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sims物語23 「父親の希望」

所変わって、市宮宅―――



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(・・・)

外を覗くと、男女カップルが家の前にタクシーを停めて降りて来ていた。
40代のカップルのようだ。

男は色黒でどこか誰かに雰囲気が似ている。

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♪~♪~
ゆっくりと、少しぎこちなく・・・ショパンの名曲「幻想即興曲」が部屋の中に流れる。
休日、市宮は自室のグランドピアノで
決してうまくはないクラシックを少しずつ弾くのが趣味でもあった。



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ピンポーン


部屋のベルが鳴る。
市宮は、そのドアの向こうに誰がいるかを察しているようだた。
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ガチャ
ドアを開けると、先ほど外にいたカップルの男がそこにいた。

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「親父・・・」

「丁度、家の前を通ったんでな、寄ってみたんだが」
「ツレがいたようだけど・・・?」
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「あぁ、いいんだ。帰ってもらったよ。お前と久しぶりに話したいと思ってな」

「そうか」
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市宮サトル
サトシの父親であり、党の代表を務める政治家である。
彼の強い「押し」があったのもあり、サトシは若くして期待の星のように扱われている。
彼の力は、各党からも恐れられている程の人物である。

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「話したい事なんて、何だ改まって・・・」

「まぁたいした事じゃないよ。とりあえず酒くれるか?」
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カラン・・・
サトシはミニ・バーで酒を作り始める。
「今日は休みか、家で何してる?」

「・・・特に何も」
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「何も、か。そろそろお前、結婚相手探しておけよ」

「なんだよ?急に。まさかその事話に?」

「いや、そうじゃないが、将来の自分を支え続けてもらう女性だからな。候補はないのか?」
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(・・・)
サトシは少し考えて見たが、首を横に振る。
「候補なんていないな」
「若いうちに見極めておかんといかんぞ?
お前は将来大物になるんだからな」
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「・・・。今日一緒にいた女性は?」
サトシは話を変えたかった。

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「ん?あぁ、秘書さ」

「秘書?見たことないけどな」
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「もう一人新しく雇ったんだよ」

「フッ」
サトシはサトルの顔を見て鼻で小さく笑う。
「何だ?」
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「親父は嘘がヘタだな、政治家には向かないよ」

「・・・。ははっそうか?」
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「で、誰なんだ?」

「・・・・・・」
サトルはサトシの質問に答えられなかった。
黙って、渡された酒を飲む。

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「母さんは知ってるの?」

「サトシ、お前は知らなくてもいいことだ。」
「どういうことだよ?親父、まさか・・・」
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「何をバカなこと考えてる。そんなわけないだろ」
「秘書なんてもう必要ないだろ?俺が見た感じ、仕事の関係って感じじゃなかった」

ガタ・・・
突然サトルは席を立った。
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「サトシ、お前は知らなくていいんだ。お前が黙っていれば問題はない」

「親父・・・」
「大人には色々と事情があるんだよ、ところで、私はお前をもう少し上の立場にやりたと思っているんだ」

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「その為には、お前は何も言わず私の言うことを聞いていれば将来は必ず安定する。」

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「・・・」

「サトシ、お前は私の希望で、そして分身だ」

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「私と同じ道を辿り、金と地位を取得するんだ。お前はまだ若い、私より上に昇り詰めることだってできるんだ」

「・・・」

「私も母さんもそれが願いなんだ。だから、ここまで頑張ったのだよ?分かっているだろう?」
サトシは頷いたりせず、ただ黙って聞いていた。
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「その為に母さんも色んな事を我慢してきた。今回の事は忘れるんだ」
しばらくの沈黙が続いた。

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自分の将来の道がどんどん決定されていく。
家族の金と地位を守るために母さんは耐えているってことか?
母さん自信もそれが願いなのか?

だから黙って言うことを聞け?

サトシは、そろそろ限界だった。
もちろん、両親が本気でそう願っているなら・・・
そう望んでいるなら叶えてやりたいが・・・
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自分はこのままでいいのだろうか?
いつか親父に認められたいと、そう望んだ。
だから何も言わず従っている。
でも結局、認められているんじゃない。
親父が、導いてるレールの上をただ走らされているだけなんだ。
親父の元にいれば、親父と同等になれると思っていた。
期待されているんだと思っていた。

でも何だか違う。
自分の意思はそこにない。

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「いやいや・・・少し酔ってしまったようだ、いかんな、昼間からこんなんでは・・・」
「あぁ・・・」

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「さて、私はもう帰るとするか、休みに悪かったな」

「いいけど」
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「じゃあな」

「気をつけろよ」
「あぁ」
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パタン・・・
ドアは静かに閉じた。

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「フゥ~・・・・」
サトシは深いため息をこぼした。
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| sims物語本編 | コメント(2)

コメント

No title

こんにちわ~♪

お父さんと一緒にいた人、愛人…?
そうだとしたらサトシは複雑ですよね。

彼も自分の人生になんだかスッキリしていない感じ。
親のひいたレールを歩く事に疑問を感じてるようですね。
誰かがひいたレールを歩くのは、とても楽だけど、つまんないと思います。
イケメン議員も自分で思っている通り、そこには自分の意思がありませんものね。
そこから抜け出すのはやはり、レールからはずれる事だけど…
けどあの父親じゃ簡単にはいかないな…きっと…

とても気になったのは、お父さんが結婚話を持ち出した事です。
結婚相手までも、お父さんが決めてしまいそう…と思いました。
そんな事にはなって欲しくないです。
彼には元々、どこか孤独さを感じていましたが、
それだけはせめて…そう思います…。

彼が心から安心して側にいられる女性…
結婚はそんな女性として欲しいです。
きっとそんな女性が側にいますよね?
ほら…すぐ側に……ね?♪
楽しみです!

2011年|10月|10日|11:20 |from まことん| URL

No title

まことん様
こんばんわ、今更コメ返事申し訳ないっす。
そういうエリート家庭で育った子って、少なからずレールの上を歩かされてるって多いですよね、偏見ですかね?w
親の為を思えば、そのまま継ぐのがいいかもしれない。
そのレールをはずれるには何か背中をそっと押してくれるキッカケが必要なんじゃないかなー。
結婚話・・・まぁそうなっちゃいますよねwwww

2011年|10月|23日|18:09 |from ahiruchanet| URL

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