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sims物語15 「夢はまだ終わらない」

2_1 (1)




私の全てを奪っていったあの男に復讐を企ててる。
何もかも、ダメにされたから、
あいつの大事なもの、全部ダメにしてやろう。

歪んだ復讐心に火がついて
いつものように暴走してしまう。


でも、これから私がしなきゃいけない事は
あいつの大事なものを奪うために作戦を練りに行くんじゃない。
それだけじゃいけない。

2_1 (2)

これからやらないといけないのは、
過去の過ちと向き合って、
自ら突き放した大事な存在を取り戻すこと。

2_1 (3)

2_1 (4)
今更、話に行って、許してもらえるかなんて分からない。
帰れって追い出されるかもしれない。
でも、謝らなきゃ。

全部全部、あの男のせいにしたいけど、
そうでもないって、
自分で分かってるから。

惑わされてたとしても、
金に操られた大人たちの口車に乗ってしまっただけだとしても、
どんな言い訳も通用しない。

根本的な部分で、私は間違っていたんだと・・・
今なら、分かる。

2_1 (5)
すぐにカッとなって
冷静に考えるよりも行動してしまって
負けず嫌いな自分は、いつだってこうだった。

何度も何度も後悔してきた。
いい加減、自分の悪い癖をどうにかしなきゃ・・・って

分かってるのに
どうしても身体が、口が、
動いてしまう。
本当に救いようのないバカだ。

あの男からグッサリ言われてムカついたけど、
バカってのは、本当の事だ。



この公園でも
何度かライブしたっけ・・・





2_1 (6)
とにかく楽しんでた。
それぞれ皆で曲を作ってきて
オリジナル曲作って
学校の教室で猛練習したら
反応が見たくてすぐ公園にきて演奏してた。

2_1 (8)
近所にすむ老人夫婦とか
ホームレスのおっちゃんがよく聞いてくれて。
それだけでも満足してた。
楽しかった。

すると、どんどん客層も若くなったりしてきて
それで皆で調子乗って、都会に行ってみたり
スタジオ借りて本格的にライブしてみたり・・・。

だから、夢見れたんだ。
こんな日がずっと続けばいいのに・・・って。





「今日も来ないか。もう解散でもしちゃったのかな・・?」
過去の姿を見ている間に
スーツ姿の男がボソリとこぼした。

2_1 (10)
「・・・なにか言いました?」
「ん?あぁ、つい独り言が多くなってしまった。すまないね、いや、随分前にココでよく演奏してたバンドがいたんだよ」
「・・・」
「私はこの公園の向かいのカフェでお茶していたんだけどね、よく彼らがここで演奏していて、それはもうパワフルで、仲が良くて、曲も悪くなかった」


2_1 (7)
「次、また来たらもっと近くで聞いて、彼らの話を聞きたいと思ってたんだけどね、それ以来まったく見なくなってしまったよ」
「・・・もう辞めちゃったのかもしれないですよ」
「そうだねぇ、残念でならないよ。でも確信が持てるまでは諦めないでおくよ」


「どうして・・」
「ん?」

「どうして、諦めないんですか?」
「・・・?」

なぜ、そこまで待つの?
もうHWFは元に戻らないかもしれない。
かも、というか、まず無理だと思う。
それぞれ環境が変わったし、解散してかなり経ってる。

なのに、どうしてこの人、待つの?
私たちに何を期待してるの?

2_1 (14)
「なんでだろうね。彼らには迷う事なき光が見えた」
「光・・?」
「・・・ような気がする」

「4人は、ただ楽しく演奏して何を求めるでもなく、音楽を純粋に愛してる。そこに夢が広がっていた。今のそれこそが夢の一部だと言っているように思えた。だから彼らを見ているとね、思い出すんだよ・・・。若い頃の自分を」
「・・・夢・・・。それこそが、夢の一部?」



2_1 (15)
「そう。私もそうだったからね。仲間と何かを成し遂げる事が楽しいんだ。何かを共有して同じ目標を掲げて、共に感動する。懐かしくてね・・・。だからもう一度、思い出したかったんだがね」


「またフラっと立ち寄ってみるよ。君は、こんな時間にどうしてココに?」
「・・・・私も、大切な時間を共に過ごした仲間がいたんです。自分のせいでバラバラになっちゃったけど、これからその絆を取り戻したくて」

「・・・そうか。元に戻るといいね」
「・・・はい」


2_1 (16)
「では、失礼するよ。最近ココらへんも物騒だから長居してはいけないよ」
「ありがとう」





仲間と演奏する。
共に同じ目標を掲げ、同じ感動を味わう
ただそれだけ・・・
特別な事なんていらない。

だって、彼らにとってそれこそが
彼らの夢だから・・・?

