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sims物語48 「出会っちゃった!」

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11月の月末に
タオが働く職場のメンバーで飲み会を開くことになった。
金曜の夕方
タオを迎えに来たカズは、玄関で待っていた。

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「お待たせしたです」

タオは小奇麗な格好で玄関先に待つカズの元に現れた。

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「よーし、あ!そういや今日はサキさんいるのか?」
「はい、いましたけど・・・」

「誘っちゃおうっかな~」
「飲み会ですか?」
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「でも、会社主催ですよ??」

「知らないのか?この飲み会は、うちの会社主催だけど、部外者も大勢参加すんだよ」
「そー・・・なんですか・・・」

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「そ。奥さんとか友達とか連れてきてもOKな会なんだよ。だからちょっと誘ってくるから、待っててな!」

「あ・・・はい」

タオの返事も聞かぬうちにカズはマンション内にいるサキの元へ向かてしまった。




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「サーキさーん!」

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「あれ?カズ君どうしたの?」
プール際にいたサキが、カズの声に気づく。

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「今日ヒマ?」
「今日?うーん、特に予定はないけど」

「じゃ飲み会行きません?今から会社主催の飲み会があるんですよ」
「え?でも、私関係ないよ?」

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「いいんですよ、部外者もわんさか参加してる、ただの飲み会なんで!行きましょうよ!」
「えー?でも・・・本当にいいの??」

「もちろん!サキさん居てくれた方がおいしく飲めるしね」
「そう?わかった・・・でも、少し準備する時間ちょうだいね」

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「やった!待ってます待ってます!タオと玄関で待ってるんでごゆっくり♪」

サキも参加する為、準備をしに自室に向かっていった。

カズは心底喜んだ。
またサキと楽しい時間を過ごせる。
なかなかお互い仕事も住む場所も違うと、
話す機会がないので、
チャンスは全部逃さない!と決めているのだ。






しばらくして、サキの準備も終わり、玄関に現れた。
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「お待たせ」

サキは長い髪を下ろして
ゆったりした格好で来た。
「どうしたの・・・?変?」

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「・・・」
見とれてしまって言葉が出ないタオ
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「・・・いやぁ~~~~髪下ろしてもステキですな!」
「や、やめてよ!恥ずかしいじゃない!さ、行きましょ」


恥ずかしそうに顔を隠しながらいそいそと先陣をきる






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とある居酒屋に到着した
すでに数十名という従業員や各関係者が酒を飲み、
日頃のストレスを発散させるように、楽しいひと時を過ごしていた。

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タオやカズも好みのドリンクを注文し
その輪の中に溶け込んでいく。

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「サキさん、カクテル持ってきたよ」
「あ、ありがとうカズ君。すごい賑わってるわね~定期的にやってるの?」

「あぁ、数ヶ月に1回くらいのペースだけどね。でもうちの従業員はこれが唯一楽しみみたいなとこあるしね」

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「それにしても本当サキさん誘ってよかった!」
「どうして?」

「だって、たくさん話せるじゃん!この間の美術館最高によかったし、また行きたいなぁって思ってるんだけど」
「そうね、興味深い美術品ばかりで素晴らしかった!感動しちゃったもん」
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「じゃまた今度行きましょう!今度は隣街にも大きなとこあるからさ」
「うん、あそこ大好きなんだ。」

「あ、もう行ったことあるんだ?」
「うん、でもまた行きたいって思ってた。」

2人は趣味の話で夢中になって話していた。
ノリのいい音楽が流れ、自然に体がリズムに乗る
軽く踊りながら会話する、この時間が最高に楽しい
特にカズは、最高潮にテンションが上がっていた。

