sims物語49 「決意表明」

会社の飲み会を1時間程楽しんでいた所に
桜アツコという元気な大学生が乱入してきた。
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彼女は、乱入するなり、カズを気に入り彼の側を離れようとしなかった。

お酒の弱いサキとタオは
2人で抜け出して帰ろうかということになり、
アツコに捕まってるカズに
軽くあいさつだけして、
2人は帰るのであった・・・。









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「サキさんは、酔ってますか?」

「ううん、1杯だけしか飲まなかったから。タオは?」
「僕はジュースでした」

2人は寒くなった夜道を、また微妙な距離で歩き始める。
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「あの子・・・アツコちゃん。すごい積極的な子だったな~」
「あの明るい髪の・・・?」

「そう。派手よねぇ。今の流行りなのかな・・」

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「流行り・・・ですか」
「うん、大学生って言ってたもん。初対面だってのに、やたら慣れ慣れしいというか・・・」

「そうでしたねぇ」

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「帰り際も、『バイバイビー』だって♪ははっ笑っちゃう」
「ばいばいびい・・・?」

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「でも、アレくらい積極的で明るい方が、世の中うまく渡っていけるんだろうね!いいなぁ。見習わなくちゃいけないかな?」

「サキさんは、そのままでも・・いいと思います」
「え?」

タオは、ただ、そのままサキへの気持ちを言葉にしたかった。
積極的で明るくて、派手な子がいても、
サキはサキのままでいてほしいと
思って、そう思った瞬間、そのまま言葉にしてしまっていた。

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「サキさんは今のままで十分素敵な女性です・・・」
「・・・」

「あ・・あの・・えっと、すいません」
「嬉しいなぁ。タオ、モテるでしょ?」

「い・・いえいえいえいえ!!!モテ・・モテないです!!!!」
タオは一気に顔を赤くして照れる。

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「私もあそこまで派手になるつもりないよ♪」
「そ、そうですか」

「さ、早く帰って暖かいココアでも飲もう」
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「ココア!いいですね」
「うん。ココア好き?」

「ハイ!僕、大好きです」


2人は、またゆっくりと歩き出した。





夜11時すぎ・・・
家に着いた2人は、暖かいココアを飲んだあと、サキは部屋に戻り、タオはそのまま
書斎で本をまったり読んでいた。
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部屋には小さい音量でJAZZを流していた。
ゆったりした時間が流れながら
話題の小説を黙々と読んでいた。



「ゆったり読書か。羨ましいねぇ」
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「俺も、もっと早く家に帰りたかったわー」
カズがいつの間にか目の前に立っていた。
何やら嫌味っぽい言い回しだというのも、タオには分かっていた。

「おかえりなさい」
「あぁ」
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「はぁ・・・疲れた」
「疲れましたか?楽しくなかったですか?」

「楽しい?あー・・・楽しければよかったんだけど・・・途中から、ワケ分かんない派手な女にマークされるわ、サキさんとタオは2人で先帰られるわ、そのおかげで、あの女に何時間も振り回されて・・・」
「・・・」


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「酒バンバン飲まわれるわ、挙句の果てに家で私のギターショー見てとかワケ分かんない事言ってきて・・・必死に逃げてきたっつーの!!」

「・・・」
「オイ!何とか言え!」
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「ご・・・ごめんなさい・・・で、でも明るくていい子だったではないですか?」
「お前はアホか!あいつは、かなりヤバイ奴だ・・・せっかくサキさんと楽しい夜を過ごすはずだったのに・・・。お前も俺を応援するって言ったんだから助けろよなぁ~まったく!」

「すいません・・・」
「ま、いいや」
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「今日はサキさんに謝って、ついでにお詫びにっつって次のデート申し込んできた」
「で、デートを!?」

「うん、まぁ次に繋げていかないとな。お前も俺のいい所サキさんに言っておいてくれよ」
「・・・はい」
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タオとしては、あまり聞きたくない情報だった。
デート・・・
自分には、デートを誘う事すらできない。
カズを応援すると言ってしまった以上、
このまま応援しなくてはいけない・・・。

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「そんで決めた。もう12月だろ?クリスマスも近いことだし、次のデートで告白する!」
「え!?こ・・・告白!?」

「あぁ、今ならイケる!そうだ!俺ならできる!そんでクリスマスデートで・・・・」
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「クリスマスデートで・・・!?」
タオは今にも失神しそうな程驚いた。
告白・・・もし、サキさんがOKをしたら・・・・・・

「な?だからタオも俺のいい所アピールよろしく!」
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『・・・はい・・・』


すぐ隣の部屋では、ケイが簡単な夜食を作っていた。
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「おー!サンキュー!!よーし!タオも協力してくれるってんなら、俺も勇気湧いてきたぜ!」
「頑張ってください」

「おう!じゃ俺帰るわ♪おやすみ」
「おやすみなさい・・・」

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カズは元気良く部屋から出ていった。
小音でJAZZが流れるその部屋の中は、重い空気が立ち込めていた。

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「さて、できた。タオ!夜食多めに作ったから一緒に食べよう」
ケイはタオを誘った。
「・・・はい・・・」
すっかり元気も何も失った返事が返ってくる。

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ガタ・・・ 
椅子に座り、ケイお手製の簡単な夜食を静かに食べる。

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後からケイもタオの斜め前に座り、二口、三口・・・

「タオ、何してんだ?」
「へ?」
タオは突然の質問に、何についてか分からず手が止まった。
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「悪い。扉、空いてたから聞くつもりはなかったんだけど・・聞こえちゃったんだ。」
「・・・」

「さっきの、カズがサキに告白するから応援してくれって・・・」
「あ、あぁ・・ハイ・・・」

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「お前、サキの事好きなんじゃなかったのか?なんでアイツの応援してんだよ?」
「いや・・・あの・・・」

