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sims物語35 「終わりを告げるベル」

秋の肌寒い朝。
今日もいい天気で、寒い空気の中で太陽の温かさが優しく降り注ぐ。



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サトシの家からタクシーで帰宅したハンナは、静かに家に入って行った。
なんとなく誰かに見つかりたくはなかったのだ。

しかし、そう言う時に限って誰かに見つかってしまうものである。
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「おかえり!」

ドキッ
この声は・・・


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「朝帰り?」

「え、えぇまぁ・・」
マナカだ。

サササ・・・とハンナの近くまで行き、耳元でコソッと言った。
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「もしかして・・・市宮議員と・・・?」


ドキッ
鋭い・・・
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「や、やぁね!そんなんじゃないわよ!!」

「嘘!議員の家にいたの?」
「そんな・・わけ・・・まぁ、そうなんだけど・・・・」

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ハンナは動揺して、そそくさとリビングのソファに腰を下ろす。
その後ろを期待の眼差しでついてくるマナカ。
この手の話は大好物なのである。
それに6年、色恋沙汰のなかったハンナの、「コイバナ」に興味深々のマナカは
ハンナのそっけない態度もお構いなしである。

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「な、なによ・・」

「えへへへ・・で?」
「ちょ・・で?って何よ!!」

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「続き♪家で何があったの?」

「何もないわよ!」
「うそうそ~!イイ大人の男と女が!一つ屋根の下で一夜を共にする・・・何もないわけないじゃぁ~ん!」

「ばっか!テレビの見すぎよ!」
「え~?」
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「しこたま酔って、ベロネロになった私は道端で寝ちゃったみたいで・・・それで・・」
「それで?」

「仕方なくサトシは私を担いで・・・自分の家に・・」
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「“サトシ”だって!キャーー!!」

「うるさい!!」
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「だってだって!いつの間にそんな親密になたのぉ?!」

「別に親密になんてなってないわよ・・」
話していて段々恥ずかしくなってきた。
まるで私がサトシに片思いしてるみたいな扱い。
すっごく嫌!

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「酔った私はサトシの寝室で・・・」

「うっそ!さすがハンナ!大人!」
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「・・・あんた、何か勘違いしてない?」

「ん?♪」
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「あのねぇ!たしかにお互い酔ってて、男の部屋の寝室に入ったけど・・・」

「ヤったのか?」
突然、奥からコウジが会話に入ってきては、単刀直入に質問した。
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「!!な、ヤってないわよ!!失礼ね、突然入ってきて!」

「たまたま聞こえたんでな」
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「私はそこまで落ちぶれちゃいないわよ!」

「無駄にガードが堅いから男が寄りつかねぇんだろ?」
「・・・あんた殺されたいか?」

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「そういえばコウジくん、最近家にいないけど、仕事始めたの?」
「いや・・・ちょっと心配事があってな。人探し中だ」


「探偵にでもなったの?」
「そんなんじゃねぇけど」
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「癌で余命短いじいさんがよ、姿消しちまってな。」
「知り合いなの?」

「まぁな、ちとショッキングな事があってから行方不明だから心配でよ」
おじいさんは、あの一件以来、姿を消してしまっていた。
公園やガラクタ収集所、娘の家にも行ってみたが見つかっていなかった。

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「それは心配ね。私たちも協力するわよ」
「あぁ頼む」

「あ!病院は行ってみた?」
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「今から行ってみる」
「うん、この街だけじゃなく、隣町とかも聞いてみた方がいいわよ?」

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「ったく!心配かけやがって・・・」

ハンナたちは、心優しくて、正義感溢れるコウジが好きだ。
何事にもめげず全力を尽くす。
喧嘩もたまにするし、口は悪いし、仕事もしてないプー太郎なんだけど、
憎めない。
何気ない彼の優しさに、何度も救われた事もある。
いい奴だということは、ここの住人全員が知っている。

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「さて、と・・・ちょっくら行ってくるわ」

「見つかるといいね!」
「あぁ」
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「じゃ」
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「いってらっしゃい」

コウジはおじいさんを探しに行った。
その後ろ姿を見送ってハンナは、じゃ私も・・・、と立ち上がる。
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「寝る!おやすみ!」
「続きはまた今度ね!」

「続きなんてものはない!」
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ハンナは、また変な質問が来ないうちに逃げるように自室へと向かった。
そのハンナを見つめながら寂しげな顔をするマナカ。
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「・・・いいなぁ」









日は落ち、温かかった太陽もなく、冷たい空気だけが流れる。
澄んだ夜空には無数の星が太陽の変わりに光を灯していた。



prrrrrr・・・


prrrrrr・・・
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電話のベルが鳴り響く。
なんだか胸騒ぎがする。
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出てはいけない・・・でも出たい。
意を決して通話ボタンを押した。

prrrrガチャ・・

「はい」
『・・・俺だ』


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「タケル・・・」

『あぁ・・・久しぶり』
「うん・・・」
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『元気だったか?』

「うん・・・会いたいよ・・・」
『・・・』

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「サキ。君と出会えた事は本当に奇跡だ。君と過ごせて楽しかった」

『・・・・』
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「今日・・・息子と久しぶりにキャッチボールしたんだ」

『やめてよ・・・』
「そしたらアイツ、知らないうちに上手くなっててさ・・」
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「なんで子供の話するの・・!やめて・・」

『俺さ、やっぱり家族を・・・これ以上裏切れな・・』
「やめて!!!!!」
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「私、タケルと別れない・・・」
『サキ・・・』