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その姿を遠くで見つめるタオ。
カズになら・・・・・

カズが相手だから自分は諦めてもいい。
そう自分に説得する・・・
しかし、気持ちというのは、そう簡単に納得できるものではない。

応援しようと頭では思っていても
心は嫉妬で今にも2人の間に割って入って、関係を引き裂いてやりたいと
思うほどだった。

もっと早く気持ちに気づいていれば・・・

もっと早くカズに打ち明けていれば・・・


いや、それでもカズの事だ。
勝負を挑むに違いないだろう。
それでも、今となっては後悔ばかりが襲ってくるのだった。





飲み会が始まって1時間程経った頃
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途中参加の女の子が一人来店した。
オレンジ色のポニーテールで、
大きな伊達めがね、派手なチェックのかわいらしいパーカーの
彼女は、入って店内を軽く見渡すと、

カズとサキの所へ一直線に向かって行った。

ツカツカツカ・・・
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ツカツカツカ・・・

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「どうも!こんばんわ!私、桜アツコっていうの」
いきなりサキにあいさつをしてきた。

「え?あ・・・どうも。安藤です」

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「アッコって呼んでね♪」
「あ、どうも、じゃ俺カズって呼んでね♪」
カズも彼女の話し方を真似て返事をする。

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桜アツコ
音大に通う21歳
趣味は曲作りとお洒落

誰の知り合いなのか、
突然、顔見知りのように話しかけてきた。

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「カズ?わーぉ!超イケメンじゃん!よろしく。ねぇケーバン交換しない?お友達になってよ」
「え!?いや・・・でも・・・」

「えー?なんでー?いいじゃん!固い事言わずにさぁ」

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「そう?わかった・・・いいけど」

「やったーありがとー♡」
「いえいえ・・・」

2人は携帯番号を交換しあった。

突然すぎて、さすがのカズも戸惑っていた。
しかもアタック中のサキの目の前で・・・。
アツコはサキに目もくれずガンガン
カズに猛アタックしていた。



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「よっしゃ!ハイタッチだー!」

「え?え??」

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「かまえーい!」
「か、構え???」

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「イエーーーーーイ!!!!!!」
「イエーーーーーイ!!!!!!」

2人はバチン!といい音を立ててハイタッチ
「あっはははは!いい音出たねぇ~」
アツコは酒も入ってないでこのテンションだ。
その後もアツコはずっとカズもマークしている。
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サキはそんな2人を見ていて、
(私はお邪魔かな?)
と、静かにその場を離れていった。

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サキはそっと離れたあと、静かに残ったお酒を飲み干し、
ただ店内の人たちを眺めていた。

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「サキさん」
1人でいるサキにタオは声かけた。
「タオ、お酒飲まないの?」
「僕は・・・やっぱりお酒ダメです」

「そっか」
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「サキさん、お酒飲みました?」
「うん、飲んでるよ。でもそんなに強くないの。眠くなって来ちゃった」

「帰る?」
「タオはどうするの?」

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「僕は酒飲めません。帰って本読んでるも、好きです」
「あはは、そっかぁ・・・じゃあ帰る?タオが帰るなら私も帰ろうっかな」


「カズは・・・いいですか?」

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「うん、結構たくさん話せたし、なんだか面白い子がカズ君と仲良くしてるし」
「はい、そうですか。じゃ帰りましょう」

「そうね。行こ」

2人は、盛り上がる中、こっそりと抜け出して帰ることにした。
お酒が弱い2人には、1時間程度が丁度良いのだ。

しかし、そんな話をしてるとは知らず
2人のほうを見て、助けて欲しいオーラを出すカズ。
しかし、そういうのには気づかない2人である。


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「カズ君、私とタオ、もう帰るね」
「え!?」

「誘ってくれてありがとう!楽しかった。またね」
「ちょ・・ちょっと待っ・・・」
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「はーい、お疲れー!バイバイビー♪」
アツコは2人にバイバイと、手を振った。

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「アッコちゃん、じゃ俺もそろそろ・・・」

「何言ってんの?」
「へ?」
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「あんた、今夜帰れると思うなよ☆」
「・・・はぁ!?どういう・・・」

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「わっかんないのかなー?今夜はオールナイトだよ♪ね!カズ!踊ろう!!」

