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sims物語98 「天秤にかけて」

今日はブリッジポートで友人とランチをしていた。

その友人は本当に久しぶりに会う子で、話が盛り上がっていたけど、
途中、電話で呼ばれて行ってしまった。

何でも3ヶ月前から付き合ってる彼はちょっと束縛ぎみなんだとか。
メールをすぐに返さなかったのが原因で怒っているらしい・・・。


「そんな奴と付き合うのやめなよ」
って言いたかったんだけど、
数年ぶりに会った子だし、変に首つっこむのも
余計なお世話かな、と思って心の中で思うだけにしておいた。


それで・・・
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本当なら、彼女と海辺の公園でブラブラ散歩して帰ろうって話をしていたのに、
急に1人になっちゃったから
こうして暇を持て余してる・・・。

こんな時、カズに電話して
「暇だからコッチ来て!」
って言えたらいいのに。

カズも仕事中だ。
学生と科学研究者では時間が合わなくて辛い。
でも文句なんか言えない。
彼も夢を叶えたんだから。
私も・・・あと少しで夢が叶うかもしれない!

頑張らなくては・・・




prrrr・・・
prrrr・・・

その時、携帯電話が鳴る。
まさかカズだったりして!

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着信画面を見て、カズより嬉しい相手だった。
相手はこの間会ったハニーレコードのプロデューサー辛沢だったのだ。
すぐに電話に出て「もしもし!」と元気良く答える。

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「ハニレコードの辛沢だけど、桜さんかしら?」
「はい!桜です!」

「フフ、元気がいいのね。あなたに大事な話があるんだけど・・・」
「実は今ブリッジポートにいるんです!今すぐにでも行けるんですけど」

「あら、それは好都合だわ、日が暮れる前にツインブルックに用事があったんだけど、コッチにいるなら事務所で話しましょう」
「はい、じゃ・・今から向かいますね」

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「えぇ、待ってるわ。早くね」
そう言ってプツッと切れた。

(まさかにも早く返事が聞けるなんて!
今日は最良の日だ!・・・さっきまでは最悪に無駄な日だって思ってたけどありがとう!神様ー!)
そう天に向かって感謝したあと、タクシーを捕まえて事務所へ向かった。










コンコン
「どうぞ」




ガチャ
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「失礼します。桜です」
「あぁ桜さん、早いのね、座って」
「はい・・」


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「この間は演奏ありがとう。こちらで色々考えたわ。演奏もとても素晴らしかった」
「本当ですか!?」

「えぇ本当よ、何が良かったって、曲のセンス。それに・・・歌声、歌ってるときの楽しそうなあなたの表情・・」
「ありがとうございます!」

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「あの曲は誰が書いたの?」
「歌詞は私です。小さい頃に作った作品をメンバーでアレンジしてリメイクしたものなので、元の曲とは全然違うけど、歌詞はほとんど手を加えてないんです」

「やっぱりね。歌詞がとても素晴らしかったって話していたのよ?」
「嬉しい・・・!」

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「それに、メロディーを考えたのは・・」
「もういいわ」
「!」
あの曲について、他のメンバーのいい所も語ろうと思ったのに
不自然に話題を変えてきた。

「桜さん、デビューを夢見ていたのよね?」
「はい」

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「いつからの夢なの?」
「小学3年生の時、一番上の兄に連れられて、あるアーティストの野外ライブを見に行ったんです。その時の衝撃が忘れられず・・・いつか私もあの大きなステージで歌ってみたい!って子供ながら思ってました」

「素敵ね、そういう気持ちが今も残ってるって事は、本当に叶えたい夢なのね。お母様は反対しなかったの?」
「最初は反対でした。喧嘩して家出したこともあったし、大学も最初はいい顔をしなかったんですが、説得してやっと行かせてくれて・・・」

「じゃお母様のためにも、その夢・・・何が何でも叶えなきゃ、努力もムダになるわねぇ」
「・・・はい・・・」

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(何かのテスト・・・なのかな・・?)
「今は母も応援してくれてます。絶対叶えなきゃ・・・信じてくれてる母を裏切れないんです!辛沢さん!どうか!!」
アツコは、必死で訴えかける。
曲も褒められて、夢を持ったキッカケまで話した!
希望がありそう!
必死で、必死で訴えかければもしかしたら・・・!!

