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sims物語65 「波乱のクリスマス パート3」

高級レストラン――


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「サトシ、今日はな、お前に紹介したい方もいるんだ。ちゃんと時間通りに来ないか!まったく」
とサトルは少しイライラした口調で言うが、サトシは
特に反応もせず下を向いている。

ハンナはサトルの隣に座っている女性が気になって仕方がない。
もしかして・・・と推測するが、その人物に違いないと、ほぼ確信していた。

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「こちら、谷崎カレンさんだ。私が大変お世話になってるツインブルック病院の院長の大切な娘さんでね」
やはり、見合い相手だ。
肌が白く、とても綺麗な顔立ち。
おとなしそうで、「はじめましてサトシさん」と
挨拶しても、声が細くて小さい。

「・・・聞いてない。俺は婚約者がいると言っただろう」
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「こんばんわ、始めまして市宮さん。滝川ハンナと申します」
「サトシの婚約者?ふん・・・三流大学出の三流新聞記者が、ズカズカと若い議員捕まえて何が狙いだ?」

「そんなつもりはありません。彼とは遊びでもないですし、将来の事を真剣に考えております」
(三流大学出は当たってるけど。それにしてもしっかり調べ上げられてるわね・・)

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「やめろ。彼女とは本気だ。そちらには悪いが、彼女以外とは考えてないから勘弁してくれ」
「なにを言ってるんだ?お前は私を困らせる気か?」

「そんなつもりはないが、もうやめてくれ」
「何をだ?」

「そうやってすぐ俺の将来の全てを決定する事をだ」
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「お前はどうなんだ?この女とはどうせ遊びのつもりなんだろ?こんなとこまで連れてきて
自分の将来をまともに考えないでいるから私がやってるんだろうが!」

「あなた、少し落ち着いてください・・・」
隣の妻、ケイコがサトルをなだめる。

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「彼女とは遊びでも何でもない。俺が決めた女だ。親父が勝手に決めて俺に押しつけてるだけだ!」

「サトシも辞めなさい!お客様の前で・・・」
と、ケイコはサトシもなだめる。


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ハンナはドキッとした。
もちろんサトシの言ってる事は全て嘘、というのは分かっているが、
どうも言われ慣れない言葉を並べられて心がムズムズ痒くなるように刺激される。


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「お前は本当に何も分かってないな・・・。私がいなければ今の生活なんてなかったんだぞ!?」
「そうだな、親父がありとあらゆるコネを使って作られた生活だ、望んでもない事も全てな」

「何不自由なく生活してきてこれ以上、何を望むんだ!」
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「もうウンザリなんだよ。この女とも結婚したくない。俺には必要ないからな」
サトシはカレンに一瞬目をやった。
彼女はただ静かに聞いていた。
顔は少し下を向いていたが、悲しい顔をするわけでもなく、
ただ静かに聞いていた。彼女も両親に決められて育ってきたのだろう。


何も思わないのだろうか?
このまま親の決めた仕事をし、決められた男と結婚し、
愛してもない男と子供を作る、そんな人生に疑問を持っていないのだろうか・・・?


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「この女のどこがいいんだ!?騙されてるんだぞ?根掘り葉掘り情報を得て記事にする為に決まってるだろうが!」
「ハンナはそんなんじゃない」

「分かってないだけだ!そうだろう!?」
とサトルはハンナを指さした。

ガタ・・!
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「いい加減にしろ!何もかも決められる人生はウンザリなんだ!」

サトシは立ちあがり声を張り上げる。
その瞬間、サトシが怒鳴るとほぼ同時にサトルも立ちあがった。
「私の言う事が聞けないっていうのか!?」

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「私を失えば全てが終わるんだ!仕事も・・・家族からの信頼もだ!」

「望むところだ。俺には俺の人生がある、それは俺しか選べないはずだ。親父は関係ない」

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「サトシ・・・ちょっと落ち着きなさいよ!」
「お前は黙ってろ」

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「あなた・・・あまり興奮しないでください・・」
「うるさい!引っこんでいろ!」

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「・・・・・」
不安そうな表情で、黙っていた。

(これ以上、ここにいても話は進まなそう・・・)
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「親父、あんたの操り人形でいるのはもう終わりだ」
「どういう意味だ!?私がいつお前を操り人形にしたというんだ!!」

「もう決めた事だ」
ケイコは、震えた声で、サトシ・・・?と問いかける。
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「俺は仕事をきっぱり辞める。親父にも迷惑かけるが、これは俺が決めた事だ。」
「な・・!?」

「サトシ・・・!!」
「お袋、分かってくれ」
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「私の顔に泥を塗るつもりか!お前こそ目を覚ませ!」
「いや、目は覚めた。だからこそ決められたんだ。」


