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sims物語22 「じいさんの過去 パート2」

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あれから3年程経った。
暴力を振ったあの日から
家族の会話は少なくなったまま。

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相変わらずギャンブルと酒をやっていた私は
白髪を生やし、身の回りの事もせず
ただ生きていた。

うんざりするくらい退屈で、
何もする気が起きなかった。
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妻とは距離を置いたまま冷戦状態。
顔を合わせれば、互いにストレスを発散させる日々・・・。
何もかも、あのリストラさえなければ私たち家族は、
こんなことにはならなかったと
毎日毎日、会社を怨んだ。

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「・・・あなた・・・」

妻が私を呼んだ。
久しぶりだった。
「なんだ?」
「エミリから話があるそうよ」
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「・・・お父さん、もっと早く言えば良かったんだけど・・・私、妊娠したの」
「に・・・妊娠だと!?」

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「4ヵ月よ。わたし、産むから」
「産むって・・・相手は!?」

「予期せぬ妊娠だったの、でも後悔してないし、私が産みたいんだもの」
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「未婚で母親になるつもりか!?バカなことはよせ!」
「バカなこと?」

「子供が可哀そうじゃないか!」
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「私1人でもやっていけるわよ」
「・・・・・・子供か・・・」

「触ってみる?」
「う、うむ・・」
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「さぁ、エミリ、疲れたでしょ?横になってきたら?」
「そうね、ちょっと休むわ」
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私は、この日のことはハッキリ覚えている。
シングルマザーになると突然告白してきたのだから。
ショックと喜びが交わって、複雑だった。
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「なんてことだ・・・お前はいつ知ったんだ」
「私は先月に知ったのよ」

「な・・なぜすぐに私に教えなかった?」
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「あなたに言っても反対されるから」
「父親だぞ!?妊娠がわかった時点ですぐに報告するもんだろう!」

「あなた・・・。あの子も悩んだのよ?なぜ悩んだかわからないの?」
「なぜだ!?」
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「あなたに報告してもすぐ下ろせって言うんじゃないかって思ってたのよ。」
「な・・・!?」
「信用されてないのよ、あなた。父親として」
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「私は31年間、あいつの為に働いて、この家を守ってきたんだぞ・・・
 それなのに・・・」
「・・・」
「おい・・なぜ黙っている?」
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「・・・ごめんなさい」

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妻ともギクシャクしていた。
何一つ認めてもらえない。
そりゃそうさ、ギャンブルと酒ばかりやっていて、
家族との会話も結局は喧嘩になって。
そんな毎日だった。
喧嘩の最中、ついカッとなって、暴力を振るったこともある。
何度も、何度もある。
私はそうやって、家にいて、家族がいても
一人ぼっちになっていた。


月日は流れ、エミリはかわいい男の子を出産した。
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その子は「アニ」と名付けられた。
泣くと、アニの声はそれは可愛らしく、
笑うとキャッキャッと女の子のように愛らしい。
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孫の誕生で、心は安らいだ。
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だが、エミリはすぐに託児所に預けて働きに出ると言いだした。
私が面倒をみると言っても
「それは無理」
の一言で返されたものだ。
家族からの信用は、ないのだ。


その夜、
そのことで妻と口論した。
血圧が上がったのか、倒れこんでしまった。

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日々のストレスによる急性ストレス障害が原因の一つであろうと、
医者は言う。
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「お母さん、もういいよ。家を出よう?」

「・・・」



秋の肌寒い風が吹き荒れる平日
退院した妻と娘エミリ、そして孫のアニは
私一人置いて、家から出て行った。

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「お父さん、もう私たちには無理よ。子供もいるし、お母さんも年だし。
 体に気を付けてね。お願いだから、私たちの前に姿は現さないで。」
「何を・・・!?」

「これっきりにしてってこと。酷だけど、面倒見切れないの。好きに生きてちょうだい」

それがエミリの最後の言葉だった。
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「お母さん、早く」
「・・・えぇ」

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3人は行ってしまった。
私一人を置いて、
一方的に縁を切られた。
私は、リストラされたあの日よりも大きな穴が
心に空いてしまった。


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私は一体、何のために生きてきたのだ・・・。
どうにもできない怒りがこみ上げる。

その夜、久しぶりに泣いた。












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「それから、今に至るまで後悔の毎日じゃ・・・」

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「・・・長ェよ、あと、全部じいさんが悪ィんじゃねーか」

「そんなもん言われなくてもわかっとるわい」

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「自業自得だ。失った信用は取り戻せないぜ?」

「取り戻さなくてもいいんじゃ・・・ただ一度だけ、孫と思い出が欲しいんじゃよ・・・」
「娘にめちゃくちゃ怒られるぜ?」
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「それでも・・・」
「何で?今更じゃねーか」

「・・・・・」



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「・・・癌なんじゃよ」

「!?」






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| sims物語本編 | コメント(2)

コメント

No title

こんにちわ~♪

え?おじいさん癌だったの?!
それは辛いね…。

確かにおじいさんが全部悪いけど、
もう少し話し合いとかでなんとかならなかったのかな…。
だって出て行く時に、奥さんがなんとなく淋しそうな感じだったから…
一人残していく事に躊躇してると言うか、そんな風に見えました。

でも娘さんはお母さんを守ろうとしているんですよね。
それも分かるけど…でも…
でも娘さんもいつか後悔する時がやってくるような気がします。
失った信用は取り戻せないけれど、許す事は出来る…
そう思います。

コウジが人肌ぬいでくれないかな~
なんか彼なら何かやってくれそうな気がするのは私だけ?
おじいさんの最後の願いを叶えてやって欲しいです。

2011年|10月|03日|10:02 |from まことん| URL

No title

まことん様
癌・・・病気になり、時間があまりないっていう状況に陥った時、後悔のない人生だったか、絶対振り返ると思います。
おじいさんの場合、後悔しかなかったでしょう。
できることなら娘さんと和解したいでしょうけど、
10年絶縁状態でしたからね。。。
エミリ自信も、父親ですからね、どこかで後悔はあると思います。
でも当時は母を守らないといけない!と思っての行動でした。
こうでもしないと母エリナはどうなっていたでしょうね?

2011年|10月|03日|20:34 |from ahiruchanet| URL

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