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sims物語82 「大晦日」

1年は365日あるが、
充実した日々を送るたいていの人々には
365日はとても短く感じる。

そして、今日もまた、
長いようで短い1年が過ぎ、新しい年を迎える
最後の1日が始まった。





コンコン・・
1 (1)
『どうぞー』

ガチャ
1 (2)
「ねぇハンナ、この服、変じゃないよね?」

「・・・」
返事がないので、
チラっと横を見るとハンナではなく、
ケイが立っていて驚いた。
1 (3)
「ケイ君・・・」
「やぁ、今日・・・出かけるの?」

「・・・うん、ちょっと」
気まずい空気が急に流れる。
今日は大晦日。
矢田に誘われて、ブリッジポートの
カウントダウンへ向かう準備をしていた。
1 (5)
「今日、大晦日だね」
「うん・・・」

「あ、あのさ、もし今日すぐに帰ってくるなら・・・」
「あの・・!」
1 (4)
「ケイ君、今日は・・・その・・・」
「あ、あぁそっか。デートか。ははっごめん!空気読めなくて!」
「ううん」

「・・・」
「・・・」
2人は何を話せばいいのか。
この気まずい空気で
話したいことも話せないまま固まった。

1 (6)
「ケイ君、私・・・」
「あ!いいのいいの!俺はね、ちょっと話しをしたかっただけ!だから今度でいいんだ」

「え?・・・うん」
「今度、送別会開いてくれるんだろ?その時ちょっとだけ時間くれればいいからさ」
「分かった」

1 (7)
本当は、今日一日一緒に過ごそうと思ってた。
そして、最後に自分から、ちゃんと告白しようと思った。
でも、今は彼氏がいる。
無理やりに連れ出す事はできない。

「今日、どこ行くの?」
「ん。カウントダウンに・・」

1 (8)
「そっか。ん・・・じゃぁ・・楽しんで」
「うん」
そのまま引き返すしかなかった。
でも告白はする。
ここを出る前に答えをもらおう。
断られたら、それで終わり。
お互い前に進まなくては・・・。
2 (1)
パタン・・

「・・・」

2 (2)
「・・・」



トットットットッ
下から上がってくる足音が聞こえる。
2 (3)
「わぁビックリした!何幽霊みたいに突っ立ってんのよ」
「あぁ、別に」

「別に、ねぇ?」
「何か用?」

2 (5)
「あんたに用はないけど4日、ちゃんと空けておいてよね!送別会パァーっとするんだから!」
「あぁ、ありがとう。そんなに大きいパーティーにしなくていいから」

「何言ってんのよ!未来のスーパースターに質素なパーティーなんてダメなんだから!」
「やめてくれよ、プレッシャーに押しつぶされちまう!」

2 (6)
「そんなんじゃ一流選手は務まらないわよ」
「へいへい、頑張ります」

「今日はどうすんの?」
「今日は1日荷造りでもしてようかな」

「そう、頑張って」
「どうも」
そう言って、ケイは自室へ入っていく。
ハンナはマナカの部屋のドアをノックした。
コンコン
2 (7)
「マナ、入るわよ?」
『どうぞ』

2 (9)
「マナ、お、決まってるね」
「どうかな?」

「可愛いんじゃない?」

2 (10)
「今日、どうする気?決心したの?」
「うん、今日言うつもり」

マナカは矢田と別れる決心をし、今日を迎えたのだ。
こんな気持ちのまま矢田を付き合い続けていても
全員を傷つける。
自分ももっと違うやり方で前に進まないといけない。
そう決めた。

2 (11)
「そっか。頑張るんだよ、自分に正直に」
「うん、ハンナもデートでしょ?」

「デ、デートって・・・違うわよ!ただお酒のみに行くだけよ」
2 (12)
「別荘で」
「そう、別荘で・・・パパラッチがいるから・・」
「2人きりで」
「そうね・・・2人きりだけど・・・別に・・」
「お泊りで」
「そ、それはお互いお酒飲むわけだし・・・」
久しぶりに乙女なハンナを見てクスクスと笑いながら
「それってデートって言うんだよ~」
と言うと、
「そうかしら?」
と顔を赤らめた。
こんなハンナは初めて見る。

