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sims物語37 「サイテーノバカヤロウ」

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休日の朝、にも関わらず
大きい荷物が庭に散乱している一軒の黒い屋根の家。

家の中からは掃除機の音が鳴り響いていた。

中から男性が出てくる。

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出てきた瞬間、勢いよく彼に向かっていくサキ。

ずんずんと怒りで足音も聞こえそうだ。






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「タケル!」


大きな声で呼んだ。
その声でピクっとタケルの背中は固まったようだった。

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「サキ・・・ちょっと待て・・・」

「待たないわ」
タケルはサキの声が怒りで少し大きめで
焦っていた。
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「今はマズイ!家の中に妻も息子もいるんだぞ!?」

「そんなの関係ないわよ!」
「関係ないって・・・お前・・」

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「私はもうたくさんよ!3年もの間私・・・ずーっと隠れてきたの!」
「頼むよ・・・向こうで話さないか?」

「いいえ、ここで!今、話すの!」

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「少し声を落としてくれ・・・近所のこともあるし・・・」

「・・・」
先は相変わらずのタケルの態度にイライラしていた。
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「もう嫌よ・・・何もかも・・・」
「あぁ・・・なら、尚更だ。俺たちの関係も潮時、だろ?」

「それでも・・・本気で愛してた・・・のに。あなたの言葉一つ一つを信じて待ってた・・・」
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「サキ・・・サキ、聞いてくれ。俺にとってサキとの間に“本気”というものはなかったんだよ」
「・・・」

「でも、君といる時は、心安らぐ時間だった。楽しかった、これは本当だよ」
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「私が本気で本気で愛してるって・・・知ってたくせに・・・」
「知らなかった!元々、こういう関係だって承知の上だったじゃないか!」

「・・・嘘よ!嘘ばっかり!知ってたじゃない!それなのに・・・この関係を3年も続けておいて、電話でいきなりさよならだなんて・・・・」
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「どんなに心安らいだと言っても家族をこれ以上騙せない。急に罪悪感でいっぱいになったんだ・・・」
「何?それ。今更裏切れないですって?罪悪感・・・?飽きたらサッサと捨てるのね!?」

「これもお互いの為だろ?!」
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「ふざけないでよ!!!!!」

サキは怒りでつい怒鳴ってしまった。
その時――――――――








「あなたー?キリのいいところで朝食にでもしましょう?」

家の中から妻の呼びかけか聞こえた。
その瞬間、2人のケンカも止まる。
ケンカだけではない、その場の空気も凍ったように時が止まった。


「あなたー?」




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「・・・」

タケルはサキを見つめる。
そして重い空気の中で、返事をした。
「・・・もう少ししたら行くよ!」


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「・・・わかったわ、きちんと終わりにしましょ!」
「きちんとって・・・」



するとサキは、玄関の方へ向かった。


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「オイ・・・何する気だ!?」
階段をゆっくりと上がる。
「家族に全部話すわ。全部!ぜーんぶバラしてあげる。そして同じように苦しめばいいんだわ!」
「俺が悪かった!それだけは・・・やめてくれ・・・!!」



ドアの前まで来て呼び鈴を鳴らそうとした時、後ろから
「サキさん!待って!」
と、呼びとめられた。


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「ダメです!待って!」

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「タオ!?」
「サキさん、ごめんなさい、でもそれはダメでしょ?」

急いで止めに走ったせいか、タオは息を切らしながらも、サキを説得した。
「家族を・・・悲しませるのは、違いますよ、悪いのは・・・家族じゃない」



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「・・・」

「家族を崩壊させたりしちゃだめ・・・奥さんも息子さんも・・・悪くない」
「・・・」
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「何も罪はないでしょ?」

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「・・・」

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「・・・・・・・そうね。」

サキはタオの言葉で冷静さを取り戻していった。


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本当は、最初からこうするつもりじゃなかった。

電話でいきなり冷たく別れを告げられた怒り・・・
少しでも発散させたくて、
文句の一つでも言って去ろうと思っていたのに・・・。


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何度バラしてしおうと思っただろう。
でもできなかった。

同時に彼も失ってしまうのが怖かったからだ。
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「・・・」

「あの・・・タオ君、だったね?」
タオとタケルは歓迎パーティで一度会っている。
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「小久保さん!アナタは・・・“サイテーノバカヤロー”です!!」
「・・・あぁ、そうだな、バカで最低だな・・・悪かった」

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「はい、サキさんに二度と近づかないでくださいね!」

サキも階段を降りてタオの横に来る。
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「サキさんは、本当ならとっても幸せにならなきゃダメな女性です!アナタのせいで不幸になったから、この街から今すぐ出て行ってください!!」