そうか。
いつの間に私・・・。


2_1 (17)


・・・行かなきゃ。
取り戻さなきゃ。

私の夢はまだ


終わってない。

2_1 (18)

2_1 (19)


















4 (65)
太陽はサンサンと照らし、
乾いた空気は砂を混じらせながら風と共に空を舞う。







―セトラ空港―
3 (1)





3 (2)
「やっと着いたか・・・まったく」


ハンナとカメラマン八木はセトラ空港に降り立った。
着いて早々、熱風が襲ってきて喉が乾く。

3 (3)
「・・・随分静かですね」
「テロが起きたんだ。飛行機だって危険だと思って近づかない。今や利用するのは俺ら報道陣だけだろう」
「・・・ですね・・」

「あと、ずっと言おうと思ってたんだが」
「はい?」
「お前ナメてんのか?」
「・・・?」

「・・・その格好だ。スカートで来るとかどんだけ無知なお嬢ちゃんだ?ホテル着いたらすぐに着替えろ。旅行じゃねーんだ」
「・・す、すみません」

3 (4)
「さて・・・と」
「これからどこへ?」
「まぁ時間も時間だし、軽く下見しに現場行く。夜は出歩けねぇから、ホテルで一泊して本格的に話を聞くのは明日だな」
「なるほど」

「現地スタッフが来るはずなんだが・・・」





「やぁ、八木さん」
3 (5)
「はるばるようこそ」
「あぁ、よろしく頼むよ」
「長旅で疲れたでしょう」
「あぁ、まったく。エコノミークラスだと窮屈だ」

「彼女は?」
「ツインブルックの記者だ」
「はじめまして、私滝川と申します」
「どうも、武田です。よろしく」

3 (6)
「さっそくだが、現場を軽く見ておきたいだがね」
「あぁ、タクシーで向かいましょう」

私たちは現地スタッフ武田と、カメラマン八木の3人で現場に向かうことになった。




サトシ・・・
生きてるわよね?
私、来たわよ

あなたが気に入ったこの国に。
町自体は小さくて、砂漠に囲まれた熱い所ね。
立ってるだけで汗が出てくるわ

でも、そんな事どうだっていい。
あなたに会えるって思うだけで
どんな事も耐えられる。

サトシ



・・・生きてるわよね?







私達は現場に到着した。
私達の他にも大勢の記者や軍の人たちがそこにいた。
現場には、TVで見た時と同じような
事故現場が生々しく残っていた。


3 (8)
「実は、この事件には続きがあってね。このテロ行為は市街の中でも起きていたんだ。テロ集団のメンバーが同時に同じようにトラックでバスに突っ込んで地元の人間が犠牲になった」
「報道は当時されていなかったな」
「随分と荒れていたからね、町は大騒ぎさ。色々な話が飛び交っていて、どれが事実なのか、どれが事実ではないのか。パニックになっていて分からなくなってしまった。」

「結局犠牲者はどれくらいなんだ?」

3 (9)
「15名重軽傷、8名死亡。」
「そうか」

「小さな暴動はあったが、テロ組織が本格的にこんな暴動を起こすのは初めてでね、大パニックになってしまったんだよ」
「政府は何か動いたのか?」
「早急にテロ組織を追うと同時に、しばらくは警戒態勢に入るとして、軍が町に配置された。夜の出歩きも禁止に。テロ組織の人間に拉致される危険もあるから、君達も気をつけてくれ」



政府に反感を持った組織は動き始めた。

汚職などの政治腐敗、貧困なども問題になっている。
この気候もあってか
もう大分前から食料不足で、武装集団などは野放し状態に近い。
いつこうなってもおかしくなかった。

それでも、懸命に生きるこの国の人々の生命力は素晴らしい。



「ここだ」


3 (12)


ねぇ、サトシ。


私、今あなたと同じ場所にいるのよ
同じ乾いた空気を吸って
砂交じりの風に打たれて
歩きにくい地面を一生懸命歩いて。

私を見つけてほしい。
私に見つかってほしい。
そして、すぐにでも
「久しぶり」って
いつもみたいに無口なあなたと
会話をしたい。




3 (13)
どこかにいるんでしょ?