「いや・・・ちょっとアッコちゃん!?」






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カズはアッコのペースにハマり、
帰るにも帰れない状態で抜け出し失敗・・・

アツコのハイテンションなダンスに付き合わされるカズであった・・・。


















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sims物語47 「運命の分岐点」

翌日

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映画タイタンニック3Dを鑑賞しているケイとマナカ

3時間程の大作映画で、
10年前に公開されたラブストーリーであり、
そのリメイクで3D化された。

2人はハンナからもらったチケットで映画を楽しんだ後、
レストランへ向かった。
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「はい、マナちゃん」
「ありがとう」

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「ピザも注文しといたから、すぐくるって」
「あーおなかすいた!あの映画、すっごく泣いちゃった!ケイ君はどうだった?」

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「あぁ、実は俺初めて観たんだ。タイタンニック」
「そうなの?あれ実話なんだよ?」

「あ!そうなの?悲しい話だね」

aaa (1)
「うん・・・一夜で惹かれ合うってすごいよね~憧れるなぁ」
「え?憧れるの?」

「なんか強い運命に引き寄せられた2人って感じが!」
「マナちゃん、乙女だなぁ」

おまたせしました、と店員が焼きたてピザをテーブルに運んできた

aaa (3)
「いっただっきます」
2人は大きな口でかぶりつく
「お!うまい!」

マナカは映画に大満足だったようだが、ケイは微妙だったようだ。

aaa (5)
「私にも運命の相手っているかな~」
「いるよきっと、どこかに」

「近くにいたりしたら嬉しいのになぁ」
そう言いながらマナカはチラっとケイを見つめる
「でも運命っていうのは結局自分の選択次第じゃない?」
aa (4)
「そうだよね・・・」
「うん、運命って待ってるだけじゃ切り開かないし・・・そもそも運命なんてないと思う。俺は特にそう思ったな」

「どうして?」
aaa (4)
「だって俺だって何度も運命だ!って思って恋愛してたけどうまくいかなかったし。仕事も待ってるだけじゃチャンスは来ないって学んだからね」

「そっか。仕事頑張ってたからね、だからチャンスがきたんだもんね」
aaa (6)
マナカはハっと思い出した。
彼がもうすぐ街を出て行ってしまうということ。
忘れてたわけではない。ただ・・・
考えたくなかったのだ。
彼が旅立つまで・・・もうあと一ヶ月弱
それまでに、自分も運命を切り開くためのチャンスを作らなくちゃいけないと
改めて思った・・・。











所変わり、タオが働く研究所

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タオは黙々と仕事をしていた。

今日はカズが遅刻をしていた。
15分前に電話があり、
寝坊したそうだ。

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「おはよう」
カズが眠たそうな顔で部屋に入り、あいさつをかわす

「寝坊ですか?」
「うん・・・昨日飲みすぎちゃって」
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「楽しい時間でしたか」
「うん、それがさぁ、昨日デート二回目!誰だと思う?」

「えー?僕の知ってる方でしたか?」
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「サキさん」
「・・・え?」

「いやダメ元で誘ったらOKもらって二回目のデート!美術館行って、その後居酒屋で飲みすぎちゃった」
「・・・・2人は仲良くなったですか?」
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「まぁね。タオ、お前・・・サキさんとは別に何もないし、何も思ってないって言ったよな?」

「・・・」

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「ただ心配してるだけで、何の感情もないって、言ったよな?」
「・・・」

「俺、何度も確認したし、いいよな?」
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「・・・はい・・・カズ?どういう・・・?」


「・・・」
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「だーかーら!俺ね、サキさんと話してて思ったんだよ。趣味も合うし、結構タイプだなーって」
「・・・はい」

タオは動揺してまともにカズを見られない。
まともに返事ができない。

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「サキさん、彼氏と別れたばっかで、強がってるけど、結構傷ついてるみたいだしさ」
「・・・」

