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sims物語59 「街はずれのバーにて」

今にも雪が降りそうな12月の深夜

眠れない夜を過ごす者が集う
この街はずれに出来た民家。いや、民家“風”の
バー「サン・ソレイユ」

徐々に口コミで広がり、決して広くないここ、ツインブルックでは
あっという間に、なくてはならない存在になった。


a (1)
a (2)
バーの中は、深夜にもかかわらず若者から年寄りまで
幅広い年代の男女がにぎわっている。
その中でも一番の大物は、こいつだろう。
市宮サトシ議員
こんな時間だというのにパンを召し上がっているという事は
寝ずに仕事をこなしている最中、何とか時間を作って
休憩に来た。という所か。

選挙の時期が近いからだろうか。

a (3)
「一人でこんな時間にお夜食ですか?議員。身体に毒ですよ」
1人の美女が声をかける。が、サトシは答えない。
顔も見る気はないようだ。

a (4)
「・・・本当、相変わらずね、アンタって人は」
「・・・あぁ、お前か。」

「あぁ、じゃないわよ。太るわよ?」
「太らない体質なもんで」
a (5)
そのまま椅子に腰を掛ける。
「お前こそ、ここで何してる?」
「私は今、仕事が終わったの。酒が私の楽しみであり、健康の秘訣なの。やっぱ1日の締めはお酒がなくちゃ」


どこか疲れた表情の2人は
しばらく黙ったままだったが
その沈黙を破ったのは意外にもサトシの方だった。


「何か飲むか?」
「えぇ、なんでもいいから飲もうかしら」
サトシはカウンターに行き、バーテンダーに
カクテルを2つ、注文する。

a (6)
「フレッシュマンゴー2つ」
「ありがとうございます」

随分甘いもの頼むのね・・・と、思ったが、
どうやら奢りらしいので何も言わなかった。
a (7)
フとカウンターのバーテンダーに目をやると
見覚えがあるなぁ・・・と思った瞬間、固まった。
「あ!!公平くん!?」


a (8)
「あ~!!先輩!やっと来てくれたんすか!?もうあいさつ行ってから何ヶ月経ってると思ってんスか!」
「ごめ~ん!すっかり忘れてた!今日ココに来たのも同僚に教えてもらったからなのよ」

「ひっどいなぁ~先輩、学生の頃とまったく変わらないっすよ」
「え?そう?!」

このバーテンダーは数カ月前に、ハンナのマンションにあいさつに来た
山田公平。
大学時代の後輩で、出版社に勤めていたが、
自分の店を出すという夢を諦めきれずに退社。
そして、今年、晴れてこのツインブルックの街はずれの民家を改築して、
バーを経営したのだ。
a (12)
「先輩は、自分の仕事が忙しいと、周り見失うんですよね~」
「そ、そんな事ないでしょーが!」

「いいや!そうですよ!」
「ごめん・・・でも繁盛してるみたいじゃない」

「えぇ、お陰さまで。先輩も順調ですか?」
「まぁね」
a (13)
「また来てくださいよ。そちらの方はもう何度も来店して下さってる常連ですけどね」
「あら、そうなの?」
サトシは照れ臭い感じで小さく頷くだけだった。
「今夜も楽しんでくださいね」
そう言うと、公平は、別のお客さんの注文を受ける。


a (17)
「・・・お前は薄情な先輩だな」
「仕方ないじゃない!い、忙しかったんだから。」

「仕事か?」
「仕事もそうだけど・・・」
声を少し落とす。
「そういや、この間、ここで飲んでたらあいつに会ったぞ」
「誰よ?」
誰だっけなー・・・と、しばらく名前が出てこなかった。
a (14)
「・・・・・・・!思い出した。黒田・・」
「ケイ?」
「あぁ、それそれ。そいつ、随分悩んでたみたいだったが」

ケイが悩み・・・。
仕事か、マナカか。
それがとても気になった。
「どんな悩みか聞いた?教えて!」
a (16)
「んー・・・ある人から告白されて、自分は遠くに行ってしまうから幸せにできない。かまってやれない。その場合俺ならどうするかって聞かれた」
「・・・で!?あんたは何て答えたのよ!?」

「・・・俺はその女が自分にとって、そこまで本気じゃないなら断るって言った。」
「はぁ!?あんた何でそんな事言ったの!?」

「なんでって・・・間違ってるか?」
「だって、ケイは・・・それで、納得してたの?」
a (18)
「まぁ、そうですよねーっつって。本当にお前は愛してないのかって聞いたら考え込んで去って行ったけどな」
「本当?」

