sims物語33 「告白は突然に」

暑い夏から、急に入れ替わって秋の匂いが町を包み込む9月の終り。
昼間は温かいのに、日が暮れると肌寒くなり、
人のぬくもりが恋しくなるこの季節。

冬になるまでの短い間に彩られた赤や黄色の紅葉
秋の夕暮れは1年の中で最も美しい姿を見せる。

そんな秋空も暮れ始めて仕事を終えたハンナは
今日も小腹を空かせて店へ向かっていた。

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「・・・さぶっ」

その店に見覚えのある懐かしい顔が。

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市宮サトシだ。

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「もしもし、お兄さん!」

「?」


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「久しぶりじゃない!これから仕事?」

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「お前か・・・」

「何、?ご不満!?」
「お兄さんなんて初めて呼ばれた」
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久しぶりに会うので少し気恥ずかしそうにそわそわするサトシ。
「お店付き合わない?」
とハンナは何も気にしてない態度で誘う。
「・・・あぁ、いいけど」

「何?仕事?」
「いや、そこの店でいいか?」

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この先に近所の若者が集う賑わうバーがある。
金額もリーズナブルで種類も豊富なことで、地元から愛されている店なのだ。

「別にいいわよ」

2人は徒歩でそのバーに向かった。


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「あの店よく行くの?」
「・・・お手頃価格だからな」

「私なんかより稼いでるくせして何言ってるのよまったくw」
「ふん」
鼻で小さく笑う。
その顔を見て、ハンナも笑う。

aaaaa (1)
prrrrr・・・

prrrrr・・・

サトシの携帯が鳴る。
aaaaa (2)
「・・・」
「電話出なさいよ、待ってるから」
「すまん・・・」

aaaaa (4)
ピッ
「はい・・・あぁ親父・・・」

父親だと分かると意識せずとも自然にピシっとなる。
なんとなく内容は分かっていた。
地位と・・・アレの事だろう。

aaaaa (6)
「あぁ・・・え?いや俺は・・・・・ちょっと待てよ・・・それは・・・」

「・・・・・・いる。だからそれは困るよ・・・あぁ、また後で話す・・あぁ・・」

何だか困っているような会話だ。
ハンナは何だろう?と気になる。

aaaaa (9)
ピッ

サトシは電話を切ってから、少し固まっていた。
aaaaa (10)
「・・・ねぇ、大丈夫?」
その声にハッとしたように、あぁ。とだけ答えた。

aaaaa (11)
「何でもない、寒いから急ぐか」

「随分冷え込むわね、今日」

少し速足で店に向かった。








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カランカラン

ドアを開けると鈴の音が店に鳴り響く。
「いらっしゃいませー」
かわいらしい女の子の店員さんの声で出迎えられた。
店の中はほんわか温かくて、ガヤガヤと客が盛り上がっていた。

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「沈む夕日、くれ」
「私は・・・オールブルー」

とりあえず2人はカクテルを注文する
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「さっき、お父様?」
「まぁな」

「大丈夫なの?問題でも起きた?」
「根ほり葉ほり聞き出そうとするな」

ハンナはちぇ!という顔でごまかした。
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「そういえば前に悩んでるっていう・・・アレどうなったの?もう平気なの?」
「あぁ・・・いや、平気というかまだ・・・」

「話したくなったら言って?私、記者やってるけど、あなたの事ネタにしようなんて
思ってないから!」

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「本当か嘘か・・・」
「嘘ついてる顔に見えますかっての!ま、あなたの性格からしてホイホイ自分の悩みなんて
 話せないでしょうけど、私に出来る事ならなんでもするわよ?」

ハンナはニコっとほほ笑んだ。
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ハンナの顔をじっと見つめる
「な、何よ?」

「・・・なんでも?」
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「言っとくけど・・・法に触れるような事はダメよ?」
「そんなことやらせるかよ!俺が!」

「そ、それならいいけど・・・」

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「じゃぁ・・・頼んでも・・・いいか?」

「あら、珍しい!意外に素直ね。」
そう言ってカクテルをグイっと飲む

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「俺の婚約者になってほしい・・・」

「ぐふっ!!」
飲んでいたカクテルを吐きそうになる。
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「ちょ・・・・え!?」
「いや、婚約者として親父に紹介させてほしい」

「・・・!!?」
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「・・・だめ?」

「だめよ!そんなの・・・急すぎるし・・・」
「1回会うだけだ!その後は俺が何とかするから」

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「な・・ななな・・何言ってるのよ!まだつ、付き合ってもないのに!!」

「付き合ってた間のことは何とかごまかすから!」
「ごまか・・・何言ってるのよ!?」

「いや、婚約者のフリをしてくれてれば俺が、ごまかすからさ」

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「・・・・・」

「・・・・・」
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「え?」

「すまん・・・見合いする相手と食事しろって言われて・・・婚約者いるって・・
 答えちゃったんだよ・・・だから・・・」
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「何よそれ?え?・・・・え!?」
「あ、もしかして本気にした?」
ちょっとニヤついたサトシの顔を見てかーっと赤くなった。

「・・・・・」


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「何よ!何よ何よ!!!もう!!!最悪!そんなの断るわよ!ばーか!」

「何、怒ってんだよ?」
「怒ってなんかないわよ!」

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勘違いした恥ずかしさを必死に隠そうとひこたま飲んでやろうと思った。
酔って一刻も早く忘れたかった。

市宮サトシ!
もう少し説明してくれてもよかったじゃない!
言葉だらずもいいとこよ!
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でも、恥ずかしさだけじゃない。
婚約者。
昔はとても憧れた言葉だった
いつの間にか30過ぎて
恋人なんて5年くらいいなくて
仕事ばっかり・・・
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婚約者として紹介させてくれ、
そう言われて、ちょっと想像した私が恥ずかしいのと
想像したものが、とても幸せそうだった。
相手が市宮サトシだったけれど
まんざらでもなかった。
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ん?ちょっと待てよ・・・
市宮サトシは最年少エリート議員・・・・

23歳独身!!

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10歳差じゃないの!!!
何この屈辱!
腹立ってきたわ・・・
今日はとこっとん飲んで酔っ払ってやる。


「すいません、日本酒ください!」

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深夜0時過ぎ・・・



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「・・・おい、大丈夫か?」

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「もう飲めない・・・うぅい・・・」

「飲みすぎだ。」
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「もう帰ろう、送ってくから」
「引き受けてもいいわよ~?」

「え?」
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「あなたの婚約者になってあげるって言ってんの!うっ・・」

「本当にいいのか?」
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「私だって、いい嫁さんだって思われるくらいの魅力あるんだからぁ~」
「・・・あぁ、そうかもしれないけど、本当にいいのか?」

心配になって何度も質問するが、返ってくる返事は「いいのいいの」だけだった。

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「ねぇ~?未来の旦那様♪」

「・・・」

サトシは、ベロベロに酔ったハンナを担いで店を後にした。






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