「そうやって迷ってるからダメなんだ。たしかにカズと仲がいいのはわかるけど・・・そうやってウジウジしてる内に、サキもってかれるぞ?後悔したって遅いんだぞ?」
「・・・ハイ・・・でも・・・カズに話すタイミングがなくて・・・」

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「タイミングなんて、いつでもいいんだ。女は早い者勝ちだぞ?」
「そんな・・・・サキさんの気持ちだってあるじゃないですか・・・」

「そりゃ今のままじゃ取られちまうよ。タオはちゃんと、やるだけやったのかってこと」
「やるだけ・・・?」
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「自分の事、アピールしたか?男を見せたか?やって後悔するのと、やらずに後悔するのじゃ全然違うからな?」
「僕より、カズの方がサキさんを幸せにできると思います。趣味も合っているし・・・僕はデートも誘えないです・・・」

「タオ、もっと自分に自信持て!カズには悪いけど、タオ、お前の方がサキとお似合いだよ」
「そんなこと・・・ないですよ・・・」


「当たって砕ける気で、やってみろよ。ダメ元でもいいから、やるだけの事やってからヘコめよ」
「“だめもと”・・・・・・・そう、ですね・・・そうですよね・・・」

「当たり前じゃんか!」
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ガタ・・・
「はい・・・何だか勇気わきます!やってみます!ありがとうございます」
「おう」

そう言ってタオは、自室へ戻ろうとしていた。
そのタイミングでコウジが合流し、席に着く。

「では、皆さんおやすみなさい」
「おう、頑張れよ」

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タオは勇気ももらった。
たしかにやらないで後悔している自分を想像すると、
それではダメだ!
と自分でも思ったのだ。
ケイに言われると何だか、力が湧いてくる。自信がつく。
それは、サキの幼馴染だからか?自分の気持ちを知ってる唯一の人間だからか?
それは、分からない。
もらった勇気を逃がさないように、自室へ戻っていった。

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「恋愛相談、か」
「まぁな、経験だけは豊富ですから?」

「やるねぇ」
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「自分はどうなんだよ?」
「俺?俺は、いないよ」

「いい子、いなかったか?」
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「一体誰のこと?」
「別にいなけりゃいいけど」

「前も変なこと言ってたよな?近くにいるとかいないとか」
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「気にしてんのか?そんな奴、いそうだったか?」
「はぁ?嘘ハッタリか!?」

「悪いが嘘はつかねぇよ」
「嘘つけ」

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「・・・・」
思い当たる節は、あるっちゃある・・・。
その人のことを言ってるのか、どうか。
確かめたかったが、一歩手前で躊躇した。

知った所で、自分はあと一ヶ月でここを出て行く。
むしろ、知らないままの方がいいと思った。

このまま知らないフリをしていったほうが・・・

その子の為だ、と・・・。




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| sims物語本編 | コメント(2)

コメント

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こんにちわ~~♪
どうも、すっかりご無沙汰してしまってすみませんm(_ _)m

それにしてもアツコ……バイバイビ~~だもんなwww
サキちゃんじゃないけど笑っちゃうよ(笑)
今時の女の子って感じですね。なんていうか、渋谷とかにいそうなww

タオ君は一歩出遅れてしまいましたね。
でも彼の気持ちもなんとなく分かるんですよね。
だってカズ君は友達だし、その友達から応援してくれって言われた日には…
一番つらいパターンだ…。
けど今回、ケイ君に背中押されて決心したみたいね~~♪
そう、後悔してからじゃ遅い!あたって砕けろ! だ!

そしてケイ君なんですが、彼もマナカの存在に少しずつ気づき始めてるようですね。
けれど自分はこれからいなくなるから……。
彼としては、中途半端な事はしたくないと思ってるんじゃないかな…。
その辺が難しい所ですよね…。

コウジ君もなんだか気になる…。
彼の過去に何が…?父親と何かあった事は確か。
何があったんだろ…。どうもお母さんも関係しているうようですね。
う~ん…血がつながってない他人よりも、
繋がった者同士のほうが、そう言うシコリって重いですもんね…。

でもそう、彼が言ってたように、許すのはとても難しい事で、
けどそれができる人間はごく一部の強い奴だけ。
けれどコウジ君は、あのおじいさんと娘さんと引き合わせ、
おじいさんの重い重石を取り除いてくれました。
そんな彼はきっと優しくて、とても強い人間だと……私は思います。
彼の肩からも重い重石が取れて、彼の未来が明るく開けますように…。
そう願っています。

2012年|06月|15日|11:48 |from まことん| URL

No title

まことんさん
久しぶりです。
1つ1つ丁寧にコメントいただいて感謝です^^
アツコはかなり渋谷系ですかね?ww
サキとは正反対の女の子です。
これからかなり絡んできますよ。

タオは・・・性格からして奪い取ってやるという覚悟というか
そういうのがないので、とても大変だろうなーっと思います。基本平和主義といいますか。
友情と恋、まことんさんならどっち取ります?
私は・・・恋?w(爆)

ケイでうが、彼はもう気づいてますよね。
マナカは最近かなり積極的になってきてます。
しかし、彼には問題が。
もう気づけば12月になっている・・・あと一ヶ月でいなくなるんですよねーまことんさんは遠距離恋愛はアリですか?私は・・・ナシですwww(爆)

コウジの過去もワケありです。付箋つけましたが、ちゃんと描けるかどうかは分かりませんww
親子関係って、なんだかんだで難しい関係ですよね。
私のように仲良し親子じゃない人もいます。

ということでコメントありがとうございました^^

2012年|06月|16日|22:22 |from ahiruchanet| URL

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