「何で嘘つかなきゃいけないんだ」
「それって、ケイはマナに気持ちはあったって事よね?」

「さぁな」
a (19)
「さぁな、じゃなくて!あるのよ!」
「好きな気持ちはあるかもしれないが、まだ未熟かもしれないだろ」

「未熟??」
a (20)
「ま、本人にまかせるべきだろ。第三者が変に首突っ込むと、ややこしくなるだけだ」
「・・・・・。まぁそうねぇ・・・。」

ハンナは少し興奮した自分を落ち着かせた。
a (15)
「ま、それでケイがちゃんと考えて、自分の気持ちに気づけば引っ越す前に言うわよね・・・?」

「さぁな」
「んもう!そこは言うだろうなって言いなさいよ!気がきかないわね!」
「・・・」

この後、2人は他愛のない話をしつつ、店を後にする。
何時間経ったのか。
いつの間にか、夜明けが近づいていた。
a (23)
「あんた、仕事は?」
「もう帰って寝る」

「そうした方がいいわ。」
a (24)
「じゃぁ、次に会うのはクリスマス・イヴだな」
ニヤついた顔でいやらしく言う
「・・・・・」
a (25)
「・・・どういう意味?」

そういえば、あの時も何か意味あり気な事を言っていた気が・・・・・
aa_20120829233445.jpg
『あぁ・・じゃ、あのこと、頼んだ』


a (26)
「なんだよ。忘れたのか?」
「何か約束したっけ?」
「クリスマス・イヴに俺の婚約者のフリをして親にあいさつしてくれるんだろ?」

「何それ?意味わかんない」
「見合いさせられるの嫌だから一芝居頼むって言ったら承諾したんだよ。」

「・・・誰が?」
「お前が」
a (32)
「はぁ!?無理ムリ!!無理よ!だってそんな・・・親ってあの人でしょ?市宮サトル!」
「あぁ、親父はサトルだ」

「あの人、苦手だし」

a (34)
「そんな事今更言われても困る。あの時、やるって言ったんだ。責任取れよ」
「ちょっと待ってよ~!なんで私なのよ」

a (33)
「それは、あの時、たまたまお前が横にいて、偶然俺の話を聞いて、奇跡的にお前が承諾したからだ」
「それ・・・本当に私だった?」

「最近、俺は1人でいる以外は、お前としか飲んでねぇよ」
a (31)
「ま、平気だ。親父も負けじと色々言うだろうが、俺にも切り札がある」
「何よ?それ」

急に黙り込んで、話をそらそうとする。
「何なのよ?それ!私にも知る権利があるのよ?」
すると、サトシはニヤっと思わせぶりなほほ笑みを浮かべた。
a (28)
「それはまだ秘密だ」
「はぁ?」

「まぁ、成功したら、旨い所連れてってやるから。じゃ頼む」

a (35)
「え?え?ちょっとどこ行くのよ?」
「帰る」

「何でよ!」
「眠い。じゃあな」
サトシはハンナが必死に止めるのも無視して
さっさと車で行ってしまう。
a (38)
「・・・嘘でしょ・・・」

話こんでいるうちに夜は明け、新たな朝を迎えようとしていた。
夜が空けても、心が晴れないハンナは
困惑したまま立ちつくすのであった。




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| sims物語本編 | コメント(4)

コメント

こんにちは!うちのブログにコメントありがとうございます♪
以前から読ませていただいてたのですごく嬉しかったです☆
マナちゃんの恋の行方も気になるんですが、実はものすごいいい奴なコウジが好きですww
どのキャラもすごく個性があって、人間関係がしっかり作られていてすごい!
更新を楽しみにしています!

2012年|08月|30日|11:37 |from Loveflower888| URL

LoveFlower888様
コメント&訪問&リンクありがとうございます^^
今までコメントくれた方々の実に9割が
一番はコウジだと言ってくれていますwww
まさかの一番人気で、本当に幸せ者だなーと思います。
個性も人間関係も、和つぃが作り出したというよりは、シム達がちゃんとヒントをくれたりしてるんです。
それくらいリアルなゲームですw
また遊びに行きます(*´ω`*)

2012年|08月|30日|14:03 |from ahiruchanet| URL

こんばんは♪
おお、私何気にサトシさんとハンナちゃんの行方が一番気になってるんですよねw
私もちょっと忘れてましたが、過去に約束してたんですよねww
こういう感じのシチュって、ハンナちゃん側の心境としては複雑でドキドキで…ですけど、サトシさんはニヤニヤですよねww
二人の心境が対照的で私もニヤニヤしています。笑

2012年|08月|30日|21:40 |from なっぴー☆| URL

なっぴー☆さん
こんちわ~!
サトシ&ハンナね、私もどうなるかドキドキしてますw
この二人は、一体どうなるんですかね~
見合いに連れてって、しかもサトシは切り札が・・・。
政治家の父相手に記者であるハンナがどうなるのかw
ニヤニヤですよね!
コメント有難うございます(*´ω`*)

2012年|08月|31日|18:03 |from ahiruchanet| URL

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