「分かったわ。夢、叶えましょう」

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「! ほ、本当ですか!!?」
「えぇ、ただし・・・条件が1つ」

「何ですか!?引越しですか?曲を増やせとか!?」

「あなた1人よ」
「・・・・・え?」


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「ウチではバンドを扱えないのよ。ただ、あなたの歌声とセンスがとても素晴らしかった。そこを買ってるのよ私は。だから・・・ウチでデビューしなさい」
「そんな・・・・他のメンバーは!?」

「申し訳ないけど、縁がなかったわね。今この業界も不況でしょう?なかなか都合のいい事なんて起きないのよ、そしてウチも例外ではない。ブームの過ぎたバンドなんて引き入れる事なんてムリなの。あなたただって、ウチを断って他でデビューできるかどうかも分からないわよ?」

「そんな!4人で頑張ってきたんです!」
「どうしてバンドなんて組んじゃったの?大きなミスね。やめるなら今よ?夢を叶えるチャンスも今を逃せば一生来ないわ」
「・・・・」



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「お母さんの期待、裏切れるの?」
「・・・」

「大金払って、あなたの夢を信じてるんでしょ?今までの努力を、くだらない友情のために捨てるなんてバカな事しないでほしいわ」


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「・・・」
「あなたには才能がある。素晴らしい歌詞も書けるし、素晴らしい声を持ってる。あなたはあの大きなステージで思い切り胸を張って歌えるのよ?応援してくれる大切な人たちが見守る中で・・・見せてあげたいとは思わない?」

「・・・」
どうしたらいいんだろう・・・
思いもしない条件を出されて、頭の中で天秤にかける。
4人の友情・・・?
それとも夢・・・?

どうしたいいの?神様・・・

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「友情なんてその時だけよ。みんなきっと分かってくれる。だって、他の3人だってあなたを認めてるんだもの。それに他の3人とあなたでは、夢に賭ける思いが違う」
「違う・・?」

「小さい頃からデビューを夢見て必死に努力してたあなた、方や彼らは、ただかっこいいから、ただ楽しみたいから・・・その程度の子とデビューしたって、どうせ方向性や価値観なんかで意見が合わずに解散していくわ。現にそういう若者もたくさんいる。あなたはそんな事で夢を壊されてもいいの?」
「・・・」


辛沢はゆっくり窓際に立ち、語りかけるように言い聞かせる。
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「これはあなたの将来にかかわる大事な選択よ?一時の感情に流されるのではなく、ちゃんと未来のために選択しなさい。となれば、どちらが正しいのかなんて考えなくても分かると思うけど・・・」

「だって・・・でも・・・それでもずっと一緒にやってきた仲間なのに・・」
「仲間?ずっと?あのねぇ、子供の遊びじゃないのよ。この業界を甘く考えてるのかしら?」

「そ・・そんな事は・・」
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「ずっとっていったって、たかが2,3年でしょう?何十年とこの仕事するのに、2年ちょっと一緒にやってきた仲間と別れるのが辛いだなんて、甘い事言ってるようじゃウチでもムリねぇ・・」
「・・・」

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「答えを出したら連絡して頂戴。あまり待てないわ。こっちも暇じゃないの。分かった?」
「・・・・・はい」






どうしたらいいの?