突然の予想外な発言に戸惑い、怒鳴りあってた
部屋は一瞬にして静かになった。


そのタイミングを見計らってたのか、
谷崎カレンは、小さく、細い声で話しかけた。
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「・・・あの・・・私、時間ですのでここで失礼いたしますわ。またご縁があれば・・・」
「悪かったな谷藤さん、ご縁はないと思うが」


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「・・・・。谷崎です・・・。し、失礼いたします・・・」


足早に部屋から走って退室する。


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気まずい空気に耐えられなかったのだ。
若い政治家との縁談だったはずが、
全て逆の方向に行ってしまい、彼女にとって
何も得しない食事会だと、悟ったのだろう。

彼女は消えるように去って行った。
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(サトシ・・・切り札ってコレの事だったのね・・・)
ハンナは小さくため息をついた。
彼が決めた事だから何も言わない、でも・・・
本当にそれでいいのだろうか?

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「本気なのか?」

「あぁ・・」

「どうなっても知らんぞ?もう一切お前とは関わらないからな」

「・・・・分かってる」

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「サトシ、ちゃんと冷静になって考えてから決めなさい」

「何ヶ月も悩んで決めたんだ、今更、変えないよ」
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「ハンナ、帰ろう」
「サトシ・・・でも」

「いいから」
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ハンナはサトシに言われるがまま
何も言わず、小さく会釈だけして退室した。


彼は今までずっと父親に認めてもらいたくて、言われた通りに生きてきた。
父という偉大な存在に時たまプレッシャーで押しつぶされそうになりながら・・・


それでも踏ん張って・・・
踏ん張って・・・


でも、父親の為にささげてきた23年は
決して無駄ではなかったはずだ。

そんな人生でも得たものは大きいと思う。
ここにきて、振り返る。



父親に認められるより、
自分で決めた事で父親を超える事・・・。

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「あなた・・・いいんですか?」

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「かまわん。すぐに分かるさ」

「でも・・・」
「いいから私の言う事を聞いておけばいいんだ」










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「悪かったな」
「ううん、いいの」


「送っていく。それとも飲むか?」
「今日は、帰るわ」


彼の決めた人生を、支えてあげられたら・・・いいな。
自然と芽生えた願望だった。



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| sims物語本編 | コメント(7)

コメント

おはようございます!

親の敷いたレールの上を歩くのってとても恵まれているように見えるんですが、やはり本人にとっては様々な葛藤があるんでしょうね。本人が有能であればあるほど。

サトシ、かっこよかったですw
ハンナも惚れちゃうのでは??
自分で人生を歩きはじめたサトシが、自分の意志でハンナをパートナーに選んでくれたらいいなあ・・・なんて思います!

2012年|10月|03日|08:38 |from 通りすがりのシム好き| URL

あれっw
↑のコメントはloveflower888です><
いつもは勝手に名前が入るのに
たまに消えちゃうんですね。。。w
連投失礼いたしました!

2012年|10月|03日|08:39 |from Loveflower888 | URL

こんにちは!

こんにちは!

サトシさんイケメンですねw
こういう行動力のある男性は凄く大人って感じがします(/ω\)

ハンナさんへの気遣いも素敵・・・

2012年|10月|03日|16:04 |from kaorin114| URL

loveflower888さん
こんにちわ!
サタオシ、今回はかっこよかったですね。
恵まれているんですけど、自分の意思がないレールは本人にとって
苦痛でしかないと思う。どんなにいい生活でも・・・。
サトシには、自分の意思で仕事を辞めて、
認められるより、超えたいと願った。その姿を見て
ハンナも心を揺さぶられた。10歳差なんて何のその!
このままいい感じになればいいですねぇw

名前が出ないの経験済みですwwww
大丈夫です!コメントありがとうございました。

2012年|10月|04日|10:13 |from ahiruchanet| URL

Re: こんにちは!

kaorin114さん
こんにちわ!
サトシカッコ良かった!男を感じたwww
ハンナを守る気使い・・・うん、そういう男はいいですよね!
なかなか出会った事ないですからね、現実ではw

コメントありがとうございます!

2012年|10月|04日|10:16 |from ahiruchanet| URL

こんにちは♪

やっと・・・ここまで・・・
読んできました・・・w

サトシ、イケメンですねw
男らしかったです!

続き、楽しみにしてます♪

2012年|10月|06日|14:22 |from おはぎ餅| URL

Re: タイトルなし

おはぎ餅さま
こんにちわ!
なんと・・・本当に読んでいただいたんですか?
あ、ありがとうございます!
しょうもないお話で文章もぐだぐだでしたのに・・・
嬉しい限りです・・っ!
またお邪魔しますね!

2012年|10月|06日|18:24 |from ahiruchanet| URL

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