2 (13)
「ま、年明けたらメールでもするわ」
「うん、私も」

「さて、残ってる仕事をちゃっちゃか終わらせないと!いってくる」
「いってらっしゃい」

ハンナは小走りで階段を下りていった。










夕方になって、
隣町のはずれに1台の車が走る。
3 (2)
ブオォォォォ・・・
家の前に川が流れ、それを挟んで
ビルがいくつも聳え立つ。
夜になるとビルがライトアップされる
景色は良好な場所。

3 (3)
小さく古い家がそこに建つ。
ハンナの叔母の別荘だ。

3 (4)
(懐かしい・・・何年ぶりかしら)
若き日によく来ていた場所。
今は叔母が夫婦喧嘩をして家出した時の
憩いの場所としてしか使われなくなった別荘。

叔母はあまり手入れをしていなかったので
庭は雑草が生えすぎていた。
3 (5)
暖炉に火をつけ
部屋をうんと暖かくする。
今晩は特に冷え込む、と
天気予報が言うから間違いない。

叔母が所有していた高級ワインも数本ちゃっかり頂こうと
準備もした。
あとは彼がいつ頃来るかだ。
迷わず来れるか、心配だった。

♪ピンポーン
家のベルが鳴る。

ガチャ
3 (6)
「意外に早かったのね」
「お前もな」

「さ、入って」
「あぁ」


3 (8)
「いい家だな」
「そう?随分古いのよ?適当にくつろいで」

「この木の香り、好きだ。何年も経ってるのにまだ木の香りがある・・・」
「そうねぇ。そんなに頻繁に使ってなかったし・・・」

3 (9)
「サトシ、お父さんの事・・・本当に平気なの?」
「平気さ、むしろホッとしてる。親父は有名人だからな、この騒ぎは当分止みそうにないけどな」

「これからどうするつもり?」
「さぁ、まだ何も考えてない」


3 (10)
「やりたい事って、ないの?」
「やりたい事か・・・・・・・」

じーっと固まって考えるサトシに
「あんたお酒好きだし、バーでも経営したら?」
と簡単に案を出す。
3 (11)
「将来的にそれもいいかもな。誰も知らないような場所でひっそりのんびりやるのも」
「それじゃ赤字じゃない」

「いいんだよ、俺とカミさんと、たった数人のくたびれた酒好きのじいさんさえいれば」
3 (12)
「・・・」

「・・・」

数秒、じっと見つめあった後
耐え切れず目をそらすハンナ。
3 (13)
「お酒、持って来るわね」
「あぁ・・・」










4 (8)
こうして今年もあと数分となり
街で新しい年を祝おうと
ぞくぞくとブリッジポート中央の
『命の木』に人が集まってきていた。

-ブリッジポートのレストラン
4 (1)
マナカは矢田とブリッジポート中央近くの
有名なレストランで食事をしていた。

店内は同じくカウントダウンをしに来た客で
にぎわっていた。

4 (2)
「おいしかったね」
「うん、とてもおいしかった」

「ここは有名なシェフ揃いだから一度は来てみたかったんだ」
「私もよ」

4 (3)
時計を見ると11:25
そろそろ向かわないといけない時間になってきた。
あまりギリギリに行くと人が大勢集まるので
はぐれてしまったり、最悪、カウントダウンさえ参加できなくなってしまう。

「さて・・・そろそろカウントダウンが始まるから、中央へ行こうか」
「そうだね」
2人は並んで中央へ向かった。


4 (7)
4 (6)
「人、すごいね」
「そりゃそうさ!ここは有名だからね」

しばらくして、11:59となると
今まで見たことのないほど人が集まりだし、
徐々にカウントダウンをし始めていく。


数字が少しずつ小さくなっていくと
カウントする声は大きくなり
残り15秒となると、そこにいる人全員が
そらを見上げながら読み上げていた。


Screenshot_20130315005952.jpg
『10!・・9!・・8!・・7!・・6!・・・・』

残り5秒・・・
マナカはこの特別に色んな事が起きた
1年を頭で振り返っていた。
このカウントダウンが終わって、
落ち着いた頃に、アレを伝えなければ・・・

とても怖いけど、
刻々と近づく新年の始まり。

1-1.jpg
5・・・
1_20130315005954.jpg
4・・・
2_20130315005957.jpg
3・・・
20121022224854530_20130315103059.jpg
2・・・
4 (12)
1・・・
『ハッピーニューイヤーーーー!!!!!』
ドーン!

