sims物語25 「選択肢」
















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「よく撮れてるよ・・・!」






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「バッチリだよコウジ!」
「あぁ」

「これであいつの人生転落だわ」
「・・・」

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「クスリをやってるなんて事がバレたらあの超おぼっちゃま学校は間違いなく退学、この街一番の有名学校だから地域のマスコミが騒ぎ始める!こんなスキャンダル逃すはずないもんね。極めつけは親。ここまで世間に恥晒されて黙っているわけない。きっと連れ戻すわ。そしたらこの街からあいつはいなくなる!完璧!」
「あぁ、そうだな」

「後はまかせてコウジ!ここからは私の得意分野だから!親にチクるだけじゃ不安だから、軽く脅しておくのがいいわね。またあいつが戻ってきて復讐の復讐されないように・・」
「アツコ」
「うん?」

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「こっから先はお前のやりたいようにやれ。俺はもう関わらねぇ」
「うん、もちろん!本当ありがとうコウジ、あんたがいなかったら立ち直れなかった」

「・・・アツコ。復讐したい気持ちはわかる。長い間かけてもて遊ばれて、プライドも夢も踏みにじられて・・辛かっただろうがな・・。これだけ、言わせてくれ」




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「・・うん」





「許す勇気も必要だって事」
「・・・!?何それ・・?今更許せって?だってあいつは・・・!」
「わかってる!黙って聞け」
「・・っ!」

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「許せるわけねぇって思うだろうが、それは当然の事だ、俺もそうだった、でも・・俺は許した。そいつを。そいつに対して許せなかった事全部水に流して全部許して前に進もうって決めたんだ」
「それは・・私と事情が違うよ」
「事情とかじゃねぇんだよ、アツコ。復讐して何か変わるか?気持ちがスッキリするだろうが、結局やってることは藤堂と同じじゃねぇのか?」
「・・・!」

「お前はすごく優しくて、器がでかくて、自信に満ち溢れてる。復讐しなくたって夢に追いつけるし、友達だってまたたくさん作れるはずだろ。・・・万が一、あいつにまた狙われたら今度こそあぶねぇぞ?」


「この事がカズに知られたら?どうするんだ?」
「・・・!でも・・」」
「お前はこんなとこで立ち止まるような奴じゃねぇ。もっと前に進むべきだ。カズとやり直すんだろ?仲間とステージに立って喜びを噛み締めてぇんだろ?未来のために、間違った選択肢を選ぶな」






「許す事で前に進める事だってあるんだ」




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「じゃぁ・・・じゃあさ・・何もしない方がいいっで事・・?」
「それはお前が決めるんだ」
「・・・」



「何も藤堂の全てを奪って地獄をいきなり見せる必要はねぇって言いてぇんだよ、どうだ?」
「・・・」


アツコはすぐに熱くなて突っ走るから、納得させるのは難しいだろうとは思ったが、
多分わかってくれるはずだ。
じゃないと、復讐なんかして人を陥れた奴がその後平穏に暮らせるわけねぇんだ。
マスコミが騒げばカズに知られるのだって時間の問題だろう。カズと藤堂は面識もあるから
いずれたどり着くさ。

















ブリッジポート カフェ

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「久しぶり」
「!」
ゆっくり振り返る藤堂は声に覚えがあったようだった。
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「あんたか、まだ俺に用が?」
「大アリ!ま、長くはかからないからちょっと付き合ってよ」

「嫌だと言ったら?」
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「嫌だと言っても聞いてもらうよ、あんたにとっても重要な話だから」
「また俺に復讐しようって魂胆だろ?俺に喧嘩売ってどうなったかわかってるはずだろう?」

「そうね、私も愚かだったわ」

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「私の夢も彼氏も仕事も友達も学校も・・・全部あんたに奪われたけど、大丈夫。全部取り返したから。もっと大事な事にも気づけたから、マイナスだけじゃなかったなって思うんだ。だからあんたを許すよ」
「はあ?なんであんたに許されるんだ?バカかお前」