「俺が、幸せにしてあげたいなって、素直に思ったんだよ」
「・・・そうですか・・・」

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ガタ・・・
カズは椅子に腰をかける

「まぁ・・・」
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「応援してくれるよな?」

「・・・」
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「・・・はい、頑張ってください」
絞り込んでやっと出た言葉だった。
たしかに過去、何度も聞かれた
『サキさんのことどう思ってる?』
という質問

その時はまだ、自分の気持ちが分かっていなかった。
「なんとも思ってない、ただ、心配なんだ」
と答えるだけだったが、
今は違う。
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まさかカズがライバルになるなんて思ってなかった
カズは親友だし、
変にギクシャクしたくない。
サキさんが幸せになるなら・・・・・

そう無理やり自分を納得させようとしていた。
しかし、そうする度に心にグサグサと鋭くて鈍い痛みが走るようだった・・・。








「さーて、そろそろ・・・」
とケイは話を切り出した。
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「ごめんマナちゃん、俺、トレーニングジム行かなきゃ」
「え?今日も?」

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「だって休みなんじゃないの?」

「うん、仕事はね、でもジムは毎日行くって決めてるんだ」
「そう・・」
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「ごめんね、でもトレーニングって毎日コツコツやるの大事だから・・・」
「うん、分かってるよ。」

「じゃ家まで送るよ」

2人は店を出て、車でマンションまでマナカを送る。

11月ともなると
日はあっというまに暮れて、辺りが真っ暗になってしまう。



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北風が吹き、冷たい空気がより一層切なさが増してくるのだ。
マナカも、今日という特別なデートが楽しすぎて
あっという間に終わってしまう切なさが
何か勇気をくれたようだった。

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「じゃ今日は楽しかったよ、慌ただしくてごめんね。また今度ね」
「本当?じゃ今度どこ行く?」

「え?今度?」
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「うん!だって予約しとないとケイ君忙しいんだもん!次はね~ドライブしたいな♪」
「あードライブね。いいよどっかのどかなとこでも・・・」

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「ミュージカルとかも見てみたいな~あとは・・・一回くらいケイ君のチームの試合も観戦したいな~」
「本当?観戦してよー!応援してして!じゃ今度は皆で行こうか!」

「・・・」
「・・・?」
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「皆もいいけど、私は・・・その、二人でもいいんじゃないかなって思うの」
「・・・あぁ・・・そうだね、いいけど」

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「本当!?良かった~じゃそうだなぁ来週くらいでどう?考えておいてね!あ、ショッピングも行きたいんだ!」
「うん分かった。いいよ」

「飲みにも行きたい!」
「分かった。じゃそろそろ行かないと!」
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「じゃまたね!」

「うん、今日ありがとう!」
aaa (39)

ケイはそのまま車でジムへ向かった

マナカは今までにないほど勇気が湧き上がっていた。
少し飛ばしすぎたデートの予約発言
しかし、当のマナカは、結構満足していた。

運命は自分で切り開く。
あと一ヶ月弱というタイムリミットが
マナカをどんどん暴走させているようだった・・・。



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sims物語46 「ハンナがくれたキッカケ」

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長居蔵之介 享年70歳
癌の為、永眠


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エミリ、アニ、そしてエミリが5年前に再婚した旦那と、コウジは、
蔵之介の墓の前で嘆いていた。

エミリは、枯れる程泣いた。
後悔で泣いた。
目の周りが腫れて赤くなるほどだった。
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「えっ・・・うぇ・・・おじいちゃん・・・うわぁ~ん」
アニは悲しんで泣き止まない。
アニにとって、初めての祖父。
今まで自分にはいないと思っていたおじいちゃん。
もっと一緒にいたかった。
色んなことを教わりたかった。
突然の出来事で、
亡くなったと分かった瞬間から
ずっと涙が止まらないでいた。


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自分が意地張ったせいで
病気の事なんて知らないかった。
知っても、自分はもう関係ないんだと
逃げていたせいで・・・