会えるわよね?

サトシ。




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| sims物語本編 | コメント(3)

コメント

No title

こんばんは!
前回からアツコちゃんの”復讐”がちょっと心配だったのです。
相手が相手だし、またアツコちゃん自信に良くない事が起きたら怖いなって><
それに気持ちは分かるけど憎しみだけで復讐するのって前向きじゃなくてアツコちゃんらしくないもん。
でも今回拝見して、アツコちゃんもその辺ちゃんと考えてるって分かって良かった^^
本人もあくまで目的は
>自ら突き放した大事な存在を取り戻すこと。
だって言ってるしね。ちゃんと自分のした事の罪も認めて謝ろうと考えてる。
それは大事な事だと思うよ~!偉いよアツコちゃん(*´∀`*)
公園でね、ライブやってる子達の姿を見てね、過去の自分達が何を楽しくて頑張ってたのかとか思い出してるよね。
今でも成功したいって気持ちは変らないにしてもさ、何故音楽をやりたいのか。誰とやりたいのか、何をやりたいのか。どんな事をやりたいのか。
それを改めて考えてみるのは今後のアツコちゃんの為になると思う。
今でも4人でやってた自分達を待っててくれるファンが居るのも知って、その気持ちは更にいい方向へ向かう事だろうと私も期待しちゃう♪
”復讐”は色んな意味で簡単にはいかないかもだけど、頑張って欲しいね!
コウジ君、サポートよろしくですよ(´▽`)

ハンナさんがセトラに着いたーーーーーーー!!!
サトシ・・・生きてるよね?!(必死)
生きてると思うの!ハンナさんに見つかると思うの!
ハンナさんは見つけると思うの!
・・・でも万が一、まさか・・・の不安が・・・!
ahiruさんがどんな風に今後話を持っていくのか読めないw
もし万が一亡くなってたら、私泣くよ?(T▽T)
このお話の子達には、みんな素敵な恋をして結ばれて幸せになって欲しいと思ってるけど
一番気になってるのはサトハンなのでねーーーー!!!
好きなタイプのカップリングなんだな(*´ω`*)
サトシさんの無事な姿と無事を喜ぶハンナさんの再会を夢見て祈ってるーーーー!

2014年|08月|07日|20:52 |from mirumom| URL

mirumomさんへ

こんにちわ!
アツコの復讐はどうなるか・・・。相手は金持ちではあるけれど、
しっかりやり返す予定です。
でもそれで解決とはなりません。こうなってしまったから、解散になったと言いたいところですが
アツコにも分かってるんですね。自分にも非があって
自分にも悪い所があって、こうなってしまったんだってこと。
ま、もちろんアツコだけが悪いってわけではないけど、このままではいけないもの。

ま、復讐はきっちりするんだけどね!w

> 公園でね、ライブやってる子達の姿を見てね、過去の自分達が何を楽しくて頑張ってたのかとか思い出してるよね。
あれはアツコが脳内で思い出してるシーンを表現したものなので、
アツコ達が過去、この公園でライブしてる姿なんです。
思い出すと懐かしさで走馬灯のようにはっきりと見えるんですね。

> 今でも成功したいって気持ちは変らないにしてもさ、何故音楽をやりたいのか。誰とやりたいのか、何をやりたいのか。どんな事をやりたいのか。
うんうん(๑´╹‸╹`๑)
ライブをして、音楽をやる!という夢は変わらないです。
でも彼らとやっていく内に「大きなステージで・・・」という小さな頃の夢とは形が変わっていったんですね。
それに気がついていなかったが為に、暴走したのですが、やっと気がついたようです。

復讐はコウジがいるから、きっときっと大丈夫かもしれませんが、
仲間との和解はアツコ1人で頑張らないとね。

そんな中、ハンナは遠い地セトラに到着しました。
同じ空気、同じ空の下、同じ大地を踏んで
ハンナは焦る気持ちを抑えてると思います。
どこかにいる・・・ことは間違いないと思いますが
さて、どこにいるのかな。
家かな?病院かな?それとも・・・?

サトシが死んでいる可能性はあります。
生きてる可能性もあります。
どうするかわ私次第ですねw
サトシとハンナはなかなか2人で会える機会がもうないのですが
それでも通じ合う2人の行方を見守ってくれると嬉しいです。
コメントありがとうございました。

2014年|08月|10日|10:27 |from ahiruchanet| URL

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2014年|08月|10日|14:01 |from -|

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