「バカは君なんだよ藤堂カツナリ君」
「!?」

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「わかってないねぇ。これ何だと思う?」
「・・・・USBメモリー?」


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「そ。この中にこの街の人、もしくは一部の外国の夫婦が驚くであろうスキャンダルの一部始終が写ってる」
「・・・」
「なんだろうねぇ?心当たりはあるかい?」
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「・・・ないね。どうせハッタリだろ。俺がそんな嘘に騙されてアタフタするとでも思ったか?」
「そっかそっかぁ。わからないよねぇ見てみないと」
「いつまで続けるんだ?この茶番は。俺は忙しいんだ」

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「クスリであの世の果てまで行きたくてたまんないってこと?まぁ待ちなさい」
「!?」
「この中には仮面パーティーである超お金持ち学校に通う優等生君が、あろうことかクスリをやってハイになってる様子がきっちりと収められている。疑うようならYOUTUBUにアップロードしといたからアドレス教えようか?」
「なんだと・・!?」

「うっそー。まだギリ非公開に設定してある。けど、私の気分次第では公開だって考えてる。どう?このデータを学校や親、マスコミに垂れ流せば、あ!!!!っという間にあんたは転落していくね。まるで“あの頃”の私のように、ね」
「お前・・・なんでそのデータ・・・!」

「なんででしょうか?」




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「・・・!まさか・・・あの野郎・・!!」
「私にも彼にも手出しをしたらどうなるかわかってるよね?何かおかしいと思ったその瞬間、同時にあんたの人生もおわらせてやるから覚悟しといたほうがいいわよ」
「どうせ勇気もないくせに。俺が金出してやらなきゃあんたは何もできなかったし正しい選択もできなかった。夢見るだけで実現もできない弱い人間さ」
「・・・」

「ただ言われるがまま、流されるまま・・・。夢追いかけてキラキラしてますって顔して、友達捨てて事務所入ったのって自分のせいでしょ?彼氏ともうまくいかなかったのは自分の力不足でしょ?何やってもダメ人生のあんたに逆に夢見せてやったんだぜ?感謝してくれてもいいくらいだ」
「あんたさ、そうやって俺の金でしてやったんだとか偉そうに言ってるけど、所詮親の金でしょ?」
「・・・っ」

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「親のスネ噛じりが!親がいなきゃ何もできないガキが大口叩いてんじゃねぇよ!」
「!!」
「たしかに、選択したのは私だ。私の力不足だったし、選択ミスだった。それに気が付けてよかったって思う。だから・・・あんたのおかげで成長できたのはたしかだよ。あんたも・・変われるから」
「俺は変わる気ねぇんだよ、今度は説教か?お前頭おかしいんじゃねぇの?」


カッチーン
アツコは何かが切れた感覚を感じた。




許す必要はあるのだろうか?
ねぇコウジ。
こいつは許される人間なの?
人を見下して生きてる奴は一度くらい地獄を見たほうがいいんじゃないの?



何度も何度も
ハチャメチャにしてやりたい気持ちになった。
でも何度も何度も
コウジが私に言ってくれた事を思い出しては落ち着かせている。


“お前はこんなとこで立ち止まるような奴じゃねぇ。もっと前に進むべきだ。カズとやり直すんだろ?仲間とステージに立って喜びを噛み締めてぇんだろ?未来のために、間違った選択肢を選ぶな”


“許す事で前に進める事だってあるんだ”




前に進むために・・・

こいつを・・許そう。

今度こそ、この選択は間違っていないはずだ。






Prrrrrr・・・


Prrrrrr・・・


藤堂の携帯の着信音が鳴り響く。
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「出た方がいいと思う。お母さんかお父さんからの大事な話だと思うわよ」
「どういう意味だ!」
「さぁ?聞いてみれば?」