大きな後悔が背中に乗っかっているようだ。

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「・・・ありがとう・・・」
「あぁ・・・」

「私・・・後悔しかないわ。意地なんて張ってなければ・・・アニもこんなに悲しませなかった」
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「どっちにしたって悲しむだろ。家族が死んだら。」
「・・・」

「それに、じいさん自身は軽くなって逝ったと思うけどな」
「軽く・・・?」
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「最後の最後で、娘と和解できたんだ。じいさんは報われて死んだ。これ以上の幸せはねぇよ」
「そうかしら・・・」

「あぁ。だから、あんたはこれからたくさん・・・ガキにじいさんの事話してやればいい」

2人は近くの池の方にゆっくり歩いていく
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「・・・・そうね・・・。たくさん話すわ。お父さんの事。アニにはおじいちゃんなんか存在しないとしか言ってなかったから・・・」
「なら、さぞ喜んだだろうな」

「えぇ。お母さんだって、心の中ではお父さんを気にかけてそのまま亡くなったの。お母さんもアニも私の意地で縛ってしまってたんだわ・・・」
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「まぁ、仕方ねぇよ。過去に色々あったんだろうし。じいさんはずいぶん長い間後悔に苛まれてたらしいしな。じいさん自身もお前に会うのをかなり怖がってた」
「私のせいで・・・」

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「責任感じられても、じいさんは喜ばねぇよ。後悔してんなら、定期的に花を供えてやれ」

「・・・・・。そうね。もう、後悔しない為にも」
「あぁ」
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「すごく今更なんだけど、あなたはどういう関係なの?」
「ん?あー・・・いや、ちょっとした知り合いでな。」

「そう」
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「じゃ・・・俺はもう行くよ」
「まって、ちゃんとお礼もしたいし・・あ!そうだ、お父さんの遺品から昔働いてた時に使ってた腕時計があったのよ・・・」

「きっと大事にしてたんだな」
「でも、まるで誰かに贈るものみたいに包装されてて・・・もしかしてあなたに・・・」
「いらねぇよ、形見なんだからちゃんとしまっておけ。」

コウジは家族を離れていった。
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腕時計は報酬で渡すはずだった品だろう。
でもコウジは受け取れない
彼のたった一つの形見
長年、離ればなれになった家族には必要なものだろう。
それに、そんな大切なものを金に変えられるわけがないからだ。

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アニを見てると、または、じいさんの死に際に言った気持ちを思い出すと
遥か昔の自分を思い出す。
思い出したくない記憶が蘇る・・・

できるだけ早く逃げたかったのだった・・・。














その日の夜


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夕飯時になり、リビングにはハンナ、マナカ、そしてケイが降りてきた。
3人で食事をしていた。
「ケイ、明日も仕事なの?」
とハンナは聞くと、いいや、と即答するケイ
「明日は一日休みにしたんだ!何しようか決まってないからワクワクしてんだ」
と嬉しそうに話すケイを見ていて
突然ハンナはハッ!と思いついたように話を切り出した


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「ねぇ、今『タイタンニック3D』って映画やってるでしょ?気にならない?」
「タイタンニックってたしかリメイクっすよね?」

そうそう、3Dなんて劇場行かないと見れないでしょ?面白いらしいわよ」
「へぇ~・・・たしかに見てみたいっすね」
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「でしょ!?じゃ2人で行きなさいよ!明日。」
「・・・え?」

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「後輩にチケット2枚もらったんだけどさぁ~私仕事で行けないのよ~あんた達ラッキーね!マナも気になるって言ってたしさ!」

「い・・いやぁ~でも・・・」
「なに?明日は暇なんでしょ?」
「そ、そうだけど・・・」

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「マナも行きたいて言ったよね?ね?」

「え・・・?う・・・う~ん・・・」
「言ったでしょ!?(マナ!!分かってんの!?)」

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「(・・・あ!)うわぁ嬉しい!行きたい!ねぇ!行こうよケイ君」

「え?・・・あ、そう?じゃあ・・・行く?」
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「行こ行こ!」
「そう?じゃあ・・・行こうか」