こんな事になるなんて・・・
思いもしなかった。
どうしてバンドは売れないんだろう・・
またブームが来るかもしれないのに。

ブームがいつ来るかなんて分からない。
売れないかもしれない奴らなんて
いらない・・・って事・・・か。



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「・・・どうしよう・・・」

アツコは迷っていた。
本当なら迷わず仲間をとりたい。
でも・・・簡単に答えは出せなかった。

言われた言葉は納得のいくような事ばかりに聞こえる。

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お母さんにすごく反対されてて、たくさん説得した。
そんなギャンブルみたいな夢なんて追うのはやめろって言われていた。

安定はしないけど・・・それでも諦められなかった。
だから説得した。

最後にやっとOKが出たときは、
「どうせやるなら私もあなたに賭けるわ。何が何でも夢、叶えてきなさい。でもダメだと思ったら
素直に帰ってきてもいい」
といってくれた。
本当はすごく辛かったと思う。
でも理解してくれた。その気持ちに答えたい・・・!

カイ達は、たしかにバンドを始めたキッカケは私とは全然違って
軽いものだったかもしれない・・・

でも・・!でも・・・!音楽に対しての情熱は同じだと思う。

・・・じゃあ、どっちを選択するの?










「あれ?アツコちゃんだよね?」


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「? あ、あー!黒田さんね?」
そこにはジョギング中のケイがいた。

「ケイでいいよ、こんな所で何してるの?」

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「ちょっと用があって、コッチに。ケイさんこそチーム練習は?」
「今は丁度シーズンオフで、来月頭まではチーム練習がないんだよ。だから自主的にトレーニングをね」

「少しは休養も必要ですよぉ?」
「動かしてないと怖いんだ、怠けちゃいそうでね。せっかく手に入れたチャンスを棒にふれないだろ?」

「・・・・」
そっか。ケイさんも夢、叶えたんだ・・・。

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「・・・?どうしたの?何か悩みでもあるんなら聞くよ?」
「え?いやいや!何でもないっす!」

「そう?俺こう見えても聞き上手って言われるんだけどなぁ~」
と笑いながら言ったケイに、少し甘えてしまおうかな・・と思った。
夢を叶えたケイなら・・・どうすればいいか
その答えを導いてくれるかもしれない。
もしかしたら・・・同じような経験があるかもしれない・・・
答えが出なくても、ヒントくらいは聞けるかもしれないと思った。

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「じゃあ・・・聞いてくれますか?」
「あぁいいよ、そこの喫茶店にでも行こうか?」



2人は近くにあった喫茶店へと足を運んだ。













扉を開けると大きな鈴の音がガランゴロンと鳴り響く。
「いらっしゃいませ」
と元気よく挨拶されると2階のテーブルへと向かった。


2人でカフェラテとサラダを頼んだ。
ラテを一口飲んでから、アツコはゆっくり、今までの事をケイに話した。



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「・・・って言われて、私・・・どうしたらいいのか・・」
「そっかぁ・・究極の選択だねぇ」

「ケイさんは夢を叶えましたよね?」
「叶ったっちゃ叶ったけど、本当の夢まではこれからって感じだけどね」

「それでも叶ってますよ!ここまでくるのに、こんな究極の選択ってありました!?」

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「あったなぁ~・・・」
「本当?」

「うん、サッカー選手になるために、親しんだ地元を離れて、当時付き合ってた子とも・・・ダメになったし」
「へ~・・・」

「それにコッチに引っ越すときだって、なかなか決断できなかった。もう辞めちゃおうと考えてたからね。それに粋な子もいたし」


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「まじ!?どうしたんですか?その子と・・」
「ま、結局その子に告ってフラれちゃった。悩むくらいならいっその事連れてきちゃえって思ったんだけど」

「あらら・・・」
「でも、コッチ来て冷静に考えたら、本気で有名選手になるためには恋なんて必要なかったって事かなって思う。恋人作って怠けちゃったら練習不足で戦力外になっちゃうし、練習に励みすぎれば構ってくれない!って恋人に言われちゃうし・・・」

「そうかぁ・・・・」

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「両立も難しいよ。俺は・・・今はこのチャンスに賭けてる。そのために恋人と別れて練習に励めって言われたら、きっと別れるな。フラれたのは残念だったけど、今はそうなって良かったと思う」
「本当にそう思います?」