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「・・・・・・・」



藤堂は確実に焦り、そして怯えている。
親に逆らえないくせによくこんな事し続けられたものだ。

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ピッ
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「あぁ・・いや、誤解だよ。違う待って。俺の話を聞いて・・何を言われたかは知らないけど全部デタラメだよ、俺に嫉妬した奴が嘘吹き込まれたんだろ・・・・・え?」



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「・・・!?」


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「・・・」















今から数日前・・・



ブリッジポートから6000Km離れた国アイラット


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「そんなお話、信じるとでも思って?」
「くだらん。私達は忙しいのだ。そのようなつくり話は結構だ、帰ってくれないか」

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「信じられないのは分かります。ただ、この中身をご覧いただければ私を信じざるを得ないとおもいます」
「それは・・?」

「今話した事の一部始終を撮影した映像が入ってます」
「なんですって?」


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「ちなみにバックアップは私の家と知人の家に存在します。このデータは差し上げます。あと・・世界中に配信できる動画サイトYOUTUBUはご存知ですよね?そこにも非公開設定ではありますが、アップロードもしておきました。」
「なんでそんなことをするんだ!」
「それはあなたたちの息子さんが同じように卑劣な手で悪さをし、私の人生をメチャクチャにしようとしたからです。要は・・・」


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「あなたたちの躾が甘かったから、こんな事になったのですよ、お母様」
「・・・!」

「で、何が目的だ?金か?いくらだ?」
「公開しない条件はただひとつ。彼、藤堂カツナリを母国に即刻帰国させ、二度と戻らせない事。彼の顔を一瞬でも目撃した時点でこのデータをバラまきます。」

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「・・・本当にそれだけでいいんだな?」
「えぇ、いいわ。私に何も迷惑がかからないように今度こそ目を光らせておく事です。でないと、あなたたちの息子さんの未来は終わりますよ」

「・・・・」


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現在


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「・・・やりやがったな・・・てめぇ!!!」
「私に手出したら、わかってるよね?」
「・・・・!」

「帰国命令出たんでしょ?さっさと荷物まとめてこの国から出て行きな。そして二度と戻ってこないで」
「頭狂ってやがる・・・!」

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「何とでも。本当はこんな回りくどい事しないで、全部バラすつもりだったのを、忠告で終わりにするんだから・・・感謝されてもいいくらいだわ」

藤堂に言われた言葉をそっくり真似て言い返すが、特に反撃の言葉も返ってこなかった。
親には本当に逆らえないのだろう。

怯えた様子で頭がパニックにでもなっているようだった。


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「あ、あと・・・念のために心配性なお母様に薬物依存の更生施設の案内も渡しておいたからね。ちゃんと更生すんのよ?じゃなね」

と追い打ちをかけたのはアツコのちょっとした復讐心だった。







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私は少しは前に進めるだろうか。



もう誰かに怒ったり、
泣いたりするのは終わりにしたい。


私は私らしく。


復讐をするのが私らしいんじゃないくて、
笑って夢を追いかける事が

私らしいって


そういう人間になりたい。

そういう人間でありたい。




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「うん・・・うまくいったみたい。藤堂はあのあと学校を転校したって・・・マスコミの取材のフリして電話したの」


「うん・・・



うん・・・わかってる。



ねぇコウジ。あの時・・言ってくれたこと、本当?」

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「ん?」
『すぐ夢に追いつけるし、友達だってまたたくさん作れる・・・優しくて器が大きくて自信に満ち溢れた奴だって言ってくれたでしょ。私、そういう人間になれるのかなぁ・・。こんな事したから神様は怒るかな・・』

「・・・お前は今までもお前なりに悩んで決めてきた事だ。間違ってもいい。間違ったからこそ気づけた事だってあるだろ?そうやって3歩進んでは2歩下がって・・ゆっくり、でも着実に前に進むのがいいんだよ」

「そうだね・・・ゆっくり・・・私自身を磨いていく。いつか輝いてる姿をカズにも見せるんだ。きっと・・大丈夫だよね。

ありがとう・・コウジ」



ピッ
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少しずつ前に進もう。
少しずつ夢を見よう。

少しずつ・・・


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