「よし、決まり!2人で楽しんできなさいよ、そんでお茶して、時間余ったらドライブとか何かしてくれば?」
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「・・・・うん?うん・・・」
ケイはハンナのテンションに不自然さを感じていた

勿論、これはハンナの作戦でもある。
なかなかマナカがケイをデートに誘えない様子を見ていて一役買ったのだ。

マナカも途中で気づいて、必死に誘ってみた。
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「じゃチケットはマナに渡しておくからよろしくね~☆」
ハンナは、このデートがきっかけになってくれればいいなと思っての行動だった。
マナカが本当に幸せになってほしいと願っているからだ。

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「じゃ明日・・・何時にする?」
「ん~いつでもいいよ!」

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「11時とかにする?」
「そうだね」
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(やった~ハンナ本当にありがとう~)
マナカは今にも飛び上がりそうなほど嬉しかった。
明日が楽しみで眠れなそう・・・
(あ!早く部屋戻って、明日着る服考えないと・・・)

マナカはルンルンで自室に戻るのだった。
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sims物語45 「最後の希望」

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久しぶりに見るその顔は、痩せこけて、顔色も大分悪かった。
数十分・・・数時間か。
その顔を静かに見守っていた。
先ほど、説明に来た医師の話によると
もう身体も限界に近いという。
今夜が山場ではないかとのことだった。

病院に運ばれた経緯は、
この街のはずれにある小さな釣り場のベンチで倒れているのを
地元のカップルが見つけて119番通報したのだという。



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そこで何を考えてたのだろう。
自分の最期を1人静かに迎えようとでも思っていたのだろうか。
そこは・・・何か思い出でもあるのか?

・・・そんなことはもうどうでもいい。

ただ、エミリが来ることを祈っていた。
彼には彼女しか救えない。
命に限りがあろうとも
せめて心は救われるだろう。


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(じいさん、本当にいいのか?これで・・・。違うだろ?孫と思い出作るだけじゃないだろう?)

「ちゃんと仲直りしろよ・・・。ちゃんとスッキリしてからくだばれよ!!じいさん!オイ!!」
やりきれない気持ちがコウジの心を襲う。
親子のくせに
血の繋がった親子なのに・・・
こんなにこじれたままでいいのかよ・・。
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「こんな事ってないぜ・・・じいさん」



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「・・・・・・・来てくれたのか・・・」


「じいさん!?」
「・・・グォホンオホン!・・・わしもまだ生きてるとはな・・・」
咳をしながら、ガラガラに乾いた声を搾り出した。
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「じいさん、悪い。娘にはすぐ伝えたんだが・・・」
「いいんじゃ。今更許してもらえるとは思っとらん・・・・」

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「お前には本当に・・・・感謝しているよ・・・」

「じいさん・・・」
「お前さん、親父さんはまだいるのか?」
「あ?」
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じいさんは力を振り絞って少し腰をあげる。
「親父さん・・・いるか?」
「さぁな」






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「・・・・・いや、くたばってるかどうかも知らねぇが、くたばってたらラッキーだ。くだらない奴だったからな」
「・・・」


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「・・・許してやれ。」
「!」

「お前の親父がどんなだったかは知らんが、子を愛してない親などおらん」
「・・・どうかな。」

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「親はどんな間違いを起こしても・・・心の中には必ず子の存在が大きく、愛もある・・・」
「俺のことはいいんだよ!じいさんはどうなんだよ!!」

「わしは手遅れじゃった。もっと早く行動しておけばな・・・・」
「まだ・・・間に合うじゃねぇか!」

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「お前の親父さんに、わしのような気持ちにさせてはならん・・・」


「・・・」




2人は沈黙した。
未来の見えない会話だ。
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「お父さん!」


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「エミリ・・・・・」

そこにはエミリが立っていた。
コウジから話を聞いた後、しばらく悩んでいた。
命に限りがある。


許すのは今しかない、
今、会いにいかなかったらきっと
後悔する。
どこかで誰かが説得している気がした。
多分その声は、もう一人の自分、
病死した母親、そしてコウジの想いだったのかもしれない。