「せめてもう少し落ち着いてからじゃないと恋なんてしてる暇ないよ。もう少し安定しないと。今はとにかくがむしゃらに頑張る時なんだと思うんだ」
「すごいですね、ケイさん。大人」

「いやいや、俺だってすっげー悩んだよ。アツコちゃんは、その夢にかける情熱ってどれくらい?」


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「どれくらい?って聞かれても・・・これは小さい頃から見続けてきた夢だから」
「なら俺と一緒だね、俺も小さい頃からずっと憧れていて、地元少年サッカーチームに入って毎日練習してた」

「私も・・・毎日歌ってたなぁ」

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「じゃあバンドメンバーとは?」
「へ?」

「メンバーとデビュー絶対してやる!っていう話してた?」
「まぁ・・・デビューは夢見てましたよ?アチコチでストリートライブしてアピールしてたし・・・」

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「そのメンバーと一生共に音楽で食っていきたいって心から願ってる?」
「・・・・それが自然かなって思ってた。大学で知り合って、気が合ったからバンド組もうってなって・・・。丁度それぞれ楽器が被らなかったってのもあるけど・・・」

「うん」
「ベースが足りないってなったら後輩のエイタを引き入れて・・・」


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「3人はアツコちゃんと同じように何が何でも叶えてやる!って思ってるかな?」
「・・・。どうかな・・・分からない」

「分からないの?そういう具体的な話はまったく?」
「してなかった・・・かな・・」

「もし、3人が絶対バンドじゃなきゃデビューはしない、でも諦めない!って気持ちなら?それならどうする?」
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「それなら私が裏切るわけにはいかないよ・・・!」

「ってことは、そこまでの情熱が彼らにはないなら、このチャンスを受けるんだね?」
「・・・。そうね・・・私は叶えたいもん。私だって趣味でやってるんじゃない、夢を叶えるためにやってるんだもん」
「ならまずする事は、彼らとよく話し合う事なんじゃないかな?」

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「うん、そうだね。そうだよね・・・私1人じゃないもん」
「そうそう。納得いくまでしっかり話し合って決めたらいいと思うよ」

「わかった!ありがとう、聞いてくれて。本当に聞き上手だね!」
「だろ~?」
と2人は笑い合った。

そうだ、なんで1人で悩む必要があったのか。
1人だけ、なんて・・・
みんなに申し訳なくて聞きにくいって思ってたけど、
こういう大事なことはちゃんと4人で話し合って答えを出さなくちゃいけなかったのに。


ケイのおかげでスッキリしたアツコは少し雑談をして別れた。



















PM4:00
ツインブルック音楽大学
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校内からは様々な音色が聞こえてくる。
授業を終えて、外で話し込む生徒や、1人でレポートを仕上げる生徒もいた。

真ん中には大きな創立者の像が立っており
音楽を愛する生徒を見守っていた。


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「やべーよ・・レポートまだ終わってない・・・」
「明日午後から?」

「俺明日ちょっと野暮用があって・・・」
などと話しながら歩くアツコのバンドメンバー、カイ、トマ、そしてエイタだ。

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「!」
突然3人は足を止めた。

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校門に見覚えのある女性がこちらを見ている。
ハニーレコードの辛沢だった。

まさかあの面接の返事が!?
期待を胸に辛沢の元へかけ寄る3人。

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「どうしたんですか?!こんな所に・・」
「待ってたのよ、あなた達を。キレイな学校ね」

「ありがとうございます」
「この間は演奏をありがとう、素敵な曲だったわ」

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「あの曲、歌詞は桜さんなんですってね?」
「あぁ、はい。元々は彼女の曲だったのをアレンジし直したんです」

「そう、キャッチーなメロディーで、元気のいい曲だった」
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「ありがとうございます!わざわざそれを言いに?」

