sims物語24 「俺が守る」

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・・・ガタッ

扉の奥で物音がする。


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突然入ってこられると困るので
しばらく様子を見ていた。

ゴトンッ・・・ドン
と扉を小さく叩く音がする。
「・・・見てこい」

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言われた男は
警戒しながら扉へ近づく。


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扉をそっと開ける。
「・・・!」


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「何だ?」
「あぁ・・いや、すまねぇ・・ちょっとイラついてて」
「・・・他でやれ」
「悪い・・酒を浴びるほど飲んだが、全然効果がねぇんだ」
「知らねぇよそんなの・・」
そう冷たく言い放って扉を閉めようとしたが、
「なぁ頼むよ・・」
と言われて、閉めようとした手が止まる。


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「俺は酒に強すぎてな・・イラついて忘れてぇのに忘れられねぇ。いつもなら・・酒より・・その、アレを使うんだが・・。生憎今持ち合わせてねぇんだよなぁ」
「何が言いたい?」

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「わからねぇか・・?頼むよ、俺を助けてくれ」


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「さぁな?悪いが、ここにお前が求めてるものはない。消えろ」
「・・そうか。それは・・悪かった。見込み違いか」
チラッと部屋の奥を覗き込むコウジを、男が邪魔をする。
「おい、何見てる!もう消えろ」

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「あぁ・・だな。どっかで見た事ある奴がいた気がしたが・・」
「お前に関係ない」

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「・・・まぁいいさ。入れてやれ」
奥にいたリーダーらしきの男が声をかけてくる。

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「・・・運がいいな」
「・・・助かったぜ」















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「・・・」


「緊張でもしてんのか?」
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「さっきの話が本当ならはじめてじゃねぇんだろう?」

「・・実は、嘘をついた。悪気はねいぇんだ・・ただ、酒じゃ効かねぇのは本当だ・・楽になりたくて・・でも"こういうの″をどこで手に入れるのかもわからねぇし・・・」
「ふうん・・?」


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こいつが藤堂カツナリ・・・
たしかに力を持ってそうだ。

とにかく今は怪しまれずに話をしていかねぇとな・・

「で?何があった?」

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「・・・あぁいや言いたくねぇな。思い出したくねぇんだよ・・」
「そんな事言うなよ、俺らは仲間だ、なぁそうだろ?」
「はぁ、でもな」
「秘密は、なしなんだ。それがルールだろ?」
「あぁ、だな。死んだと思ってた親父が・・実は生きてて・・」
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「は?」
「しかも俺の知らねぇ娘までいて・・・それで・・その娘の母親が多額の借金作って・・」
事実と嘘を並べて語った。
嘘みたいだが、実際起こった自分の過去。


信じてもらえるかどうかなんて、どうでもいい。
ただとにかく
ヤクに染まってハチャメチャになりたい孤独な男を演じる必要があった。
参考にしたのは自分の叔父だ。
叔父のタイチはまさにその男そのものだった。


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「・・・なんだその昼ドラ並のシナリオは」
「そう思うだろ?それが起こっちまうんだから、こうなるのもムリねぇと思わねぇか?」
「・・・・」

「いや、信じないならいいんだ。俺があんただの立場でも信じねぇと思うしな」
「いや、そりゃ大変だったな」



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「ならさっさとヤっちゃえばぁ?」
横で女が話に入ってきた。

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「さっさと忘ちまえよ、もうガキじゃねぇんだ。親なんていなくたっていいだろ。糞みてぇな親なんてさっさと捨てちまえ」
「・・・あぁ」

「でも俺は・・やり方を知らねぇ・・あんたを見て習うよ」
「・・・」

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「なるほどね」
そう言いながら藤堂は立ち上がり、ベッドにヤクの粉を置く。


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よし、そのままやれ。
その姿をてめぇのバレたくねぇ奴らにバラしてやる。










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「どうやって録画するのよ?」
「コレだ」

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「なに、それ?」
「超小型カメラ。これをこのスーツのボタンにつけておく。その時がきたら俺がきっちりとそいつの姿をこのカメラで押さえておくからよ・・」
「なにそれ!めっちゃスパイ道具!」


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「これであいつの世界は全部パァになる」
「ふぅん・・・でも、もしあいつがやらなかったら?」
「まぁ、そん時は別の手を考えるしかないだろ」


