呂だ風呂!疲れた体をほぐしに行こうぜ~♪」

「おお!」
ai (75)
「そこには小さいバーもあるんだぜ?レッツゴー」


2人は海辺に出来た銭湯に向かうことにした。
図書館の手続きを終え、車で場所に向かう。
町の真ん中に建つ銭湯は、
古い旅館のような作りで、木のぬくもりが詰まっている。
つい先月に改装オープンしたばかりなので、
出来たばかりのようにピカピカしている。




「ッッッぷはぁ~~~~~!!!!!」


ai (78)
ai (79)
「やっぱいい湯だな♪」
「はぁ~気持ちいいですね!」

「だろ~?この夜空と町を見ながらってのも、気持いいんだよなぁ~」
ai (77)
「この銭湯、昔っからあるんだぜ?よく俺も来たもんだ」

「へぇ~ここ本当に、いいですね~」
「だろぉ?」


ai (81)
チャプン・・・

静かに時は流れる。
耳を澄ませば、虫の泣き声や、遠い所から聞こえるダンスミュージック、
どこかで若者たちがはしゃぐ笑い声、荒く足り回る車のエンジン音・・・



ai (82)
「あの向こう側に女湯があるんだぜ?燃えるな♪」

「あの・・・」
「ん?」

「気になる女性は、好きの意味でしょーか?」
「ん~・・・わかんねぇけど、そうなんじゃん?」

「そうですか・・・」


チャプン・・・

ai (80)
「え?もしかしてサキさん?」
「どうなんでしょーか?」

「お前はどうなりたいんだよ?もし、不倫関係解消されたとして、その先」
ai (87)
「え・・・ん~??」

悩むタオを見て、じれったい!と身体がうずく。
「例えば、今度はサキさんに不倫じゃないちゃんとした男性と付き合うってなったら?
付き合わなくてもいいや、好きかも?ってなったら、お前どう思う?」
「え?え?えっと・・・サキさんが幸せなら、そう望むなら応援します」
ai (90)
「それでいいのか!?他の男にあ~んな事やこ~んな事されても平気なのか!?」

「ちょっと待ってね・・・」
タオは頭で想像してみた。

ai (89)
「サキさんが望むなら・・・やっぱり、いいですよ」

「はぁ~お前・・・おこちゃまだな」
「オコチャマ??」

ai (88)
「そうやって強がってるけど実際そうなったら血相変えてウザイくらいヤキモチやくんだろ?どうせ」
「いやいやいや・・・w」

ai (91)
チャプン・・・
「はぁ~ちょっとのぼせちゃった」



2人は火照った身体でミニ・バーへ向かい、酒を1杯嗜むと
チェアーでゆったりくつろいだ。

「ぐがぁ~・・・・」
カズは気持ちよさそうに寝ている。

ai (92)
ai (95)
その間もタオは、考えていた。
実は、カズが言ったあの例え話、
「応援する」と答えてたが、頭で想像する度にムカムカしていた。


ai (93)
サキが知らない男と手をつないだり、キスをしたり、
彼女が幸せであるなら、気にならないだろうと思っていたのに
何故かまだ気にしている。
応援する気はあるのに、ウズウズする感じが嫌でたまらない。

ai (96)



こうして彼の中で
悩みは今まで以上に複雑に深まっていくのであった・・・。
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sims物語30 「2人の距離」

波乱の日曜日が過ぎ、またいつもの日々を過ごしていた。
あれから数週間が経った。
様々な形の思いが生まれ、複雑な気持ちを隠しながら迎えた金曜日の夜。

深夜の静けさ。
空は満天の星空。満月が明るく照らし出す。
ai.jpg
そんな中、一人の女性が裏庭のプールへ向かう。


aai.jpg
キィ・・・・

ai (2)
人は時に、冷静に物事を考えられない程の恋に溺れることがある。
その恋がたとえ、常識やモラルに反していたとしても。

もう彼女には彼以外考えられない。
彼には私が決して越えられない存在がいる。
分かっているのに、抑えられない。
ai (1)