「フフ、ちょっと用があってコッチに来たんだけど、たまたま通ったから、ついでにと思って」
「僕たち、がむしゃらに頑張ります!どうか、お願いします!!」

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「えぇ、もちろん考えてるわ。この業界も本当に不景気でね、色々と大変なのよ?だから無理難題を押し付けてしまうこともあるかと思うけど許して頂戴ね」
「それはもう!何言われてもしっかり勤めていく覚悟です!デビューが夢でしたから!」

「あら、本当?そう言ってくれると助かるわ。実はそのことでちょっと伝えておきたいことがあるのよ」

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「あなたたち、桜さんの夢への情熱は知ってるわね?」
「そりゃあもう・・・あいつ何しても音楽の事ばっか考えてるような奴ですよ」

「あの子の夢、叶えてあげたいかしら?」
「もちろん!あいつの夢は俺たちの夢!俺たちは同じです」

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「私なら叶えてあげられるわ。でもあの子1人でならね」




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「は?え?アツコ・・・1人なら?」
「そう、あの子1人ならデビューできる」

「俺たちはいらねぇって事かよ!それなら・・・こっちからお断りだ!」
「あら?さっきと言ってる事が違うわね。あの子の夢をあなた達がつぶす気?」

「俺たちはバンドだ!」
3人は必死で訴えかける。
バンドでやってきた。バンドで成功したかったのに、アツコ1人でならデビューできるって
あんまりだ!
俺たちだって頑張ってきたのに、お払い箱かよ!

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「・・・」
「俺たちの夢でもあるんだ!そんな条件飲めるかよ!!」

ふぅ・・とワザとらしいため息をして
「仕方ないわね」と続けた。


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「あなたの実家は酒屋ですってね。お父様が継いでくれって毎日言ってるのを無視し続けてるんですって?継ぐべき場所があるのに、反発したい気持ちは分かるわ。バンドをやってる方が楽しいし、モテるものね」

「・・・は?なんでそんな事・・・」
「お父様も不安でしょう。1人息子が継いでくれると信じてたのに音大なんかいって、バンドなんてやって遊び呆けてるなんて・・・」

「そんなんじゃ・・・」
カイの表情はより険しいものになる。

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「トマ君・・・あなたの家は借金返済で大変そうねぇ。どうして大学へ行かせてもらえてるのかしら?」
「学費は自分で稼いで溜めた貯金がいくらかある。そんなに迷惑はかけてない・・」

「そうかしら?バンドで遊んでるより、働いて借金返済に手を貸すべきじゃないの?申し訳ないって思わないのかしら?親不孝者ね」
「だからデビューして楽させようと・・・!」

「あのねぇ、芸能界甘く見てるわね。これだからガキってのは・・・」
3人は今にも殴りかかりそうなほどの表情で、何とか堪えている状態だ。

「100歩譲ってデビューできたとしても、その人気を意地し続けるほうが大変なの。デビューしても売れなきゃどこ行ったって見向きもされずに消えていく奴なんて五万といるいるのよ?もっと安定した職に就く方がよっぽど楽よ」

「・・・・」

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「それと、最後にエイタ君?あなたに至っては技術的に全然だめ。練習不足ね。ちゃんと真面目に練習してる?バンドの足手まといもいいとこ。そんなんじゃデビューなんて絶対むりね」
「・・・!」
ムッとした顔で辛沢を睨みつめる。
「合コンなんかに夢中で、音楽に対しての情熱がまったく見えないのよ!」

「合コンなんて行ってない!」


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「いい?この仕事は子供の遊びじゃない。そんな子たちをどう信じろって言うの?」

「なんでアンタ、そんな事知ってんだよ!!」
「ちょっと調べさせてもらったの。どういう環境で育ってきたか、どれ程強い情熱を持っているのか調べるのは当然の事よ」

「そんな事許されるわけねぇ!!」

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「あの子の夢にかける情熱はあなた達よりもっと大きくて強いもの。そんな子の夢をあなた達のせいで潰されてほしくないの」