ドドーン!

4 (10)
大きく鳴り響いた音は数秒遅れで胸に振動を与えた。
そらを見上げると
大きな花火が打ち上げられていた。

Screenshot-3_20130315010946.jpg
辛かった日々を終え、新しい年で
新しく前に進む為に・・・

純粋に可愛い笑顔で見上げる矢田を見つめて
マナカの心は緊張に包まれた年明けとなった。



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| sims物語本編 | コメント(10)

コメント

こんにちはー^^
今回はマナちゃん達とハンナちゃん達のお話でしたね!
うおーwケイ君はマナちゃんに告白を!
しかしマナちゃん矢田君とデートですれ違う二人?!
って思ったらマナちゃんも矢田君と別れるつもりで~!
ああ、もう大変!テンション上がった!^^
けど・・・矢田君と別れるのもそんないい気分でできる事じゃないよねw
でも、自分の気持ちに正直に頑張って欲しいな^^

そしてハンナちゃん!待ってた待ってた♪
サトハン!この二人の話好き~(*´∀`*)
二人の空気感が見ていて心地よくもあり、じれったくもある(笑)
この年越しで、二人に何か変化はあるのかな~?

マナちゃんもハンナちゃんも、この後どうなるのか非常に気になります!
また続きをお待ちしていますよ~♪

2013年|03月|15日|17:32 |from mirumom| URL

こんにちわ~!
久々にマナカ&ハンナさんでしたか~ヾ(´∀`*)ノ
ケイ君ついに告白を決意したんですねΣ(・ω・ノ)ノ
なんとも、もどかしい程にすれ違う二人ですねぇ。。。両思いなのにっ!
新年と共に矢田くんにとっては悲しい結末が近づいてきてますね(;´ω`)
可哀想だけど、二人のために犠牲になってもらわねばw
マナカちゃんとケイくんにはどんな結末が待ってるんですかねー><気になる!!

そしてハンナさんはちょっといい雰囲気!?( ´艸`)
二人っきりの別荘で、お酒も入り、しかもお泊りと。。。
ふむふむ。。。
何もおきない訳ないよね!!!wヾ(>∀<*)ノ
早くも続きが楽しみです!

2013年|03月|15日|18:04 |from りりん| URL

こんばん!は!

ケイ君、こっ告白しようとしていたのか・・・!
しかしマナカちゃん新年早々別れ話かー・・・ああ、切ないなぁ。
恋のタイミングって本当に難しいもんなぁ。
(´;ω;`)眼鏡の矢田君・・かわいそう・・・

きたっ・・・大晦日が来た!!!
サトハンが来た!!(略すなw)
ずっと待ってた!待ってたんですよ!
いや、どのCPも楽しみなんですけどね!?//
なんかもう読みながら、こちらがドキドキするんですが!!///

カミさん・・・とかとかとか!!!(キャー!!///)
この話題で黙ってしまって、目をそらすハンナさんとかリアルー!///
うわわわわ!///
ハンナさんは目を離しても読者としては本気で目を離せないっ///
続き楽しみにしてます

2013年|03月|15日|22:57 |from りぐのえる| URL

ahiruさん、こんにちは!
今回はマナちゃん!!待ってたよ~!
自分の気持ちを自覚したケイ君との恋の行方がきになっておりました^^
ケイ君・・・マナちゃんに彼氏がいることを知っても出て行くときに告白することを決めたんだね!そういうとこ男らしくて好きだ^^
そしてマナちゃんも矢田君と別れる決意を!!
でも
>純粋に可愛い笑顔で見上げる矢田
っていう一文を見ちゃうと切ないよね><
マナちゃんガンバレ!!