タケルは、ただ黙って聞いていた。


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「さ、サキさん!帰りましょう!」
何だかタオがスッキリしたようだった。

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「・・・うん」


嬉しくて・・・嬉しくて・・・
たまらなかった。
こんなにも自分を見てくれてる。
幸せにならなきゃいけないなんて
言ってくれる。
ただそれだけなのだけれど
その言葉が
今のサキには最高の言葉だった。



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別れ際・・・

「あなたと過ごした3年間は・・・私にとって人生で唯一無駄だった時間ね・・・あなたと出会った事、後悔するわ」

「サキ・・・・」


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「それじゃ、さようなら・・・奥さんといつまでも仲良く続くといいわね・・・」

「・・・」

せめて、嫌味の一つや二つ言ってやりたかった。


















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「・・・」
「・・・」
二人は会話もなく歩いていたが、サキは小さな声で
「ありがと」
と言った。
タオはその小さな声を聞き逃さなかった。
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「私だって、本当は分かってた。元々、未来のない恋愛だってこと。だから、タケルだけが悪者じゃないってことも。」
「サキさん・・」

「私が勝手に本気になったのに・・・タケルだけのせいにしちゃった」
「そんなことないですよ・・・!」

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「ううん、いいの。私自身、いい加減辛くて・・・こうなって良かったと思う」
「・・・・はい」

「タオ、ありがと。」
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「・・・」

サキの辛さは、少しくらい理解できると思う。

できるなら・・・彼女にもう一度心から笑ってほしかった。
元気を取り戻してもらいたかった。

でもタオはそれ以上先に踏み出す自信がなかった。
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まだ・・・自分たちの関係には壁を感じていた。


今日の事が、タオの精一杯の行動だった。
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| sims物語本編 | コメント(4)

コメント

No title

こんにちわ♪

一時はどうなる事かと思ったけど、タオ君が間に合ってよかった!
サキちゃんとしてもマジで家庭を壊そうとかは思ってなかっただろうから、
止めてもらってホッとしてると思います。

だけどタケルのあのおどおどした態度と、あのセリフ、
「俺にとってサキとの間に“本気”というものはなかったんだよ」
これにはほんとムカつきます。
本気じゃないなら遊び?なのに君といる時は、心安らぐ時間だった…とか…。
なにそれ?ムカーーーーーーーーーーっ!
サキちゃんじゃなくても、私でも同じ事するよ!と思いました。

早く別れて正解でしたね。
いつまでも引きずってたら彼女の人生がダメになっちゃう。
今回の事でよかった事と言えば一つ。
それはちゃんと見ててくれる人がいる事に気づいたって事かな?
ふふ♪ 悪い事もあればいい事もある♪
きっと次は素敵な恋愛が出来ますよ…ねっ!

だがしかし、タオ君はこれがいっぱいいっぱいのようですね。
さあ、これから彼はどう行動するのか?
楽しみですな~~^o^

2012年|03月|13日|10:49 |from まことん| URL

No title

まことんさん
タオはタオなりに頑張りましたよ。
実際タオとサキってあまり関わりがないんですよね。
タオ自体はサキを見てたりするけど、2人の関係ってまだまだ・・・知り合い程度なんだと思います。
タオが結構な奥手みたいですw

サキはイライラもあったけど、心から愛してた人からの
「本気ではない」発言で深い悲しみが。

2人はどうなるでしょう?
そんで奥手なタオの次なる行動は・・・?なんでしょうね?

2012年|03月|19日|21:50 |from ahiruchanet| URL

こんばんは!コメント失礼します
物語、面白いです(^O^)
一気にここまで読んでしましました…
タオくーん!!
「サイテーノバカヤロー」は名言です
タオ君の言葉1つ1つに感動しました

サキちゃんも少し道外してるけど
一生懸命ぶつかっていきますね
そこがすごくかわいいなと思います

2013年|04月|27日|00:24 |from アタッチ513| URL

アタッチさん
こんにちわ!
ここまで読んでいただいてありがとうございます><86話全て読まれたとの事で、もう感無量ですよ~~~
駄文で、そんなに自信がないものですから、褒めてもらえると嬉しくてたまりません!
タオはカタコトの言葉で、不器用ながらも頑張って守ろうという姿が応援したくなる男だと思いますw
サキは道、間違えてるけど、タオの勇気のおかげで断ち切れると思いますよ^^
もう再新話まで読まれてるので知ってるとは思いますがw
コメントありがとう~^^

2013年|04月|28日|18:44 |from ahiruchanet| URL

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