「・・・っ!」

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「あの子を恨まないであげて。どんな答えが来ようとも」

「? 答え・・?どういう意味だよ!?」

「あの子にはもう伝えてあるわ。近いうちに、あなた達にもあの子から連絡が来るから」
辛沢はそう言いながら帰ろうとした。
そんな彼女をカイは「ちょっと!!」と引き止めた。


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「あいつは俺たちを裏切らねぇぞ・・・!」

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「それなら彼女を信じて待っていなさい。堂々とね・・」


そういい残すと、辛沢は乗ってきたリムジンに乗り込んだ。

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ブオォォォォ・・・・





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「・・・・・・」


ボロクソに言われた3人は、悔しさでいっぱいだった。

拳をギュっと握り締めて
行き場のない怒りが体中を駆け巡った・・・。














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| sims物語本編 | コメント(10)

コメント

No title

こんにちは!
最初のSSは海があって開放的でいいね。
静かなSSだし、いろいろ考えてるとこから文が始まってるのに
あの元気なアツコちゃんが今日の主役!ギャップがステキ…。
>カズより嬉しい相手だった
にカズ君の立場は!?って笑ってしまったw
本心はそうだろうけどもオブラートに全く包んでないw

辛沢さんは相変わらずだけど
アツコちゃんの音楽への熱い気持ちがよく伝わってきました。
芸能人目指す人は本当に強い意志を持って努力するんだね。
辛沢さんの話術で私もどうしたらいいのか出口が見えなくなってくる~。
友情か夢かなんて天秤にかけたくないよ…。
これは速く他のバンドメンバーの心意気がどれほどなのか確かめたい!

そこにケイさん!人気商売してる彼だからこその
いいアドバイスいてくれるな~(´∀`)
失恋で落ち込んでる暇ないくらい練習してるようでホッとした。
私もケイさんに言われるまでメンバーと話し合う
っていう方法思いつかなかった!

カイ君ワイルドでいい男だなぁ…凝視。話し合いがうまくいくといいけど。
私としてはアツコちゃんがステージで元気に歌ってる姿を見てみたい(。・ω・。)
次回も楽しみ~(→∀←)!

2013年|09月|08日|14:12 |from アタッチやん| URL

No title

アツコに究極の選択がきましたね><
しかも、メンバーに先に要らぬことを
言うとは。。。

これはどうなるんだろう。

どうなっても素直に喜ぶことはできなさそうですよね。

アツコ、どうするんだろうなぁ。

続き、楽しみにしてますね。

2013年|09月|09日|12:09 |from ふわりんご| URL

No title

こんばばんはー!

「天秤にかけて」。まさに天秤にかけなきゃだよね。
確かに一緒に頑張ってきた仲間は大事。
でもずっと追いかけてきた自分の夢も大事だもんね!
でもじゃあどうするんだろう~って思ってたらケイ君キターヽ(^◇^*)/
自分の事にも置き換えて話すケイ君、説得力あるよ!
マナカちゃんと離れちゃったのが残念だったけど、ケイ君の言うように今は自分の夢に向かって頑張る時なのかもしれない!って思った^^
アツコちゃんの件も、なるほど。他のメンバーが果たしてプロデビューにアツコちゃんと同じだけの情熱を持っているのかそこ大事だね。

そう考えると、辛沢さんの言う事はムカつくけど(笑)分からないでもない部分もある。
流石プロやな!って感じ?シビアだけどね^^;

うーん!次回は緊張のアツコちゃんとメンバーの対峙回ですな!
どんな選択になるのか・・・楽しみにしています^^

2013年|09月|10日|00:11 |from mirumom| URL

No title

おはようございます♪

おぉ~、今回はまさかのアツコちゃんの天秤か!Σ(´д`;)
冒頭の久しぶりの友達とのランチ、「あるあるw」ですね・・・久しぶりに会うと、そういうことあるあるあるww

迷うアツコちゃん、まさかのケイ君がキター!?
うぅ・・・元気そうなのは良かったけれど、なんだろう。この切なさ!
>「ま、結局その子に告ってフラれちゃった。悩むくらいならいっその事連れてきちゃえって思ったんだけど」
ぐぉぉぉぉぉぉ!!!!(頭抱え)
乗り越えた感がすでに出始めているのは、男の人ならではの強がり!?切ない~!