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「タケルと別れるなんて・・・死んだほうがマシ・・」

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「サキ!お前・・何言ってん・・」
『本気なの。私それくらいタケルの事・・・』

「・・・」
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タケルは、動揺した。
彼女はたまに恐ろしい姿を見せてくる。

家族の話をちょっとしただけで狂ったように怒る。
他の女性と少し立ち話をしただけでもそうなる事もあった。
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自分の命より俺を愛してる。



それが、何より恐ろしかった。

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「私はあなたの為に生きてる。あなたがいないなら、意味がないわ・・」
『サキ、分かってくれ。俺が悪かった。でも命を俺なんかの為に落としたりするな』

「別れるなんて言うから・・・」
サキはこみ上げる感情をどうにもできない。
別れたくない。
あの奥さんなんかいなければ・・・
奥さんの勝ち誇った顔が勝手に頭に浮かび、
それが余計腹立たしい。
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「俺には妻と息子がいる。分かってるだろ?俺たちは最初から、そういう関係を承知の上だったじゃないか」
『違う!あなたはバーで・・・私といるときが安らぐって・・・いつか一緒になれたらって・・・言ったのに・・・』

「たしかに安らいだ。サキを少しでも愛してしまった俺が悪いんだ」
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「何よそれ!!」

『悪い・・・俺はこれ以上サキと会う気はない。今度引っ越す事になったんだ。今までありがとう』
「待って!私を捨てるの!?」
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「ごめん・・・サキ、幸せになってくれ・・・・・」
『待ってタケル!!』
ガチャ・・ツー・・・ツー・・ツー・・

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ツー・・・ツー・・・ツー・・・


「ふっ・・・うぐ・・ううぅ・・・・」
もう声はしない携帯電話を片手に
深い悲しみで、身体は震えだし
どうにかなってしまいそうだった・・・。


突然すぎる別れ。
あの日、彼は愛してると言った。
一緒にいると安らぐと言った。
彼のぬくもりは私の寂しい心を包み込んでくれる存在だった。
彼は私の全てだった・・・。


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何もなくなった。


私には何もなくなった。

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| sims物語本編 | コメント(4)

コメント

No title

まいど!こんばんは~ヽ(*´∀`)ノ

マナカちゃんの気持ちわかるぅ~^^
もう~ハンナみたいな友達いたら!
根掘り葉掘り聞いちゃうよ~ww
ぜ~たい!全部話すまで離さんって!!www
それと、コウジくん・・・
そこまでじいさんの事、気にしてたなんて・・・
ええやっちゃのぉ~(T▽T)
じいさん無事に見つかるといいですね!

一方で、サキに別れが・・・
仕方がない結末と言えばそれまでですが。
生きるの死ぬのって!!ダメだよ!!
不倫は、不倫・・・本気になった方が・・・
でも、今のサキに何を言ってもダメか?
ん、でもサキちゃんに一言!!
そんな男すぐに忘れて!乗り越えるんだよ~(;゚Д゚)!

2012年|02月|24日|00:02 |from きのこ| URL

No title

きのこさん
まいどっ!サキは結構本気で愛してて、ちょっと・・・依存しすぎてたかな?深みにハマっちゃってたんだろうなぁ。
でもサキはこれで諦められますかね?さて?はて?

コウジはもういい奴すぎていい奴止まりタイプでしょうなww実はおじいさんのこと心配で探しまくってたんですね、この数カ月。でも、ショックな事になって数カ月行方不明じゃ心配にもなるか。

マナカにとってハンナはすごく近い存在。だからこそ幸せになってほしい半面羨ましくて羨ましくて・・・w
気になるよね、どうなったかとか。
他人のことなのに、どうしてこんなに好奇心でてくるんでしょうねw

2012年|02月|25日|17:55 |from ahiruchanet| URL

こんちゃです^^
ハンナさん面白いwwwアハハ
ベロベロによっちゃってまさかの覚えてないけど婚約者に偽ってなることをOKだなんて
その上みた夢が不思議の国のハンナ?ww
たしかアリス好きなんですよね??wwそれでその夢に?(*´艸`)しかもなぜかチャイナ服wwww
しかしサトシさんのお母さんの服ぴったしだそうでww
よく言いますよね男は母親と似てる人を好きになるって←
このふたりふごくいいからいい関係なってくれればいいなぁ~
年の差10もあったっても恋愛に関係ないしねッッ

コウジくんは未だに行方不明のおじいさん探してるんですね~ww
皆はその優しさを知ってるからこそ憎まれ口叩いたりプー太郎だったりしても嫌いにならないんですよね^^
てかむしろ好きでしょう皆ww自分も好きです^^

サキちゃんが命を投げ出してまでその不倫相手を好きになってても
現実的には続けていくのもうまくいくこともなかったんですよね;;;
浮気相手もひどい話ですよ!!息子の成長みてやっぱり家族がいいとか自分勝手にもほどがある!!
サキちゃんはやいと幸せになってもらいたいです><

2013年|03月|09日|15:45 |from Alice| URL

Aliceさん
こんばんわ
ハンナの夢は、まぁアリスをモチーフにしたかったけど、
酔っ払ってみてる夢なので、結局何のこっちゃっていう・・ww
母親と同じ服って結構ショックですよw
そう!恋愛に年の差は関係ない!でもハンナは女性で年上、
それが引っかかるんでしょうねw
逆ならよかったんですが^^;
コウジは皆から愛されてますよ!
今流行りのギャップですよ!w

2013年|03月|09日|21:10 |from ahiruchanet| URL

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