どんな人間でも
たった一人の父親だ。
行かなきゃいけない・・・。

それが自分の答えだと思った。


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ガタ・・・
コウジは黙って席を外した
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「エ・・・エミリ・・・・」

おじいさんは目に涙を浮かべて驚いた。
まさか・・・来るとは思っていなかった。
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「お父さん・・・ごめんなさい・・・私・・・変に意地になってたのかもしれない」
「あぁ・・・エミリ・・・お前」

「あれから考えたの。今まで許せなかったのは、どうしてもお母さんを苦しめたのがお父さんだっていう思いがあって・・・。でも、お母さんは最後までお父さんを気にかけてた・・・」

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「『お父さんをあまりせめないで。喧嘩ばかりしてたけど・・・彼は悪い人じゃないの』って言ってたの」
「・・・」

「私、それでもお父さんを許せなかった・・・。お母さんの気持ちを無視して、全部お父さんのせいにしてたの・・・ごめんなさい・・!!」
「わしが・・・悪いんじゃ・・・エミリ、お前がココに来てくれただけでわしは・・・」

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「お願い、アニを抱っこしてあげて?まだ死んだらダメよ・・お父さん・・・」


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「わしは・・・こんなに嬉しいことは・・・ないよ、エミリ・・グォッホンゴホン・・・」

「お父さん!?」
「大丈夫じゃ。本当に悪かった・・・エミリ・・こんな父親で、本当に悪かった・・・」
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「グフングフン・・・・もう少し生きていたいと・・・希望を持つのは久しぶりじゃよ・・・」
「お父さん、ごめんね・・・ゴメンネ・・・」

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コウジは心底ホッとしていた。
安心したのだ
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これで、浮かばれるじゃないか
じいさんも生きる希望が持てたじゃないか


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自動販売機でドリンクを飲みながら
自分を落ち着かせていた。

人の死に目に合うのは初めてではない。
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許すって簡単なことに思えて
とても難しい
考え方ひとつで
どうにも転がることができる

でも、それができる人間はごく一部の強い奴だけ・・・。
大半は弱くて、誰かのせいにして逃げてるだけだ。

誰かを悪者にしておけば
別の誰かを守ってる気でいる、自己満足にすぎない。




















それから数時間がすぎていた。
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カチ・・・カチ・・・カチ・・・


院内の時計の針の音が鳴り響いてるように聞こえる。
病室の中からはもう声は聞こえない。

定期的にナースが様子を見に来ているが、
相変わらず顔色が悪い。
痛みもあるようで、とても苦しそうにしているそうだ。




「お父さん!?お父さんしっかりして!」
突然エミリの泣き叫ぶ声がした。

バタバタバタ・・・!!
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専門医やナースが走って病室に入っていく。
「じいさん!?」

コウジもすぐに病室に入る

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突然、苦しみ出した。
おじいさんの体力はもう限界だった。
しかし、すぐにスーっと身体に力が入らなくなっていった。


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やがて・・・

医師とナースに囲まれ
愛する娘に見守られ

苦しむ顔を覗かせながらも
フと幸せそうな表情を浮かべながら
眠るように
静かに息を引き取った。


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「0時23分、死亡確認いたしました・・・」

長居蔵之介は、最後の最後で
心の重荷を下ろして
幸せそうに逝った。
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「お父さん・・・・・・」

エミリは声を殺しながらも泣きながら見送った。
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「・・・」
コウジは病室を出て、ギュッっと拳を握り
出てきそうな涙をこらえた。

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(じいさん、良かったじゃねぇか・・・許してもらえてよ・・・)

身体が悲しみで震える。
最後に、じいさんに言われた
『お前の親父さんに、わしのような気持ちにさせてはならん・・・』

という言葉が頭をぐるぐるさせるが・・・








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(悪いな、じいさん・・・俺は・・・まだ許せそうにねぇんだよ・・・)




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