辛沢さん、先手を打ってアツコよりも先にメンバーに働きかけたか~。
攻め方も中々巧妙だなー・・・でも決して悪人というわけではない、
本当にビジネスとして進めてるんだろうなぁ。

でもやり方危なかっしいなぁ・・・アツコちゃんのモチベ下げたら金の卵もつぶれてしまうよ!
アツコちゃんが変に辛くないといいんだけれど(´・ω・`)

続きも楽しみにしてます!

2013年|09月|11日|10:13 |from りぐのえる| URL

No title

ahiruさん、こんにちは^^

タイトルの「天秤にかけて」を見たときからアツコちゃんのことかな・・・と思ってたけどやっぱりきたかー><
もうね、アツコちゃんの気持ちは勿論バンドメンバー全員の気持ちもわかるし辛沢さんの言ってることも正論だと思うんだ。ビジネスだからね。。。夢と情熱だけでは売れないし。

ケイ君登場にかなり喜んだ私です!マナちゃんと離れちゃったことは辛い思い出だろうけど、今は仕事に打ち込む時期だと気持ちを入れ替えて頑張ってるケイ君は大人でかっこいい!
今はそういう気持ちにはなれないだろうけど、ケイ君の仕事が落ち着いた頃にマナちゃんと再会・・・とかして欲しいなあwww

そしてアツコちゃん!!苦しいよね・・・。皆で一生懸命やってきたから余計に。でもチャンスを捨てられるのか。ううーん!アツコちゃんがどんな選択をするのか今から楽しみです。
皆が幸せに終わる選択なんてないんだろうけど。。。少しでも後悔のない選択をしてほしいな。

ではではまた来ます♪

2013年|09月|11日|15:37 |from Loveflower888| URL

アタッチやんへ

こんにちわ!
海がバックのSSってすごくいいよね~
開放感!開放感!

今はコウジとアツコの話が平行していく予定なので
他の主役が空気なんだけどwww

カズより今は社長のOKサインが欲しかったという正直な気持ちが
前面に出ちゃうあたり、アツコらしいでしょ?

辛沢はキツい事言ってて、なんとしてでも事務所に入れようと
巧みに心理操作みたいに話しているけど
ぶっちゃけ、正論だと私は思うの。
これはあくまでビジネス。学校のサークルじゃない。
お金が絡むからね。中途半端な気持ちでやっていけるような業界ではないと思うのよね~
それはアツコも十分分かってる、けど、メンバーとそういう話もロクにしていないで
覚悟はあるのか?って事ですよね。

ただ、その中でメンバーはいらない、アツコだけが来るように仕向ける所が嫌らしいwww
そういう人間なんです(´・ω・`)

ここでアツコとリンクするのがケイなんです!wwww
ケイ君も引っ越したって主役ですからね!!
ケイは辛い経験もしてるし、究極の選択もしたし
アツコにどう影響するか・・・。
まずは話し合う事が大事ですよね。

カイはワイルド系を目指してwエイタは可愛い後輩タイプ
トマは元気ではっちゃけタイプを目指して作成しましたww
凝視ありがとう('v')

2013年|09月|12日|11:28 |from ahiruchanet| URL

ふわりんごさんへ

こんにちわ。
アツコにとって究極ですね。
とても辛い選択を強いられてるけど
どっちを取るでしょうかね?ww

どっちを取っても辛いか。
だろうなぁ~・・・
一度は希望を持てたのだから
逃せないし、でもメンバーとは・・・っていう。

アツコ回もどんどん進めていくので!
ありがとうございます^^

2013年|09月|12日|11:30 |from ahiruchanet| URL

mirumomさんへ

こんにちわー!