ハンナとサトシの別荘パートもきたああ!
こっちもずっと気になってたからね^^
視線が合って、でも逸らしちゃうハンナさんの
姿に私までドキドキしてきました(笑)
続き、待っております♪

2013年|03月|16日|11:52 |from LoveFlower888| URL

miruさん
こんばんわ~
そうなんです久しぶりにこの2人に進展がw
考えてみたらケイはもうすぐいなくなるからねw
マナカとケイはタイミングが合わずにいるから、
何かしら進展があるように・・・がんばれ!
しかし、新年早々、矢田には申し訳ない展開になりそうでwww
自分でも嫌な作者だなーなんて思ったりw

サトハンもね!
この年越しでかなり!変化が!ある・・・!!!
のか!?www
アダルティな方向にいかないようにしますwww
なんつて。
この2人もじっくり深まってほしいカップルなのでねw

2013年|03月|16日|20:52 |from ahiruchanet| URL

りりんさん
こんばんわー
久しぶりですね!
うん、マナカとケイはずーっとタイミングが合わずにいるわけでww
これからもずっと合わなかったりしてwww
両思いなのに、くっつけないもどかしさは、たまんないっすw
ケイは去る前に男を見せるつもりですね^^
応援したげてw

ハンナ達は別荘でお泊りデートw
何もないわけないもんね!そこは!
大人だし。うん、いろいろあるかもしれないww

2013年|03月|16日|20:56 |from ahiruchanet| URL

りぐさん
こんばん!わ!
ケイは男見せますよ!迷ってじらしてた分、やる時はやる男ですから!ファイオー!
マナカも新年から矢田を振るってのも可哀想な話でしてwwなぜ新年・・・
タイミングがコトゴトク悪いんですw
眼鏡の矢田、どんまいける

サトハンのターンきたこれ\(^ ^)/
どうなるか・・・2人の関係は・・・
進展あればいいですが・・・ってあると思いますがww
別荘でお泊りなんだからないわけないだろ!!

2013年|03月|16日|21:06 |from ahiruchanet| URL

Loveさん
こんばんわ!
ケイは少し不運で優柔不断で・・・鈍感!
でも、やるときはやるんです!
去る前に決着をつける決心をした男ケイを応援して上げて下さいw
マナカもこのままじゃ全員を傷つけるから、
矢田とさよならする決心をしました。
そう!純粋に笑顔になて幸せそうな顔を見ちゃうと
なかなか言えなくなりますよね~~><

ハンナたちも、ついに別荘での・・・!
どう転がっていくかな。
2人は大人だし、もう互いの気持ちもなんとなく
分かってるとは思うんだけど・・w

2013年|03月|16日|21:11 |from ahiruchanet| URL

(。・ω・)ノ゙ コンバンゎ♪

今更的なケイの気持ちもわかるけど・・・
マナカをカウントダウンへ行かせていいのか?
年を跨ぐ大イベントだぞ!!
そこで何がおこるかわからんのに・・・
例えば、カウントダウンキスとか・・・そのまま盛り上がって・・・とか?
でも、あれか?まだお互いの気持ち知らんもんな!
無理に引き止めて!マナカに拒否されたらそこで試合終了やもんな!!
あらら、幽霊みたいって・・・完全に魂抜かれたな?

一方で!サトシさん!!「俺とカミさんと・・・」
アピってますね~ww
この二人の間がなんとも言えねぇ~www
サラッと交わすところ!ハンナは大人やな!!

さぁ~マナちゃんは矢田くんにちゃんと別れ話できるのでしょうか?
矢田くんは、何も悪くないんで心苦しいよね!
真面目な矢田くんに一票あげたいところやけど・・・。

2013年|03月|22日|21:46 |from きのこ| URL

きのこさん
コンバンワ!!
ケイは結局、彼氏がいるから・・・と、
遠慮してしまうオバカなんですよね~~www
年跨ぎは怪しいイベントですよね^^;
そうそう!キスしちゃったり、お持ち帰りされちゃったり!
でも遠慮しちゃうオバカなのですよww
そら魂も抜けるわ!
マナもケイもお互い、気持ち通じ合ってないですからねぇ。
マナはケイがこんなに誘ってくるのは同情からとか、心配からだと思ってますからw

サトシもね~まぁ深い意味があったのか知らんけど
「カミさんと・・・」で目をあわす辺り
アピってるんでしょうねw
でもこう自然と言える男性って、よくないですか?
私は好きだな~そんで交わすハンナ!
そこ交わしていいの?(´・ω・`)

矢田くんは一番の被害者w
彼の運命も気になりますね^^
コメありがとうです~

2013年|03月|23日|20:03 |from ahiruchanet| URL

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