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「あいつにやれって強要されたら?」
「やらねぇよ」
「怪しまれるじゃん・・」

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「なんとかすっから心配すんな」
「気をつけてよ・・・コウジ・・」




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(コウジ・・・)














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藤堂が先にやるのかと
視線が集まる



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「カジ、お前先にやれ」



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「あぁ」

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藤堂はやらずにほかの連中が始める。

畜生・・
あいつがやらなきゃ意味がねぇ。
このままじゃ・・次は俺の番か。

「こうやんの、わかった?」
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「・・・あぁ・・」

「親のイザコザなんて関係ねぇんだよ、楽しめ」
「・・・」
「そんで、さっさとそんな親捨てちまえ。今度はお前が捨てるんだ」

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「・・・」

くそ・・
まぁそうなるよな・・

大丈夫だ、吸わなきゃ平気だ。
少し吸い込んじまったとしても、すぐ元に戻る。

大丈夫だ。
吸ったと思い込ませれば、俺の次にこいつがやるはずだ。



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コウジは意を決して吸う真似をする。

「・・・どうした?ちゃんと吸わなきゃ入っていかねぇだろ」
吸い込む真似をして身体が揺れる。

「もっとだ。足りないだろ、ほら・・」
「・・!」

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ガバッと立ち上がって、しばらく立ち尽くしている。
目の前がヤケにボヤけて見える。

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なんだ・・・?



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「ダイジョウブカ?」

くそ・・!
真似だけでよかったのに

少し粉が入ったのか?
油断した

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これぐらい平気だ。
すぐに戻る

最初だけだ・・


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「・・・いやな事忘れられそうか?」

ドサッ

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「・・・」
「なかなか上出来だ」



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「・・・」


藤堂に話した事は、半分事実であり、
一時期はよく言われてきた事だった。

"親なんてもうどうでもいいだろう″
"あいつはお前を捨てたんだ″

もう関係ない。
関わりたくない。
そう言って1人で生きていく事もできたはずだ。


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嘘が多めではあったが、話している内に
過去の自分の気持ちが思い出されてきて
よくここまで親父との関係が修復できたもんだと
改めて思った。

よくやったな、俺も。


今は・・今はそこまでできる気がしねぇな・・

なんだろうな・・
なにもかもどうでもよくなってくる。
なんだか急に面倒になってきて、全てを投げ出してしまいたい。
親父の事とか、アツコの事とか・・

そもそも
なぜ俺はこんなことしてる?

何のために?







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・・・。


これは薬のせいだ。
何のために?

俺は決めたんだ。
守る。
誰も傷つけたくねぇから・・・・




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「・・・!くっ・・」


もう俺のせいで
誰も傷つけたくねぇから・・


俺がやらなかったから

あいつは1人ででも危険な事しちまうから・・!

だから俺がやらなきゃいけねぇんだ。


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うぅ・・くっそ・・
まるで地面に落ちていくかのような変な感覚だ・・

妙にフワフワするっていうか・・




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藤堂・・・!
逃さねぇぞ・・・・





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ガシャンッ!!
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バタン・・

電気が落ちる大きな音の後に
扉が締まる音がしたが
気にする人はもういない。

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「なんだ!?」
「停電?いやぁ~だぁ~!」


既にハイになった奴等はおかまいなしに笑い転げる




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「いいか?」







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「大体15分くらいだ。それくらいになったら、この建物のブレーカーを落とす」
「うん、大丈夫。前回来たとき、奥の方のスタッフオンリーの部屋を見かけた事がある。多分そこだと思う」
「あぁ、ビルの構造的にもそこだろうな・・・」

「コウジ、15分くらいで平気なの・・・?」
「20分でもいい。とにかくなんとかその時間ないにうまくやるさ」



















・・・ナイスタイミングだぜ、アツコ・・・!










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「コウジ・・!」
「出るぞ」

2人は走ってビルの外へ逃げる。


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「はぁはぁ・・・」






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「はぁ・・はぁ・・・」

くそ・・走ったおかげで
余計に頭が・・グルグルと・・・



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「コウジ!?」
「だ、大丈夫だ・・」


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「ちょっと!?もしかして」
「違う!なんでもねぇ」


「とにかく、成功はした!今はそれ以上話す事はねぇ」

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「コウジ・・」
「もう帰ろう。後付けられても困るしな」

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「・・・・うん」









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2015年|09月|25日|12:45 |from -|

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