ここにきて天秤にかけなきゃいけないとは誰が予想しただろうねw
夢も諦められない!でも仲間も・・・・

仲間の夢にかける情熱、これを疑ったら終わりですよ。
でも経験豊富?なケイ登場ですww
アツコにアドバイスできるのはケイだね。
マナカと仕事、天秤にかけたし
夢への情熱はアツコと同じくらいあるし。

どんなときにも頑張り時ってありますよね!
今は恋より夢!

> アツコちゃんの件も、なるほど。他のメンバーが果たしてプロデビューにアツコちゃんと同じだけの情熱を持っているのかそこ大事だね。
そうそう、そういう話をしてこなかったことが、問題なんですよ。
ビジネスだから辛沢の言う事も正しいっちゃ正しいわけで。
この業界でやっていく覚悟はあるのか?意識調査ですよね!
メンバーもそれぞれキツい事言われて、ケイからのアドバイスを受けて、
アツコとメンバーがどうなっていくのか、次回ですねw

コメントありがとうでした!!

2013年|09月|12日|11:38 |from ahiruchanet| URL

りぐのえるさんへ

こんにちわ!

うん、あるよねwww
知らぬ間にそんな男と・・!?みたいな。まぁ大概忠告したってムダなんですよ、ああいうのはww

ブリッジポートといえば、彼ですよww
ケイ君はいろいろあって切ないね!
今は夢に頑張ってるけど、ごまかしてる部分もあったりして・・・。

> 乗り越えた感がすでに出始めているのは、男の人ならではの強がり!?切ない~!
ですです^^
男はメソメソしてらんないですwケイにも叶えたい夢がある。
このチャンスにかける!でも実はちょっと辛い気持ちを忘れようとごまかしていて
強がって、無我夢中にジョギング・・・みたいなwwww
なに言ってんだww

アツコ1人を引き入れる為の手段なんだけど
辛沢の言ってることは、本当にそうで。
ビジネスとして、プロとして、言ってるんですよね~
メンバーとアツコ、そういう将来の話もしてなかったので
突っ込まれたんでしょうね。辛沢も彼らを見ていて分かるもんじゃないですかね?それがプロだと思うわ・・・

どうかなぁ~?アツコとメンバーの関係に溝が出来てしまう・・・かなぁ?
どうなっていくかは多分次回w

2013年|09月|12日|11:46 |from ahiruchanet| URL

Lobeflower888さんへ

こんにちわ!

察しがいいですね!
アツコもコウジと同じように話が進んでいきますよ~!

ちょっとストリートで客が入ってるからって
プロの世界でうまくいくとは限らない。
維持し続ける事の方が難しい。たしかにそうなんですよね。
それで4人の気持ちが同じでなければ、結局意見が割れてバラバラに。
うん、正論なの。
しかも4人はちゃんと話し合ってないの。だめねw

ケイ登場しますよ~!
彼は島仕事への情熱で気持ちを入れ替えてますが、
ごまかしてるだけっていうのもあったりして。
う~ん切ないけど、そんな彼ならアツコへのアドバイスもできると思うんですよw

> 今はそういう気持ちにはなれないだろうけど、ケイ君の仕事が落ち着いた頃にマナちゃんと再会・・・とかして欲しいなあwww
再会はね、もちろんしますよ多分ww
でもその時どうなるかは分かりません!('v')ニヤ

友情も大切だけど・・・小さい頃から見てきた夢。
ずっと叶えたかった夢!自分のためにも、応援してくれる人のためにも!
それを諦められるかな・・・?

みんなが幸せになるには、時間がかかるだろうね~
でも頑張ります(*`▽´*)
ありがとうっでした!

2013年|09月|12日|11:53 |from ahiruchanet| URL

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