彼女は私に「消えろ」と言ってきた。
消えるものかと足掻いてやろうと思った。
そう簡単に手放したくない。
もっと彼の言葉が欲しい
彼からの本当の気持ちを知りたい。
ai (3)
(・・・)

サキは、身につけている衣服を脱ぎ棄て、髪をほどくと
プールに思い切り飛び込んだ。
ai (4)
バシャーン・・・!


ai (5)
ai (7)
激しい嫉妬心に燃える彼女のほてった体を冷ますかのように
ただひたすら泳ぐのだった。

ai (9)



翌日の朝


ピ・・ピ・・・ピピ・・・


ai (11)
prrrrr・・・

prrrrr・・・

ai (12)
prrrrr・・・

prrr・・ガチャ

ai (13)

『ただいま電話に出る事ができません。ピーという発信音・・・』
ai (14)
やはりあなたは出ないのね。
何度も電話してるのに
あなたは・・・

ai (15)
ピ・・・

あの言葉は嘘だったの?
私をその時だけ喜ばせたくて?
ただそれだけだったのね?

ai (16)

家族といても楽しくなくて、行きが詰まりそうだ。

そう言ってたわね?

ai (20)
「わーパパずるいよー!」
「ははは、どうだ?強いだろう?」

ai (18)
ai (19)
「・・・」


ai (22)
「さぁそろそろお昼にしましょ!準備手伝ってくれる優しい人はいないかしら?」

「はいはーい!」
ai (25)
「僕手伝うよ!」
「あら優しいわね、じゃお願いするわ」
ai (26)
「そのかわり、アニメ見てもいい?」
「はいはい、わかった、いいわよ!」

ai (30)



ai (31)
「タケル・・・」

ai (32)
「サキ!?ここで何を・・・」

「会いにきたのよ」
「会いにって・・・・困るよ!」
ai (42)
「電話に出ないのが悪いんじゃない」
サキは強気で言った。
「それは前にも言っただろう?俺達少し離れていようって・・・」

ai (43)
「もう耐えられない!何度も電話したのに一度も出てくれないし、
何してるかと思えば家族サービス?いい夫を演じて何になるわけ?」

「サキ・・・ちょ・・」
「タケル私に言った言葉まさか忘れてる?息が詰まるって、私といる時だけが
安らぎだって・・・。家族とタイミングを見て別れるんじゃないの!?」
ai (46)
「サキ、頼む。続きはまた今度・・・」
「今言って!私、答えを聞くまで動かないわ!」

サキは興奮して自分を抑えられない。
その様子を見て、タケルも慌てる。
ai (44)
「サキ・・・俺はいまでもお前を愛してる。信じてくれ。でもこの問題には
色々タイミングとか必要なんだ分かってるだろ?お前が大事だ。でも今はこうしておくしかないんだよ」

「・・・・・・」
「俺はずっと想ってる。お前を・・・。2人のための今なんだ、分かるよな?」
「・・・・・・」

タケルの巧みな言葉一つ一つに興奮が収まっていくいくサキ。
彼からこの言葉が聞きたくて、
聞いてないと不安で・・・
夜も眠れなくなる・・・。

ai (47)
「な?サキ、また今度ゆっくり話そう。二人の未来について」

「・・・ウン・・・」
グス・・
サキは小さな粒を大きな瞳からこぼすと
タケルは優しく抱き寄せた。
ai (48)
ギュ・・・

ai (51)
「奥さんとかに見られちゃうよ?」

「もういいんだ。」
ai (52)
「・・・愛してる」

ai (53)
「私も・・・愛してる・・・」


サキの心は再び穏やかになっていく。
彼から囁かれる
「愛してる」
この言葉が聞けないと
毎日が不安で
すぐにでも会いたくなって
身体が震えてくる程だった・・・。





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| sims物語本編 | コメント(0)

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